【生活者の声を読み解くシリーズ】コロナ禍で変化する毎日の暮らし(後編)
こんにちは、CCCマーケティングの営業担当です。
今回はコロナ禍で変化する毎日の暮らしの後編です。生活者の毎日の暮らしがどのように変化しているのかについて、データや生活者の実際の声からわかることをまとめました。
関連記事:コロナ禍で変化する毎日の暮らし(前編)
目次[非表示]
前編の振り返り
前編では、定量調査・分析からわかる生活者の毎日の暮らしの変化や、着目すべきポイントを解説しました。
生活者の暮らしや食事の変化について、前編の内容を少し振り返ります。
生活者の暮らしの変化
家事では、1年前に比べて家事をする人が増加したとの調査結果が出ていました。
さらに、学び・習い事ではオンラインを活用した学びを取り入れた方が多く、感染リスクを抑えながらも前向きに学びを検討している方が多いとの結果でした。
スポーツ・運動では一人で行えるものが人気で、特にウォーキングの人気が高まっているようです。
暮らしの変化に伴って特に注目したいのが、ストレスの問題です。現在、変化の少ない在宅ワークや巣ごもり生活が続いており、人にも思うように会えないなど特殊な環境の中にいます。そのような中、生活者の中にはこれまで感じたことがないようなストレスに悩まされている方もいます。
これまでと異なるストレスをどのように解消・発散して心・身体をケアするかは多くの人にとって課題になりそうです。
食事に関する生活者の変化
前編では、分析ツール「Market Watch」を用いて食のトレンドをご紹介しました。
その結果、伸長傾向だと推測できたのが、話題のマリトッツォなどをはじめとしたスイーツやドリンクです。
また、酒類やつまみのほか、麺類・ハンバーグ・カレー・ピザなどのメニューも伸長傾向でした。
現在、新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり思うように外で食事ができない状況です。しかし、生活者は家飲みをしたり、フードデリバリーサービスを活用したりして在宅時間を楽しむために工夫していることがわかります。
こういったことから、ウィズコロナで生活者が欲しているのは「楽しむ」「スッキリする」といったプラスの要素であることを前編でご紹介しました。
そこで後編では、生活者が具体的にどのような形で、「楽しく」「スッキリする」息抜きやストレス解消をしているのかひも解いていきます。
なお、前編の資料については、以下からダウンロード可能です。
「Blabo!」から読み解く生活者の息抜き方法とは
生活者の息抜き方法をひも解く際に使用するのは、共創コミュニティサイト「Blabo!」です。
Blabo!は、生活者の本音からインサイトを導き出すためのコミュニケーションプラットフォームです。
共創コミュニティサイト「Blabo!」に投稿されたユーザーボイスから、リアルに生活者がどのような“息抜きの方法”“過ごし方”をしているのかを知り、息抜きの方法としてどのような要素が大切なのかのヒントを読み解きました。
「Blabo!」について
Blabo!では、企業が知りたい内容をお題として投稿し、生活者がそれに回答するサービスです。自由にのびのびと自分の意見を投稿できるため、生活者のリアルな声を集めることが可能です。
関連記事:生活者の本音を導き出すアプローチ方法とは?共創プラットフォーム「Blabo!」の活用事例もご紹介
今回「Blabo!」でシェアしてもらったテーマ
変化した生活の中、生活者のリアルな息抜き方法を知るために設定したお題は以下の通りです。
『長く続くスキマ時間のない巣ごもり生活。
そんな中で新しく発見した「これっていいかも」な息抜き方法について』
コロナ禍で特に大きく変化したのは自宅で過ごす時間です。在宅ワークに切り替えた企業も多く、私生活でも思うように外に出ることができない状況が続いています。
何をするにしても気持ちの切り替えがうまくできず、モヤモヤした気持ちを抱えている方も多いのではないでしょうか。
