アイス購買ランキング2020!年代・性別ごとの傾向は?
こんにちは、CCCマーケティングの営業担当です。
夏が近づき、アイスがおいしい季節がやってきますね。
これからますます気温が高くなる夏に向けて、需要の高まるアイスの総合ランキングや男女別のランキング、特徴的な動きのあるブランドなどを集計したデータを元に、人気の商品をご紹介します。
年代や性別によっても好みが変わるため、そのあたりにも注目しながらデータをみていきましょう。
目次[非表示]
- 1.今回使用するデータの概要
- 2.アイスのブランド別1歳刻みランキング
- 2.1.総合ランキング
- 2.2.男女別ランキング
- 2.3.ランキングに特徴的な動きのあるブランド
- 2.3.1.子育て世代に人気のアイス
- 2.3.2.40代後半以上に人気のアイス
- 2.3.3.シニア人気のアイスの特徴
- 3.人気30ブランドのトライアル&リピート分析
- 3.1.全体のトライアル&リピート
- 3.2.男女別トライアル&リピート
- 3.2.1.男性のトライアル&リピート
- 3.2.2.女性のトライアル&リピート
- 4.年齢や性別によって購入しているアイスの種類が大きく異なる
今回使用するデータの概要
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
・期間:2020年6月1日~9月30日
・抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買
・対象者:全国・15~69歳の男女
アイスのブランド別1歳刻みランキング
人気の高いアイスについて、総合ランキングと男女別ランキング、特徴的な動きのあるブランドについてご紹介します。
実際に、画面上でデータを触りながら見てみてください。
「商品名」をクリックすると、その商品のランキング順位に色が付き、どの年齢でどれくらい人気なのか、一目でわかります。
年齢別のランキングは、男女別にシートの切り替えもできます。
※データ抽出条件が変更されているため、昨年公開した記事との単純比較はできません。ご注意ください。
ダッシュボードのURLは以下よりダウンロードできます。(限定公開データもご覧になれます!)
総合ランキング
男女の総合ランキング1位は、「エッセルスーパーカップ」でした。一般的なカップアイスは150ml入りのものが定番なのに対し、200ml入りと食べ応えばっちりのアイスで、どの年齢にも人気が高く、広く選ばれています。
夏(6~9月)のデータなので、2位以降については「ガリガリ君」「パピコ」「クーリッシュ」「アイスボックス」「アイスの実」などの、スッキリと食べられる氷菓・ラクトアイスが上位の結果になりました。ちょっとリッチで自分へのご褒美としてもぴったりな「ハーゲンダッツ」も、上位にランクインしています。
男女別ランキング
男女別のランキングを見ていきましょう。
男性
男性の1位を見ていくと、18歳までが「クーリッシュ」、19~36歳が「エッセルスーパーカップ」、37~69歳が「ガリガリ君」という結果になりました。
「エッセルスーパーカップ」は男性の37歳以降でほぼ2位という結果で、男性の全年齢では常にTOP4入りしている人気のアイスです。
一方で、年齢によって大きく好みの違いが出たのが「アイスボックス」となりました。30歳まではTOP3入りしていたものの、以降その人気は降下し、54歳からはTOP10以下という結果です。
また、女性人気が高い「パピコ」は、男性だとそれほどではなく、15歳が2位、16歳が3位、17~25歳は4位であるものの、7位、8位止まりとなっている年齢も多くみられます。
女性
女性は「パピコ」と「エッセルスーパーカップ」が高い人気を誇っています。「パピコ」は15~18歳、30~49歳で1位であり、「エッセルスーパーカッププ」は19~29歳、50~62歳で1位です。
男性からの人気が高かった「ガリガリ君」も人気ではあるものの、30代以降で3・4位あたりとなりました。また、若い世代からはそれほど選ばれておらず、18~26歳では10位となっています。
「クーリッシュ」は20代後半から急上昇していますが、50代にかけてランクダウンしているのが特徴です。「ハーゲンダッツ」の動きと真逆であるため、子供のために「クーリッシュ」を買っている可能性が高いといえます。
「ハーゲンダッツ」は、35~45歳といった子育て世代で10位にランクダウンしているのが特徴で、自分への投資を控え、お手頃なアイスに手が伸びている方が多そうです。
ダッシュボードのURLは以下よりダウンロードできます。(限定公開データもご覧になれます!)
