「ぜいたく果実」は20歳、「フルーツサラダヨーグルト」は67歳でピーク!ヨーグルトの1歳刻みランキング!
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
近年の健康意識の高まりもあり、腸活・菌活が注目を集めています。腸活・菌活といえば「ヨーグルト」とも言われますが、年齢や性別によって購入する商品にどんな違いがあるのでしょうか。固形、飲料どちらも含む人気ヨーグルトの1歳刻みランキングをみてみます。
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今回使用するデータの概要
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
期間: 2021年7月1日~2022年6月30日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・15~69歳の男女(満年齢基準日:2022年4月1日)
ヨーグルトの総合人気ランキングTOP30
まず、男女総合の人気ランキングです。
総合ランキング1位は、明治「ブルガリア」ヨーグルトです。ヨーグルトといえば1番に思い浮かぶ方も多いかもしれません。
2位は、同じく明治から免疫力を高めるといわれる乳酸菌を 含むドリンクタイプも人気の「R-1」、3位はトクホ商品(特定保健用食品)も出ている雪印メグミルク「恵」がランクインしました。
さらに、年齢別にみても、明治「ブルガリア」は全年齢で1位、明治「R-1」も全年齢で2位にランクインしていることから、2大定番言えそうです。
では、年齢や性別によって購入する商品がどのように変化するのか、ブランドごとに1歳刻みのランキングをみてみます。
なお、今回利用するデータは、下記からダウンロードが可能です。ぜひお手元でダッシュボードを操作しながらご覧ください。
ヨーグルトの購買傾向を、ジャンル別にチェック!
ヨーグルトを「高タンパク系」「フルーツ系」「機能性のヨーグルト」の3ジャンルに分け、性年齢による購買傾向の違いをみてみます。
高タンパク系ヨーグルトはブランド特徴によって購入する性年齢が異なる?
身体作りを行っている方や健康志向の方向けに、タンパク質が含まれているヨーグルトがあります。
全体ランキング7位のダノンジャパン「ダノンオイコス」、11位森永乳業「パルテノ」、19位明治「ザバス MILK PROTEIN」の年齢によるランキング推移をみてみましょう。
ダノンジャパン「ダノンオイコス」は16~30歳の3位から69歳の21位まで、明治「ザバス MILK PROTEIN」は、27~32歳の12位から64歳の27位まで、年齢とともにランキングが下がっています。
一方、森永乳業「パルテノ」については28歳~41歳までピークの9位なので、主に30代に人気のようです。
さらに性別ごとのランキング推移をみると、ダノンジャパン「ダノンオイコス」は男女による購買の差はあまりみられませんが、森永乳業「パルテノ」と明治「ザバス MILK PROTEIN」は、男女で人気の差が大きく出ていましたので詳しく見てみます。
「パルテノ」は女性人気、「ザバス MILK PROTEIN」は男性人気?
森永乳業「パルテノ」の男性ランキング14位、女性ランキング10位と、女性ランキングのほうが若干高く、明治「ザバス MILK PROTEIN」女性ランキング24位に対し、男性ランキング12位と、男性人気のほうが高いようです。
また、男性ランキングでは26位にランクインしている森永乳業「inPROTEIN」は、女性ランキングではTOP30に入っておらず、男性人気が高いことがわかります。
女性人気の高かった森永乳業「パルテノ」はホームページで女性がランニングしている姿を取り上げており、高タンパク系ヨーグルトの中でも比較的女性が購入しやすいイメージがついているのかもしれません。
また、明治「ザバス MILK PROTEIN」や森永乳業「inPROTEIN」は、CMに男性がトレーニングしている姿が起用されていることから、男性に人気が高いのではないかと思われます。
このように、同じ高タンパク系ヨーグルトでも、ブランドのイメージに応じて購入する年齢や性別が異なるのかもしれません。
ロングセラーの「フルーツサラダヨーグルト」はシニア層に人気?
次に、フルーツ入りのヨーグルトについてみてみます。
総合ランキング17位の北海道乳業「フルーツサラダヨーグルト」、20位の森永乳業「ざく盛りフルーツヨーグルト」、21位のオハヨー「ぜいたく果実」のランキングをみていきます。1歳刻みでのランキング推移は、以下の通りとなりました。
森永乳業「ざく盛りフルーツヨーグルト」と、オハヨー「ぜいたく果実」は、年齢とともに若干ランキングが下降し、北海道乳業「フルーツサラダヨーグルト」は、40代にかけて年齢とともにランキングが上昇しています。
北海道乳業「フルーツサラダヨーグルト」は、1994年に発売 されたロングセラー商品のため、古くから慣れ親しんだ人が購入しているのかもしれません。
比較的若年層に人気の2ブランドについても、性別ごとにみると人気傾向には差がありそうです。
性別による人気の差をみてみる
森永乳業「ざく盛りフルーツヨーグルト」と、オハヨー「ぜいたく果実」の性別による人気の差をみてみます。
総合ランキング20位の森永乳業「ざく盛りフルーツヨーグルト」は女性22位、男性18位と、男性人気のほうが高く、総合ランキング21位のオハヨー「ぜいたく果実」は女性21位、男性22位と、若干女性人気のほうが高いです。
ざく盛りフルーツヨーグルトはヘルシーな脂肪ゼロタイプのヨーグルトで、内容量が200gと満足感のある食べ応えが特徴、かつ主要なターゲットが30代以上の男性ということもあり、男性人気が高いと予想できます。
同じように若年層に人気なフルーツヨーグルトでも、特徴やマーケティング戦略の違いによって購入する性別には違いがあるのかもしれません。
機能性ヨーグルトは年齢とともにランキングアップ?
続いて、機能性ヨーグルトは、どのような方が購入しているのでしょうか?
明治「LG21」、森永乳業「トリプルヨーグルト」、明治「PA-3」の1歳刻みでのランキング推移は、以下の通りでした。
ランキング9位で、胃で働く乳酸菌が含まれている明治「LG21」は、19歳の18位から57歳の5位まで、血圧・血糖値・中性脂肪の3つの機能性を取得 した森永乳業「トリプルヨーグルト」は21歳の23位から56歳の7位まで、大幅にランクアップしています。
また、総合ランキング25位で尿酸値の上昇を抑える効果 がある明治「PA-3」も、28歳の29位から、69歳の20位までランクアップしています。
年齢とともに健康意識が高まり、ランキングがアップしているのかもしれません。
性年齢によって購入するヨーグルトは異なる!
今回、ヨーグルトの1歳刻みランキングから、性年齢の違いやマーケティング施策による購入ブランドの差がみえてきました。
このような1歳刻みのデータは、CCCマーケティングが約7,000万人の属性データと、購買データを保有しており、これらをシングルIDで管理しているからです。データを活用したマーケティング施策に取り組みたいと考えている方は、ぜひご相談ください。
なお、今回の記事の元になったデータは、ダウンロードしていただけます。こちらもぜひご覧ください。
※CCCマーケティングでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
参考:明治プロビオヨーグルトR-1|株式会社 明治 - Meiji Co., Ltd.
参考:PRODUCT HISTORY/『北海道乳業』フルーツサラダヨーグルト / 函館新聞デジタル
参考:「ざく盛りフルーツヨーグルト」4月17日(火)より全国にて新発売|森永乳業株式会社のプレスリリース
参考:明治プロビオヨーグルトLG21|株式会社 明治 - Meiji Co., Ltd.
参考:トリプルヨーグルト|森永乳業
参考:明治プロビオヨーグルトPA-3|株式会社 明治 - Meiji Co., Ltd.
永田桜子|マーケティングユニット
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