ポップアップイベントとは?実施するメリットやショップ事例を解説
ポップアップイベントは、リアルでの接点を持てる顧客とのコミュニケーションの手法として、新商品のプロモーションやブランディングによく活用されています。しかし、ポップアップイベントという言葉は知っていても、そのメリットなどがよくわからない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、ポップアップイベントを実施する際の主な目的やメリット、実施する際の注意点を解説します。あわせて、出店する場所の具体例やポップアップイベントを成功させるポイントのほか、実際に成功した事例をご紹介します。
目次[非表示]
- 1.ポップアップイベントとは、期間限定で商品などを体験してもらうためのイベント
- 2.ポップアップイベントを実施する目的
- 2.1.新商品のプロモーション
- 2.2.テストマーケティング
- 2.3.商品やブランドの認知拡大
- 3.ポップアップイベントを実施するメリット
- 3.1.認知拡大に繋がる
- 3.2.顧客と対面でコミュニケーションできる
- 3.3.常設店舗を設けるよりもコストがかからない
- 4.ポップアップイベントを実施する際の注意点
- 5.ポップアップイベントを実施する場所
- 5.1.商業施設でのイベント
- 5.2.レンタルスペース
- 5.3.カフェや書店などの既存店舗の一部利用
- 6.ポップアップイベントを成功させるためのポイント
- 6.1.自社のブランドや商品と雰囲気が合致する場所を選ぶ
- 6.2.外観がオープンな場所を選ぶ
- 6.3.イベント用の設備が整っている場所を選ぶ
- 6.4.SNSで反響を呼びそうな仕掛けを用意する
- 6.5.複数企業が出店する場合は、自社ストアで購入してもらえる仕掛けを用意する
- 7.CCCMKホールディングスが提供するポップアップイベントの内容と特徴
- 8.CCCMKホールディングスのポップアップイベントでの成功事例
- 9.ポップアップイベントをうまく活用して、商品・ブランドの認知を拡大しよう
ポップアップイベントとは、期間限定で商品などを体験してもらうためのイベント
ポップアップイベントとは、生活者に期間限定で商品などを体験してもらう目的で企業が行うイベントのことです。
「pop up」とは「不意に現れる」という意味で、期間限定で出店する店舗を「ポップアップストア」といいます。急に現れて一定期間で消えるという性質から、多くの注目を集めることが可能です。
■ポップアップストアのイメージ
ポップアップイベントを実施する目的
期間限定で出店するポップアップイベントは、単純に商品を販売することだけが目的ではありません。そのイベントでの売上獲得というよりは、主に下記のような目的で実施されます。
新商品のプロモーション
人通りの多い場所や人が集まる場所でポップアップイベントを実施することで、通行人の注目を集めることができるため、新商品のプロモーションにつながります。このとき、目を引くデザインや仕掛けを作ることが重要です。ユニークなポップアップイベントになると、テレビや新聞などのメディアで紹介されたり、SNSで拡散されたりすることで、さらなる認知拡大を期待できるでしょう。
テストマーケティング
発売前の商品を出品して、顧客の反応や感想を確認するテストマーケティングもできます。商品の需要が本当にあるのか、より需要を喚起するにはどのような点を改良すれば良いのかといった、顧客の「生の声」を聞けるため、正式発売までの商品開発に活かせます。
また、想定していたターゲット層と実際に響くターゲット層に違いがないかなどを確かめることも可能です。
商品やブランドの認知拡大
人が集まる場所でポップアップイベントを開催することで、商品やブランドの認知拡大につながります。
ポップアップイベントでは、多くの人の目に触れるだけでなく、期間限定という特性によって、イベントに来ている顧客の購買意欲を高めることができます。そして、実際に商品に触れた顧客に好印象を持ってもらうことに成功し、SNSで拡散してもらうことができれば、イベントに参加していない人にも商品・ブランドの認知を拡大していくことが可能です。
ポップアップイベントを実施するメリット
ポップアップイベントを実施 することは、下記の3点から効果的なマーケティング手法だといえます。ポップアップイベント特有のメリットを意識して、そのメリットを活かせるようにイベントの企画などを工夫しましょう。
認知拡大に繋がる