ランキングに特徴的な動きのあるブランド
アイスの中には、いくつか特徴的な動きをしているものがあります。
子育て世代に人気のアイス
「クーリッシュ」は前述したとおり、若年層の女性に人気のため、子供用としての購買が多いのではないかと考えられます。15~18歳までは2~3位と上位にランクインし、19~27歳ころまでランクダウン、その後30代半ばから再度上位にランクインします。しかし、子育てが落ち着く方が増える40代半ばからランクダウンし、51歳以降はランキング6~7位です。
また、「ジャイアントコーン」は、男性が6位~10位で安定しているのに対し、女性は20代半ばで特に人気が高まるのが特徴です。
40代後半以上に人気のアイス
「ハーゲンダッツ」も前述したとおり、子育て世代よりも、40代後半から徐々に人気が高まり、60歳以降は男女ともに人気ランキング5~6位になる特徴的な動きをしています。一般的なアイスが140円前後であるのに対し、「ハーゲンダッツ」はミニカップでも300円近い価格です。このことから、自分のために自由に使えるお金が多い世代に人気と考えられます。
シニア人気のアイスの特徴
とても硬いアイスとして有名な「あずきバー」は、男女ともに40代半ばころより急激に人気が高まり、女性にいたっては19~24歳までは30位にも入らないものの、68~69歳では7位にランクインしています。
氷菓である「アイスボックス」は、年齢が上がるにつれてランクダウンするのが特徴です。水分補給でも活躍していることから、どちらかというと体を動かす機会が多い若い方から選ばれているのでしょう。
また、シニア世代に人気なのが、小腹を満たしたり分け合ったりして食べるのにも向いている「バニラモナカジャンボ」や、1972年発売のロングセラー商品である「白くま」です。「バニラモナカジャンボ」については、「チョコモナカジャンボ」よりも明確にシニア世代での人気が高くなっています。
総合ランキングで上位にランクインしている「チョコモナカジャンボ」は、安定した人気があり、女性は34~47歳で5位、63~69歳は1位です。男性も42歳を除いた33~47歳では4位、48歳以降も3位、2位と上位にランクインしています。
一方「バニラモナカジャンボ」は、女性だと30代で20位以下であるのに対し、60歳以降に人気が高まり、69歳では13位という結果になりました。男性についても22~26歳では22位でしたが、50代後半から徐々に人気が高まり、68~69歳では9位にランクインしていることから、シニア世代に選ばれていることがわかります。
「雪見だいふく」については、ふっくらやわらかいおもちを使用していることからシニア世代に選ばれているかと思いきや、意外とシニア人気はありませんでした。総合ランキングでは14位ですが、女性では40代からランクダウンし、60~68歳では21位という結果になりました。
男性だと22~45歳で15位と安定した人気がありますが、40代半ばからランクダウン、58~67歳では27位という結果となりました。
人気30ブランドのトライアル&リピート分析
購入点数が多い上位30ブランドの中での、トライアル数(初回購入)&リピート率(2回以上の購入)についてもみていきましょう。
縦軸がリピート率、横軸がトライアル数です。性別・年代を切り換えてデータを見ることもできます。
また、商品単位(SKU単位)でのトライアル&リピートのダッシュボードもご用意しています。
全体のトライアル&リピート
人気の高い商品は当然、トライアル数もリピート率も高くなります。
「エッセルスーパーカップ」は、リピート率が31.07%、次いでパピコが29.21%です。「クーリッシュ」は27.98%で、「チョコモナカジャンボ」は27.42%と、こちらも高い数字となりました。
上位にきているブランドは、さまざまなフレーバーが用意されています。例えば「エッセルスーパーカップ」は定番のバニラのほか、抹茶、チョコクッキーがあるほか、夏にぴったりでさわやかなゴールデンパインヨーグルト味が登場するなど、ますます選択肢が増えました。
「パピコ」もチョココーヒーやホワイトサワー、黒葡萄、大人のショコラ、大人の華やか苺のほか、期間限定で白桃も登場していますし、不足しがちな野菜をおいしく補える「パピベジ」といった商品展開もあります。多くフレーバーがあることで飽きることなく食べられるということに繋がり、安定したリピートが獲得できている商品となっているのかもしれません。
一方で「チョコモナカジャンボ」は、1商品でありながらトライアル数もリピート率も高いのが特徴です。
また、トライアル数は少ないものの、リピート率が高い特徴を持つのが、赤城乳業の「ブラック」となっています。こちらは1978年販売開始の商品で、古くからなじみがあり、シンプルなチョコレートアイスバーとして、長年リピーターに愛されている商品です。
男女別トライアル&リピート
男女別のトライアル&リピート率を見ていきましょう。
男性のトライアル&リピート
男性のトライアルとリピートをみていきましょう。
