【生活者の声を読み解くシリーズ】思わず「試してみたい!」と思う新商品との出会い方とは?
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
毎年多くの新商品が登場していますが、生活者がそれらの商品と出会う間口は案外狭いのではないでしょうか。
そこで、今回はどのような出会い方をすればその新商品を試してみたくなるのかについて、実際の生活者の声から分かることを読み解きました。
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見逃しているかもしれない新商品との出会い
ライフステージの移り変わりや環境の変化など、さまざまな理由で日々の暮らしが変化している中、少しでも自分の生活にフィットした新しい価値を有する商品と出会えたら、便利に感じるものです。
店頭やWebサイトなどで新商品と出会う機会はありますが、「新商品」「NEW」などのPOPがないと見逃してしまい、自分にぴったりの商品があったとしても、それに気付けていない可能性も高そうです。
では、どのような形で新商品と出会えたら「試してみたい!」と思えるものなのでしょうか。実際の声から読み解きます。
約300人の生活者の声を分析!思わず試したくなる新商品との出会い方とは?
Blabo!で集めた約300人の実際の声を読み解きます。
まずは「Blabo!」のサービスについて紹介
「Blabo!」は、生活者のリアルな本音が聞ける共創プラットフォームです。企業が知りたい内容を生活者にとって回答しやすい「お題」として提示することにより自由でオープンな意見交換が行われるため、消費者のインサイトを抽出するのに効果的です。
シェアしてもらった生活者の声
今回、Blabo!でお題として提示したのは、以下です。
「世の中には店頭に並ばなかった魅力的な"新商品"がたくさん!どんな出会い方なら思わず試してみたくなる?」
数多く売り出される新商品の中には魅力的であるにも関わらず、ほかの商品に埋もれてしまっていることもあります。そこで、どのようなコンテンツや見せ方・仕組みがあれば、生活者が思わず「試してみたい!」と思うきっかけになりそうか、実際の声を収集してみました。
Blabo!では、ユーザーが投稿したアイデアに対し、他のユーザーがコメント・Blabo!(いいね)できます。
Blabo!数の多い声や、ユニークな視点の声をご紹介します。
試してみたくなる新商品との出会い方のアイデアランキング
約300名から収集した全アイデアのタイトルを、出現数の多かったワードクラウドから分析していきます。
※User localのワードクラウド(スコア順)を活用
試供品や展示会、実演、開発者といったワードの出現頻度が高いようです。この視点を参考にアイデアを読み進めた結果、いくつかのキーワードが見えてきました。
<見えてきたキーワード>
どんな情報源から知れるか、商品・生産者を知る、口コミなど商品の評価、商品を体験できる接点…など。
続いて、上記のキーワードをベースに、Blabo!数(いいね数)の多かった150名のアイデアを見ていきます。弊社独自で分けたカテゴリー名で出現数が多いワードクラウドが以下です。
<出現数が多かったキーワード>
1位 面白いコンセプト
2位 実演や店頭で体験できる
3位 お得な価格やクーポン
4位 モニターやグランプリなどで参加できる
5位 試供品など無料で試せる
6位 有名人の紹介やメディア露出などの情報源
7位 商品のストーリー・背景を知る
8位 予期せぬ出会い
9位 口コミなど商品の評価
10位 その他
11位 期間や企画の限定性
次項では、「コンセプト」「体験できる」の具体的なアイデアを紹介していきます。
面白いコンセプトを実現するための声
最も多く寄せられたのが、おもしろいコンセプトがあれば試したくなるとの声です。「惜しい商品、お蔵入りの商品、埋もれた名品、残念な○○、ボツ商品」など、ただの新商品ではなく「気になる・愛着が湧く、楽しく感じるコンセプト」を付加すると、試したくなるというアイデアを多く頂きました。
掲題キーワードに紐づくBlabo!(いいね)数が多かった声を、以下にご紹介します。
実演や店頭で体験するためのアイデア
自身で体験することで新商品の魅力やメリットがわかれば、試したくなるという声も多く挙げられました。よく立ち寄る場所での展開や展示、実演、バーチャルな体験、イベントなど、さまざまな機会がありそうです。
掲題キーワードに紐づくBlabo!(いいね)数が多かった声を以下にご紹介します。
新商品を思わず試したくなる要素のインサイトマップ
約300名から頂いた声から、新商品を試したくなる要素のインサイトマップを作成しました。
これらインサイトの要素をいくつか組み合わせて「興味を引くコンセプト」「体験できる方法」「お得感の醸成」「予期しない出会い」といった出会い方の価値を実現することが、新商品を試したくなるポイントなのではないでしょうか。
工夫次第で新商品との出会いの間口は広げられる
今回さまざまなアイデアが寄せられ、新商品を発売する際により多くの方々に興味を持ってもらうためのポイントが見えてきました。情報の露出や予期せぬ出会いも重要ですが、それ以上に商品のコンセプトに力を入れることが非常に重要だといえそうです。
新商品がなかなか売れない、他の商品に埋もれてしまうといったことに悩みを抱えている方は、ぜひ今回寄せられたアイデアをご参考になさってください。なお、より詳細な内容を掲載した資料も用意しています。こちらもぜひご利用ください。
CCCMKホールディングスでは、今回のように生活者の本音を集め、“生活者の声を届けるパートナー”のサービスにてマーケティング活動のサポートを行っています。
また、シングルIDで繋がる7,000万人以上の多様なデータと掛け合わせることにより、生活者の声をより深く理解できます。データを活用したマーケティングについて検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。
※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
永田桜子|マーケティングユニット
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