【生活者の声を読み解くシリーズ】アートを身近にするのは「居心地の良さ」!立ち寄りたくなるコミュニティスペースとは?
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
近年、アートは身近になりつつありますが、まだまだ「自分とは関わりがないもの」と感じている方もいるようです。
アートに関するコミュニティスペースが誕生するとしたら、そこにどのような要素があれば生活者は立ち寄りたくなるのでしょうか。アートに詳しくない生活者にも足を運んでもらうために求められるポイントを実際の生活者の声から読み解いて解説していきます。
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アートの定義が変化し、もっと身近になる?
「NFTアート」はご存知でしょうか。NFT(非代替性トークン)と紐づけられたデジタルアートのことで、電子上に存在している芸術作品のことを指します。
NFTアートは絵画やグラフィックだけではなく、動画や音楽も対象になるため、多くのアーティストが参加できます。このようにアートの定義が広がり、気軽に所有・交換できるようになることで、生活者にとっても日常的にアートに関われるコミュニティスペースのニーズが高まっていくのではないでしょうか。
ただ、アートにそれほど詳しくない生活者の興味を引くのは、簡単なことではなさそうです。そこで、どうすれば興味を持って立ち寄ってもらえるコミュニティスペースを実現できるのか、生の声を読み解きます。
より詳細な調査内容は、下記の資料をダウンロードしてご覧ください。
約300人の声を分析!立ち寄りたくなるアートのコミュニティスペースとは?
“アート”をより身近な楽しみの一つとして感じてもらうためには、どのような要素が必要なのでしょうか?Blabo!で集めた、約300人の生の声を読み解きます。
まずは「Blabo!」のサービスについて紹介
「Blabo!」は、生活者の本音からインサイトを導き出すためのコミュニケーションプラットフォームです。企業が知りたい内容を生活者が回答しやすい「お題」として掲載し、オンラインで行われる企画会議のようにたくさんの意見交換が行われるので、生活者のインサイト抽出に活用できます。
シェアしてもらった生活者の声
今回、Blabo!でお題として提示したのは、以下です。
アートがテーマのコミュニティスペースが誕生!どんな場所ならアートに詳しくない私も立ち寄りたくなる?
アートは人によって受け取り方や関わり方が違い、100人100通りです。中には、自分には関係のないもの、縁遠いと感じてしまう方もいるかもしれません。
今回のお題では、自分が住んでいる町に、アート作品やアーティストが集まるようなコミュニティスペースが誕生した際、どのような場所なら行ってみたいと感じるのか、声を募集しました。300人以上の声が集まったことから、アートへの関心度が高いことも再認識しています。
Blabo!では、以下のようにユーザーが投稿したアイデアに対し、他の人がコメントやBlabo!(いいね)できます。
共感を得ている声はコメント数やBlabo!が多いのが特徴ですが、ユニークな視点の声も多数集まりました。
立ち寄りたくなるポイントは「身近さ」?
立ち寄りたくなる要素として寄せられた投稿のタイトル・本文のテキストについて、ワードクラウドにまとめました。
※User localのワードクラウド(スコア順)を活用
「身近」「コミュニティ」「立ち寄りやすい」「楽しめる」といったワードの出現頻度が多いので、この視点を参考にして声を読み進めた結果、いくつかのキーワードが見えてきました。
<見えてきたキーワード>
居心地のよさ、身近さ、気軽に参加できること、新しい出会い、子どもも一緒に参加できる、人とのコミュニケーション、デジタルアート、立ち寄るメリット、アートを学ぶ、学生の発信の場…など。
次項では、これらのキーワードについて詳しく分析します。
立ち寄りたくなるコミュニティスペースにするためのアイディアランキング
Blabo!数の多かった150名の生の声について、前述のキーワードに当てはめて出現数の多かったカテゴリー名を分析してみます。
※User localのワードクラウド(出現頻度順)を活用
<出現数が多かったキーワード>
1位 居心地のよさ
2位 身近さ
3位 気軽に参加できる
4位 新しい出会い
5位 子ども(も楽しめる)
6位 コミュニケーションできる
7位 デジタルアート
8位 立ち寄るメリット
9位 アートを学ぶ
10位 学生の発信
次項では、1位~3位までの具体的なアイデアを紹介していきます。
第1位:居心地の良さ
気軽に立ち寄れるポイントとして「居心地のいい場所にアート」「とある場所の居心地をよくするためのアート」との声を多く頂きました。日常的に立ち寄るには、まずは居心地が重要である、ということがわかります。
居心地の良さに紐づくBlabo!(いいね)数が多かった声が以下です。
第2位:身近さ
立ち寄りたくなる要素として2番目に多く寄せられていたのが「身近さ」です。ショッピングセンター、商店街、駅、道、トイレなど、まさに「普段行く場所にアートがあればいいのに」との声を多くいただきました。
身近さに関するアイデアでBlabo!(いいね)数が多かったアイデアを紹介します。
第3位:気軽に参加
立ち寄りたくなる要素の3位にランクインしたのが「気軽に参加できる」でした。誰でも気軽に参加できるワークショップやオークションや、関わり方などさまざまな声が挙げられました。
気軽に参加できることについて特にBlabo!(いいね)数が多かった声が以下です。
アートを身近に感じるために必要な要素のインサイトマップ
今回約300名から集めた生の声をもとに、アートを身近に感じるために必要な要素のインサイトマップを作成しました。
多くの生活者に足を運んでもらえるようなコミュニティスペースを作りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
必要な要素の深掘りにはデータが欠かせない
私たちにとって少しずつ身近になっているアートについて読み解きました。今回の調査で把握した生活者のインサイトを軸に、どのようなスペースが適しているのか考えてみてはいかがでしょうか。
なお、今回使用した詳細な資料はダウンロードしていただけます。ぜひご利用ください。
今回のように生活者のリアルな声を読み解くことによって生活者インサイトが把握でき、効果的なマーケティング施策に繋がっていきます。
CCCマーケティングでは、“生活者の声を届けるパートナー”のサービスにて、データで読み解いた生活者の声を無料配信しています。データを用いたマーケティングについて検討している方は、ぜひご相談ください。
※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
永田桜子|マーケティングユニット
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