トライアル数1位は「チョコモナカジャンボ」で、「エッセルスーパーカップ」「クーリッシュ」「ガリガリ君」と続きます。
全体では「パピコ」が上位にいましたが、トライアル数は少し下がる結果となりました。
リピート率については「エッセルスーパーカップ」が33.9%で、「ガリガリ君」は31.92%です。「クーリッシュ」は30.49%となっており、「アイスボックス」は29.87%でした。これらに比べて「ハーゲンダッツ」はリピート率25.29%と、少し低めの結果となっています。
女性と比較した際に特徴的なのが、「スイカ&メロンバー」のリピート率が23.63%と高い点です。特に人気が高いのは若い世代ですが、40代半ばまで安定して人気がある商品です。女性の場合は18.22%なので、男性人気が高いことがわかります。
また、果物のシャキシャキ感を感じられる大粒の果肉が入り、フレーバーの種類が豊富な「ガツン、とシリーズ」も男性人気が高く、女性のリピート率が14.35%なのに対し、男性は19.65%となっています。
年齢別にみていくと、全年代を通して「エッセルスーパーカップ」がリピート率1位ですが、40代以降になると、トライアル数の1位が「チョコモナカジャンボ」に変わります。一方で、10代の「チョコモナカジャンボ」はトライアル数が低く、年代が上がるにつれて多くの方に選ばれるようになっています。
また、データを見ると、年代が上がるごとに右上が少なくなっていきます。これは、ほとんどの商品のトライアル数、リピート率が減り、定番商品だけが残っている状況です。男性から選ばれている定番の商品は「チョコモナカジャンボ」「エッセルスーパーカップ」「ガリガリ君」「クーリッシュ」であることもわかります。
女性のトライアル&リピート
次は、女性のトライアルとリピートについてみていきましょう。
男性に比べて特徴的なのが、圧倒的に「パピコ」のリピート率が高いということです。全年代でみると29.54%との結果になりました。その他、特に女性でリピート率が高いのは「SUNAO」で、中でも10~20代のリピート率が高いです。食べごたえはあるものの糖質が低いことが特徴の商品であることから、糖質や健康に気を使う女性に多く選ばれていると予想できます。
「ハーゲンダッツ」については、10代に比べて20代は大きくトライアル率とリピート率が伸びているのが特徴ではありますが、30代になると落ち込み、50代で再度多くの方に選ばれるようになります。
「クーリッシュ」については、総合的な年代で見るとトライアル数、リピート率ともに高く、中でも30代、40代のリピート率が高いです。一方で「アイスの実」は10代、20代のリピート率が高いものの、30代以降は他商品に比べてリピート率が大きく下がっていきます。
年齢別に見ていくと「アイスボックス」の下がり具合がこちらでもわかります。40代頃までトライアル数、リピート率のどちらも高いですが、50代になるとともに大きく下がるのが特徴的です。
年齢別のトライアル数については、10代の1位が「パピコ」で、20代は「パピコ」が上位であるものの、「エッセルスーパーカップ」と接戦の状態になります。30代、40代はまた「パピコ」のほうがトライアル上位となっています。
50代になると、最もトライアル数が多いのが「チョコモナカジャンボ」となり、次点が「エッセルスーパーカップ」、「パピコ」は3位との結果になりました。年代が上がるほど「パナップ」「あずきバー」「サクレ」「ブラック」など老舗系のアイスの人気が強くなる傾向が見られます。
年齢や性別によって購入しているアイスの種類が大きく異なる
アイスの購買ランキングについてご紹介しました。どの年代でも平均して人気が高いアイスもあれば、ある年齢では多くの方に選ばれている一方で、極端に購入率の低い年代が存在するアイスもあります。
2021年の夏は全国的にみて例年よりも気温が高くなり、暑い期間も長くなるのではないかと予想されているので、この夏のアイス商戦は白熱しそうです。
さらに商品単位(SKU単位)でのトライアル&リピートのダッシュボードもご用意しています。Tableau上でご自身でデータを触ることができるようにダッシュボードを作成していますので、ぜひ以下よりURLをダウンロードしてみてください。
CCCマーケティングでは、約7,000万人のT会員のアクティブデータから購買・行動の傾向を分析、最適なターゲティングがご提案可能です。
今回の分析のように1歳刻みのデータを細かく見ることも可能です。
さらに、データ分析の結果を元に、T会員にダイレクトアプローチができます。
企業のみなさまの目的に合わせ、一気通貫したマーケティング施策をご提案しておりますので、マーケティングに興味やお悩みがある場合には、ぜひ一度CCCマーケティングまでご相談ください。
※CCCマーケティングでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
本記事を引用・転載をご希望の方は、事前にお問い合わせよりご連絡ください。