ポップアップイベントでは、既存店舗外の接点やSNSでの拡散により、見込み顧客からの認知拡大が期待できます。
例えば、顧客の興味を引くデザインにしたり仕掛けを作ったりして、SNSで良い印象が拡散されれば、ポップアップインベントそのものや商品・ブランドの認知を拡大することも可能です。
顧客と対面でコミュニケーションできる
ポップアップイベントは、自社ブランドの既存顧客や見込み顧客と直接会話ができる貴重な機会になります。新商品を知ってもらうだけでなく、今まで利用した商品の使い勝手や、自社商品の強みなどの生の声も聞けるでしょう。
また、自社商品の印象やニーズを直接ヒアリングでき、今後の商品展開にも活かせるヒントを得られるかもしれません。さらに、顧客と直接コミュニケーションをとることで、新たなファンの獲得や信頼関係の強化につながる機会にもなります。
常設店舗を設けるよりもコストがかからない
消費者に商品に触れてもらうには、常設店舗を設けるという方法もありますが、常設店舗を設けると賃貸料や人件費といった多くの費用がかかります。ポップアップイベントにももちろんこれらの費用はかかりますが、期間限定での出店であるため、常設店舗を構えるよりもハードルが低くなります。
また、デザインや仕掛けによっては、コストを抑えつつ大きな効果を生むことも可能です。
ポップアップイベントを実施する際の注意点
常設店舗を構える場合と比べて、ポップアップイベントは運営コストを抑えられます。とはいえ、主催者に払う出店料や機材のレンタル代、商品の配送費、スタッフの人件費はかかります。そのため、ポップアップイベントでの売上だけでは、大きな利益は見込めないことがほとんどです。
ポップアップイベントの目的は開催期間中の売上とするのではなく、イベント出店による認知拡大や新規顧客の獲得のほか、顧客の生の声を収集した商品改良とする必要があります。
ポップアップイベントを実施する場所
ポップアップイベントが開催される場所は、商業施設やレンタルスペースなどさまざまです。出店場所は、出店目的により適切な場所が異なります。
下記3つの代表的な出店場所のパターンを参考に、それぞれの特徴を把握して、出店場所を選ぶことがおすすめです。
商業施設でのイベント
駅ビルやショッピングモールなどの商業施設は、ポップアップイベントの実施場所として有効な選択肢のひとつになります。というのも、商業施設は人通りが多いだけでなく、購買意欲の高い人が集まる場所だからです。
とはいえ、どのような商業施設でも良いというわけではありません。商業施設によって来店する顧客層は異なります。そのため、自社のターゲット層と合致する商業施設を選ぶことが重要です。
また、商業施設には多くの店舗が集まるため、自社のオリジナリティをアピールしたり来店を誘導したりするための工夫が必要です。
レンタルスペース
ポップアップイベントは、レンタルスペースでも開催できます。レンタルスペースとは時間や期間で貸し出すスペースのことで、家具や機材が備え付いていることもあります。
レンタルスペースでは、内装を工夫することで、ポップアップイベントの世界観を作り出すことも可能です。しかし、商業施設とは違い、必ずしも人通りが多い場所でないこともあるため、周囲の環境も含め事前調査をするといいでしょう。
カフェや書店などの既存店舗の一部利用
カフェや書店などの中には、店舗の一部をイベントスペースとして貸し出す店舗もあります。店舗内のスペースを借りてポップアップイベントを開催すると、カフェや書店を利用する顧客へのアピールが可能です。そのため、ポップアップイベントで出品する商品は、既存店舗に関連性の高いものだと高い効果が期待できます。
一方で、間借りできるスペースは、限られるケースがほとんどです。大きなスペースが必要なイベントや大量出品は難しく、狭いスペースに合わせたイベントの際に適しています。
ポップアップイベントを成功させるためのポイント
ポップアップイベントを成功させるには、下記の5つを意識することがポイントとなります。自社の商品と出店場所などの特徴をきちんと把握し、ポップアップイベントの効果をできるだけ高められるように取り組むといいでしょう。
自社のブランドや商品と雰囲気が合致する場所を選ぶ
ポップアップイベントの開催場所や内装によって、来店者が感じるブランドや商品のイメージは大きく左右されます。そのため、高級感のある商品は百貨店に、カジュアルな商品は駅ビルにといったように、ブランドや商品のイメージに合う場所を選ぶことが重要です。
外観がオープンな場所を選ぶ
