味の素「ギョーザ」は男女ともに全年齢(15-69歳)で1位!冷凍食品の1歳刻みランキング!
こんにちは、CCCマーケティングの営業担当です。
普段の食卓のメインディッシュやお弁当、家飲みのおつまみとしても便利な「冷凍食品」。
さまざまな種類があり、好みや用途によって選ぶブランドも異なるのではないでしょうか?
今回は、おかず系の冷凍食品に絞って、ライフステージによって購入するブランドに違いがあるのか、ブランドごとに1歳刻みのランキングをみていきます。
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今回使用するデータの概要
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
期間:2021年2月1日~2022年1月31日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・15~69歳の男女(満年齢基準日:2022年4月1日)
冷凍食品総合ランキング
まずは、おかず系の冷凍食品に関する総合ランキングからみていきます。
(今回はおかず系のみですので、スパゲッティやラーメンなど主食となる冷凍食品は含まれません。)
ランキングトップは餃子が占める
総合ランキングでは1位が味の素「ギョーザ」、2位がイートアンド「大阪王将 餃子」と、ランキングの上位は餃子が占める結果となりました。
トップの味の素「ギョーザ」は、なんと15~69歳の全年齢で1位にランクインしています。
2位のイートアンド「大阪王将 餃子」は、大阪王将ブランドの冷凍餃子シリーズで知られており、2021年には人気のテレビ番組にも取り上げられたことから注目されています。
手軽でおいしく、食卓のメインになる餃子は定番商品として強い人気を持つようです。
3位以下を見てみると、餃子と同じ中華系おかずのシュウマイや春巻き、お弁当に便利なミニサイズのハンバーグやつくねがランクインしています。また、晩御飯のメインになる唐揚げやコロッケ、大きなハンバーグなどさまざまなブランドがランクインしました。
例えば、同じハンバーグ一つ取ってみても、ニチレイ「ミニハンバーグ」と味の素「洋食亭ハンバーグ」ではサイズが異なるので、用途も異なりそうです。
年齢や性別によって購買する冷凍食品に違いがあるのか、ジャンルごとの1歳刻みランキングを見てみます。
なお、今回利用しているデータは、以下よりダウンロードしていただけます。
ぜひダッシュボードを操作しながらご覧ください。
【ジャンル別】冷凍食品の1歳刻みランキング
餃子については年齢による差が少なく、全年齢で人気でしたが、ほかの商品ではどうでしょうか?
定番の「唐揚げ」「ハンバーグ」から「マヨ系こってりおかず」「副菜系」「お弁当用商品」まで、それぞれの傾向を見ていきます。
唐揚げはサイズによって利用シーンが変化する?
唐揚げのランキングは以下の通りです。
グラフの縦軸は人気ランキング、横軸は年齢を表しています。
大ぶりな唐揚げである味の素「やわらか若鶏から揚げ」と「ザ・から揚げ」は、20~30代をピークに、40代以降はランキングが若干下降していました。
一方、商品名に「お弁当にGood!」との記載もあり、小ぶりなニチレイ「からあげチキン」は30代にかけてランキングが急上昇しています。
サイズによって晩御飯用とお弁当用を使い分けており、購買する年齢に差があることがわかります。
唐揚げはサイズによる男女人気の差も!
性別ごとにランキングを比較してみると、大ぶりな唐揚げは男性人気が高く、お弁当用の唐揚げは、女性人気が高い結果となりました。
それぞれ一人暮らしの男性が晩御飯用に、子持ちのお母さんがお弁当用に購入するシーンが想像できます。
特に味の素「ザ・から揚げ」は、図のように性別による人気の差が顕著に現れました。
人気ランキングで見てみると、女性は26位でしたが、男性は8位と、圧倒的に男性人気が高いです。味の素の「ザ★」シリーズは「男達に贈る、たましいの一撃」というキャッチコピーの通り、男性をターゲットとしており、ガツンとした味わいであることが要因かもしれません。
ミニハンバーグはシニア層でも人気!
