データから社会現象の "人となり" を明らかに~レモンサワー編~
こんにちは、CCCマーケティングの営業担当です。
2020年11月17日・18日にオンラインで開催された、ビジネスカンファレンス「UNIQUE DATA CONFERENCE 2020」~「量×質×ID」のデータマーケティングを知る2日間~をご覧いただけましたでしょうか?
今回は、特にご好評いただきました、「データの可視化プロセスを生中継~ データから社会現象の "人となり" を明らかにします ~」の中身をピックアップしてご紹介いたします!
本記事はレモンサワーをテーマにしたセッション後編です。
前編(鬼滅の刃編)はこちらからご覧ください。
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「鬼滅」と「レモンサワー」の人となりを可視化!
昨今、世の中で起きている出来事の中身、つまり「人」の部分にフォーカスしながら、私たちCCCマーケティングが保有するUNIQUE DATA(ユニークデータ)の抽出プロセスをLIVEでやってみようというセッションです。
今回データで可視化するのは、『鬼滅の刃』と「レモンサワー」。
どちらも空前のブームを巻き起こしましたよね!
「データベース」と聞くと何だか難しそうなイメージが多いかもしれませんが、データは使い方や見方次第ではこんなこともできるんだ!難しくないんだ!身近だ!などと感じていただき、データの魅力を少しでもお伝えできればと考えています。
UNIQUE DATAとは?
セッションを始める前に、「UNIQUE DATA」とは何なのか?ご紹介させてください。
UNIQUE DATAとは? ・約7,000万人のシングルID(1年に1回以上利用者のみ) ・年間50億件以上の購買トランザクション(SKU単位) ・20万店舗のネットワークで扱われる60億種類の商品データ ・300項目からなる顧客DNAのペルソナデータ ・オフライン・オンライン上の移動・行動データやメディア接触データ ・CCCMKグループオリジナルのエンハンスデータ |
このようなデータを用いて、企業さまのマーケティング課題を解決するためのご提案をしています。
詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
CCCマーケティングとは?
今回のセッションでは、データの抽出と、そのデータをどのように読んでいくかというプロセスをお話します。
では早速データを見ていきましょう!
レモンサワーでいい気分なのは、誰なのか?
最近は「とりあえずレモンサワーで!」なんて方も多いのではないでしょうか?
お家呑みでもレモンサワーが定番化してきたように思える2020年。
実際にデータでもレモンサワーの人気が高まっているのか見ていきましょう。
まずは、アルコール飲料全体における、割合を見てみましょう。
こちらが、アルコール飲料とRTDの購入容量シェアを表わしたグラフです。
横軸が時系列、縦軸が購入容量シェア(%)です。
2017年から2020年にかけて、ビールは微減、RTDは微増という結果でした。
CCCマーケティングでは、購入容量・金額・点数・客数などの切り口でデータを見ることができます。
レモンサワーは男女どちらに人気?
右肩上がりのRTD。ではこの内訳をみてみましょう。
「レモンサワー」はどれくらい飲まれているのでしょうか?
こちらが、RTDの中で、レモンフレーバーとそれ以外のフレーバーの購入容量シェアを表わしたグラフです。横軸が時系列、縦軸が購入容量シェア(%)です。
黄色の折れ線がレモンフレーバー=レモンサワーです。
RTDの中の約40%がレモンフレーバーと、シェアを着実に伸ばしていることがわかりますね。
さらに、商品ごとのランキングをみると、TOP10のうち8商品がレモンフレーバーという結果でした。
男女別にランキングを見ても、男女の変動はあまりありませんでした。ここはレモンサワーという商品の特徴であるという仮説が見えてきました。
実際のセッションでは、Tableau画面で商品ランキングを投影しながら解説しています。
レモンサワーはシェアラブル?!
男女別のランキングを見て仮説が見えてきました。
1.男性にも好まれる
2.女性にも好まれる
3.選択肢に迷いがない
ということは、「シェアラブル」=買ってあげた相手にとってもハズレが無いのかもしれません。
では、他のカテゴリではどうでしょうか?