気持ちや頭の切り替えを行うスキマ時間がない生活の中で、どのような方法で息抜きをしているのかシェアしてもらいました。
生活者のリアルな巣ごもり状況
Blabo!で息抜き方法のアイデアを募集したところ、200件以上のユーザーの声が集まりました。その結果見えてきたのが、思い思いのストレス解消法です。
興味関心事が人それぞれ異なる中、どのようなアイデアがあったのか把握するべく、ワードクラウド※化してジャンル・コンテンツ視点で見てみました。
まず、息抜き方法のジャンルについては「趣味「食事」「家事」「スポーツ」「習慣ケア」に関するアイデアが多いです。
中でも、以下のコンテンツでアイデアが多く見られました。
アイデアの多かったコンテンツ
・エンタメ(テレビ・音楽・映像・動画)
・料理
・掃除、創作、間食、ウォーキングなど
特に多かったのがエンタメ関連のアイデアです。YouTubeやNetflixなど、自宅で手軽に動画を観る方法で息抜き解消している方が多いのではないでしょうか。
注目したいのが、創作DIY、家計、マインドフルネスといったコンテンツもシェアされていた点です。
そこで、リアルな声たる定性データから、各ジャンルの傾向と想像していなかった面白いアイデアの視点で、生活者の声に迫ります。
巣ごもり生活の中で行う「息抜き方法」
具体的にどのような息抜きのアイデアが出たのかいくつかご紹介します。
在宅時間が長くなった関係もあってか、取り扱い説明書を読むことが増えたとの声がありました。取り扱い説明書をしっかり読んでみたところ、知らなかった便利な機能やメンテナンス方法などを知ることができたそうです。お金をかけることなくとても手軽に始められ、なおかつ新発見にも繋がる面白いアイデアが寄せられました。
また、増えた在宅時間を有効活用しているアイデアも多く寄せられています。懸賞に応募する、スイーツを作る、編み物をする、漫画を読むなどの声もありました。
これまでやっていなかったことを新たに始めたとの声も多く寄せられています。大学時代まで書いていた絵を描く趣味を再開したなど、過去にハマっていたものに再度挑戦している方もいました。
健康のための取り組みをしている方も多いようです。早朝に人が少ないルートを選択してウォーキングする、家の中を歩く、ストレッチをするなどのアイデアがありました。
生活者のリアルな声から読み取れること
たくさん寄せられた生活者のリアルな声から読み取れるポイントが2つありました。
1つ目は、スキマ時間は人によって違うということです。
例えば、スキマ時間が短い方と長い方では、選択する息抜きの方法が変わってきます。また、継続できる度合いによっても変化することがわかりました。簡単なストレッチや軽い運動は単発のスキマ時間でも実践できます。
しかし、専門分野の勉強や時間のかかる大作の編み物などは継続したスキマ時間が取れる方でなければ難しそうです。
2つ目は、誰と過ごすかについては、人・環境・状況で違うということです。
例えば、自分一人で漫画を読む、動画を観るなどの方法のほか、家族や友人と楽しむ方法もあります。コロナ禍においては、家族以外の人と一緒に遊ぶのは難しいケースが多いです。しかし、現在はオンラインで会う・話すなどに発展しているため、関わり方も調整できそうです。
今回、生活者のリアルな声を読み解くことにより、それぞれが自分にとっての最適解を模索しているように感じました。
今後も新型コロナウイルス感染症拡大の影響によって生活の変化が予想されています。変化する生活者のニーズと企業による解決案の提示は続くと思われるため、目が離せないジャンルといえそうです。
生活者のニーズを正確にとらえたうえでの対応が必要
今回は、コロナ禍で変化する生活者の暮らしについて後編としてご紹介しました。
マーケティングを行ううえで、企業は変化する生活者のニーズにこたえる必要があります。だからこそ、コロナ禍の生活者の暮らしの変化を知ることはとても重要だといえます。
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