【生活者の声を読み解くシリーズ】約700名の声から読み解き!「あったらいいな!」と思うチューブ入り食品とは?
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
ここ10年ほど、活況を見せているのがチューブ入り食品です。
生姜やニンニクなどの練り香辛料・スパイス類を中心に手軽に使えるアイテムとして、卓上・調理ともに利用する人が増えています。各社から多くの新商品も登場し、今後もチューブ入り食品のニーズは多方向に広がりそうです。
そこで今回は、「あったらいいな」と思うチューブ入り食品について、生活者の声を読み解きました。
実際に集まった声をまとめた資料も下記より無料でダウンロードいただけます。
ぜひお気軽にご覧ください!
■こんな方におすすめ
・調味料メーカー販促、商品開発ご担当者さま
・生活者の実際の声から商品開発を行いたい方
・生活者の声からマーケティング戦略の策定を行いたい方
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今後もニーズが広がりそうなチューブ入り食品
チューブ入り食品は生姜やニンニクが定番でしたが、近年は紅ショウガやみょうがなどの香味野菜、レモンやカボスといった柑橘類など、そのバラエティはどんどん増えています。
すりおろしの手間がかからず、保管時の匂いも気にならないので、いろいろな料理に対応できるようにと、たくさんの種類を買いそろえている方も多いのではないでしょうか。
すりおろし、きざみ、ペーストなど、商品によって形状は異なりますが、料理にまぜる、乗せるなど多くの使い方ができるのもチューブ入り食品の特徴といえます。
食材のバラエティが多く、使い勝手がいいだけでなく、食品ロスの観点からも少量しか使用しない食材をチューブ化するなど、ますますニーズが多方向に広がって行くのではないでしょうか。
そこで今回、あったらうれしいチューブ食品について、実際に生活者から寄せられた声を読み解きました。
700人に聞いた!「こんなチューブ入り食品があったらいいな!」
シェアしてもらった生活者の声
今回、Blabo!でお題として提示したのは、以下です。
あったらいいな、こんなチューブ入り食品。食卓をもっと便利に美味しくしてくれる新商品アイデア大募集!
さまざまなチューブ入り食品が登場していますが、生活者はどのようなものがあれば食卓や料理がもっと便利に、楽しくなると考えているのでしょうか?
Blabo!では、下記のようにユーザーが投稿したアイデアに対し、他のユーザーがコメント・Blabo!(いいね)できます。
集まった声をワードクラウドで分析
約700人の投稿のタイトルキーワードを、出現数のワードクラウドから分析しました。
※User localのワードクラウド(スコア順)を活用
分析の結果、具体的な食品名である名詞はもちろんのこと、料理工程の「きざむ」「溶く」といった動詞、「柔らかい」「甘い」などの形容詞といったカテゴリーでワードが見られました。
ワード全体では、品詞に偏りが少なく、バランスのいい出現頻度がみられます。
続いて、品詞ごとの単語出現頻度ワードクラウドです。
※User localのワードクラウド(単語出現頻度)を活用
具体的な商品名ではなく、形容詞や動詞を視点にアイデアを読み進めると、「料理の時短」、「既存商品のチューブ化」、「食品を加工してチューブ化」、「子育てや介護のためにチューブ入り食品」など、さまざまなインサイトカテゴリーが見えてきました。
次項では、これらのキーワードについて分析していきます。
チューブ入り食品、生活者ニーズのポイントとは?
チューブ入り食品のニーズのポイントについて見ていきます。
下記は、Blabo!(いいね)数が多かった300名の声を前項のキーワードに当てはめ、出現数が多かったキーワードを分析したものです。CCCMKホールディングス独自で設定したカテゴリーを、出現数のワードクラウドから読み解きます。
多く寄せられていた声のキーワードをランキング化したのが以下です。
1位~3位のように「これがチューブ食品であればいいのに」と感じているものがある一方、6位にあるようにチューブ食品は中身が隅に残って最後まで使い切れないことにストレスを感じ、構造の変更を望む声も寄せられていました。
これらのニーズを踏まえて新しいチューブ入り食品の開発ができれば、生活者の心に響きそうです。
次項では、生活者がチューブ入り食品に求めるニーズをランキングにまとめました。
生活者がチューブ入り食品に求める要素 ランキング
Blabo!数が多く、たくさんの方に共感されていた300名の声から、生活者がチューブ入り食品に求める要素をランキングにしました。
特に既存商品や食品形状の改善に関する要望が強く見えてきました。現状で使いにくさを感じており、それがチューブ化することで解決できる食品については、需要が多そうです。
現在もチューブ化を期待されている食品は多い
さまざまなメーカーで食品のチューブ化に取り組んでいますが、今回生活者の声から見えてきたように、まだまだチューブ化ニーズがある食品は多いです。
一方で、チューブ化食品の形状に対して不満の声も寄せられていたので、このあたりも考慮して新商品の開発をしていく必要がありそうです。
こういった生活者のリアルな声を聞くことにより、新商品開発のヒントが見えてくるのではないでしょうか。
なお、今回の記事を作成するにあたり使用した資料はダウンロードしていただけます。こちらの資料もぜひご覧ください。
■こんな方におすすめ
・調味料メーカー販促、商品開発ご担当者さま
・生活者の実際の声から商品開発を行いたい方
・生活者の声からマーケティング戦略の策定を行いたい方
※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
永田桜子|マーケティングユニット
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