道路や施設の通路など、人通りが多くオープンな場所を選ぶと、通行人の興味を引いて多くの来店につながる可能性があります。より来店を促すために、通行人も参加しやすい仕掛けや入りやすい雰囲気を作るのがおすすめです。たとえ来店に至らなくても、ブランドや商品を認知してもらえる効果が見込めます。
イベント用の設備が整っている場所を選ぶ
トークショーやワークショップ、音楽イベントなどを行うときは、イベント用の設備が整っているかの確認も必要になります。マイクや既設のスピーカーといった機材が借りられると、設営の手間を大幅に省けるでしょう。
また、フードイベントでは、飲食が可能なスペースなのかを確認する必要があります。飲食物を提供するには営業許可が必要なこともあるため、注意が必要です。
SNSで反響を呼びそうな仕掛けを用意する
ポップアップイベントを盛り上げるためには、施設内の人に向けた話題づくりだけでなく、SNSで情報が拡散されるような仕掛けをあわせて行うことをおすすめします。
Twitterでイベントにあわせたキャンペーンを実施するといった方法によって、オンライン上での反響が期待できます。
複数企業が出店する場合は、自社ストアで購入してもらえる仕掛けを用意する
ポップアップイベントでは、商品やブランドの認知拡大のためにも、実際に商品を買ってもらうことは重要です。
複数の企業が参加するような大規模なポップアップイベントでは、同じイベントに同業他社が出店しているケースもあるため、自社商品の購入につながるような仕掛けを用意するといいでしょう。例えば、期間限定のクーポンを配布することや、SNSアカウントのフォローやリツイートで割引するといった施策が考えられます。
CCCMKホールディングスが提供するポップアップイベントの内容と特徴
全国にあるTSUTAYA・蔦屋書店・T-SITEなどの店頭では、ポップアップイベントが開催可能です。
トレンドに敏感な蔦屋書店・TSUTAYA・T-SITE来店者へのアプローチが可能で、目的やターゲット層により最適な店舗を選択いただけます。
1日単位から実施することができ、販売員はご手配をいただかず、商品の出展のみ行うことも可能です。(※店舗により異なるため、詳細は媒体資料をご確認ください)
また、Tカードのデータを活用した、販促施策を行うことも可能です。サンプル品の配布やレシート型クーポンの発券を行うことができ、ポップアップイベントの効果の最大化を狙った施策などが実施できます。販促施策は、購買・行動データをもとに、アプローチ者が、実際にアクション(商品の購買やキャンペーンの参加)をしているかを効果検証することも可能です。
CCCMKホールディングスのポップアップイベントでの成功事例
事例:缶チューハイメーカーのポップアップイベント×サンプリング施策
缶チューハイブランドのリニューアル時に認知拡大を目的としたブランド体験ができるポップアップイベントを実施しました。
蔦屋書店のコンシェルジュが選んだ書籍を展開し、ブランドの世界観を表現しました。書籍は、タイトルや著者を伏せた装丁で、引き棚などを活用し、お客様が自ら手を伸ばしたくなるような展開を実施しました。また、同期間、イベント実施店舗のレジで該当ブランドの缶チューハイのサンプリングを実施しました。
イベント終了後、Tカードのデータをもとにサンプリングを配布したお客さまのブランド購買動向を検証したところ、非サンプリング配布者よりも該当ブランド商品の購入率が高くなる結果となりました。
本施策は、蔦屋書店でのポップアップイベントとサンプリング施策を掛け合わせることで、お客さまが自分で興味を持って能動的に展示に触れ、それに紐づく形で商品を受け取るという、新しいブランド体験を提供することができた事例です。
ポップアップイベントをうまく活用して、商品・ブランドの認知を拡大しよう
ポップアップイベントを成功させるには、注目を集める場所であること、SNSで反響を呼びそうな仕掛け、自社で購入してもらう仕掛けが特に重要です。とはいえ、場所選びや仕掛けづくりなどについて不安を感じる方も多いかもしれません。
CCCMKホールディングスでは、TSUTAYAや蔦屋書店などの店頭でのポップアップイベント開催をお手伝いしております。イベントを実施することはもちろん、レシート型クーポンの発券やサンプル品の配布なども可能です。ポップアップイベントを検討されている方は、ぜひ媒体資料をダウンロードください。
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