ランキングの順位が線で結ばれている本数が多いほど、ランクインしている商品にズレがないという見方です。
一番左はRTD全体のランキングです。黄色に色付けされているランクがレモンフレーバーのRTD(レモンサワー)です。
ほとんどをレモンサワーで占めていますね。男性側でTOP10にランクインしているレモンサワー8商品に対して、女性側も5商品が男性と同じ商品がランクインしています。レモンサワーは男女で同じ商品を選んでいると言えそうです。
つまり、シェアしてもハズレがない、相手も好きな商品である可能性が高いということですね。
実際のセッションでは、Tableau画面で各カテゴリの男女別ランキングを投影しながら解説しています。
同じ世帯に住む男女の購買とは?
さて、これまでの仮説をもっとデータで捕捉することにチャレンジしていきます。
今回は同じ世帯に住む男女を「夫婦」として表現!
これまで見てきたデータは個人のID単位の購買ですが、次はこちらを「世帯データ」で見ていきます。「世帯データ」とは、住所情報をもとに個人ID同士を結合したデータです。
こちらもレモンサワー以外のカテゴリも合わせて、男女別のランキングを見ていきます。
前述の通り、CCCマーケティングの保有するデータではSKU単位(商品の単品単位)でデータを見ることができますので、「容量別のランキング」なども実際のセッションでは可視化しています。
レモンサワーは男女共にTOP3が同じ商品です。RTD、ビール、日本茶・麦茶はTOP10にランクインしている商品が同じでも、順位は男女で異なることが分かります。
嗜好品であるコーヒーはランクインしている商品自体異なっていますね。
同じ世帯に住む男女の購買ですので、シェアしている可能性がより高いにも関わらず、ランキングが異なるカテゴリは、シェアすることが少ないことが推測されます。
一方でレモンサワーはTOP3が同じですので、「レモンサワーはシェアラブルである」という仮説は正しいと言えるかもしれません。
実際のセッションでは、Tableau画面で各カテゴリの男女別ランキングを投影しながら解説しています。
同じ世帯に住む男女は「仲良し夫婦」?!
続いて、この「同じ世帯に住む男女=夫婦」とした時に、どのような“人となり”なのか見ていきます。
CCCマーケティングでは、数万人の教師データを元に、購買・行動履歴の傾向から志向性を約7,000万人に推計したデータを保有しており、「顧客DNA」と呼んでいます。
約300項目をスコアリングしており、「衣」「食」「住」などのカテゴリの中に、「国産ブランド好き」「大手メーカー好き」「ファストフード好き」「戸建て派」「郊外好き」などの項目があります。
今回、男女でより似ている志向性は「食」でした。
「同じもの頼みがち」「肉好き」「ご当地食材好き」などが特に似ている項目(シンクロ率99%以上)としてあがってきました。
「似ている=夫婦がうまくいっている」ということではないかもしれませんが、志向性が似ているので「仲良し夫婦」と言えるかもしれません。
実際のセッションでは、Tableau画面で各項目のシンクロ率を投影しながら解説しています。
まとめ レモンサワーでいい気分なのは●●夫婦?!
レモンサワー編では、定量データと定性データを併せて見てきました。
「レモンサワーでいい気分なのは、誰なのか?」ということですが、「相志相愛の夫婦」と言えるのではないでしょうか?
全てが同じ志向性であることが良い夫婦というわけではないですが、レモンサワー好きの夫婦は少なくとも食に関する志向性は似ていると言えます。
2人で仲良くレモンサワーをシェアしている様子が思い浮かびますね!
ちなみに、本セッションの開催は11月18日(水)でしたが、週末の11月22日(日)はいい夫婦の日でした。時期もピッタリの分析結果となりましたね。
マーケティングにお困りでしたら、CCCマーケティングにお任せください
データから社会現象の "人となり" を明らかに~レモンサワー編~、いかがでしたでしょうか?
本記事では伝えきれないデータの見方やTableauの見せ方などもございますので、ぜひ見逃し配信をご覧頂ければと思います。
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CCCマーケティングでは、こうしたデータ分析をはじめ、1つのIDで管理されていなければできない、One to Oneにカスタマイズされたソリューションをご提供しています。
課題や目的に応じて適切なソリューション・サービスをご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください!
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