唐揚げに並ぶ定番おかずといえば、「ハンバーグ」です。
ニチレイ「ミニハンバーグ」と、味の素「洋食亭ハンバーグ」の年齢別ランキングは以下の通りです。
「上質な大人ハンバーグ」を目指して作られた味の素「洋食亭ハンバーグ」は、40歳以降ランキングが急上昇しています。これは、少人数の夕食にメインのおかずとして、手軽に利用できることが一つの要因ではないでしょうか。
また、同様に年齢が上がるブランドとしては、テーブルマーク「ふっくらオムレツ」、味の素「野菜たっぷり中華丼の具」、トロナジャパン「すき家 牛丼の具」などがありました。
メインのおかずになることはもちろん、年齢が上がるにつれて、揚げ物よりもあっさりとした味付けのおかずのニーズが高まるのかもしれません。
唐揚げはどちらかといえば若年層に人気ですが、ハンバーグは高年齢層でも人気であることがわかりました。
マヨ系こってりおかずは20代にかけてランキング上昇
冷凍食品ならではのマヨネーズを使ったこってりとしたシリーズもみていきます。
マヨネーズソースを使用したマルハニチロ「牛カルビマヨネーズ」「鶏マヨ!」の年齢別ランキングは以下の通りです。
特に若年層に人気がある結果となりました。どちらも20代にかけてランキングが上昇していますが、30代以降は下降しています。
自分用のお弁当や一人暮らしの晩ご飯の一品として利用されているのかもしれません。
こってりとしているので男性人気が高いと思いきや、性別による人気の差はあまり見られませんでした。
大きな唐揚げより食べやすく、お弁当にも使いやすいことが女性にも人気な理由かもしれません。
新社会人で和惣菜ニーズ上昇?
つづいて、副菜系のおかずについてもみてみます。
総合ランキング12位の日本水産「3種の和惣菜」、29位の味の素「えびとひじきふんわり揚げ」の年齢別ランキング推移をみてきます。
比較すると、それぞれランキングが上昇するタイミングが異なることがわかりました。23歳前後では、日本水産「3種の和惣菜」が急上昇し、5位にランクイン。
社会人になることをきっかけに自分用のお弁当を作り始め、一人分の量を作りづらい和惣菜を冷凍食品で補っているのではないでしょうか。
家庭の味が懐かしく感じ、冷凍食品で取り入れている可能性も考えられます。
味の素「えびとひじきふんわり揚げ」については、50代にかけてランキングが上昇し、60歳でピークとなりました。
晩御飯のあと一品や、晩酌のおつまみとしての利用シーンが想像できます。
やはり、ライフステージに合わせて購買するブランドが変化する様子がみえてきました。
お弁当用冷凍食品はまだまだ女性人気が高い
お弁当用の冷凍食品には自然解凍でお昼に食べごろになるものなど、さまざまな商品があります。
性別ごとにランキング推移をみてみると、多くのブランドでは女性ランキングのほうが上位であることがわかりました。
以下は、総合ランキング6位のケイエス「鶏つくね串」の男女ランキングの差を表したものです。(女性総合で6位、男性総合で12位)
中高生のお子さんにお弁当を作る機会が多い、30代後半にかけてランキングが上昇しています。一方でお弁当作りが一段落する50歳以降ではランキングが下降していました。
ほぼ全年齢で女性のランキングのほうが高く、まだまだお母さんがお弁当作りやお買い物担当されている家庭が多いのかもしれません。
ターゲットとしている生活者が求めている商品の傾向を理解することが重要
同じ種類のおかずでも、味つけや大きさなどにより、さまざまな冷凍食品があります。生活者はライフステージや好みの変化に合わせ、購入する商品が変化していることがわかりました。
今回、1歳刻みの詳細なデータについてご紹介しましたが、これはCCCマーケティングが保有している約7,000万人の属性データと購買データをシングルIDで管理しているからこそ分析できるデータです。
CCCマーケティングでは、こういったデータをマーケティング施策にも活用することができます。ぜひご相談ください。
なお、今回の記事のもとになっているデータについては、以下よりダウンロードができます。こちらもぜひご覧ください。
※CCCマーケティングでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
参考:市販用商品|株式会社イートアンドフーズ
参考:冷凍食品(お弁当用おかず) | 冷凍食品・冷凍野菜はニチレイフーズ
参考:ザ★|味の素冷凍食品
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