プレミアムアイスは12月に売れる!冬アイスをレシートデータで分析!
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
アイスと言えば夏を想像する方も多いかもしれませんが、近年寒い時期に楽しむ「冬アイス」も定番化しています。
(個人的には、夏アイスより冬アイスを購入する機会の方が多いです!)
アイスの購買時期や、購買者にはどのような特徴があるのでしょうか?
レシートデータから分析しました。
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レシートデータからみる「アイス」の購買時期
まずは、レシートを撮影するとTポイントがたまる、家計簿アプリの「レシーカ」のデータ(※1)から、アイス全般の購買件数推移をみてみましょう。
スーパー、ドラッグストア、コンビニエンスストアでのアイス購買件数推移をみてみると、3業態とも7・8月にピークが来ていることがわかります。
やはりアイス全般で見てみると、暑い時期に購入する人が多いようですが、アイスの種類別にみてみるとどのような傾向があるのでしょうか?
「プレミアムアイス」は12月に売れる!
アイスのカテゴリは、①プレミアムアイス(乳脂肪分が10%以上のもの)、②ファミリーアイス(1箱(1袋)に複数本入っているもの)③パーソナルアイス(①②以外)の3種類に分かれています。
スーパーのみの購買に絞って、それぞれの購買件数推移をみてみましょう。
グラフを見てみると、以下のことがわかります。
・パーソナル/ファミリーアイス:7・8月がピーク
・プレミアムアイス:12月がピーク
プレミアムアイスの代表である「ハーゲンダッツ」(ハーゲンダッツジャパン)などが秋冬に期間限定品を発売することに加え、クリスマスや年末年始の集まりなどイベントのあるタイミングで、ご褒美や特別な一品として購入することが多いのかもしれません。
ここからは冬アイスとして人気のプレミアムアイスに注目して、購買者についても見てみましょう。
プレミアム、パーソナルアイスの購買者比較
プレミアムアイスは冬アイスとして人気が高いようでしたが、どのような人が購入しているのでしょうか?
パーソナルアイス購買者と、性年代や興味関心を比較してみましょう。
デモグラフィック比較
デモグラフィック情報と、ライフスタイルアンケート※の回答結果から、下記のことが読み取れます。
パーソナルアイス購買者と比べると、プレミアムアイス購買者は、
・性年代:30代女性の比率が高い
・家族構成:夫婦2人暮らしの比率が高い
・年収:個人、世帯ともに700万円以上の比率が高い
※T会員のみなさまに、Tサイト上で任意で回答いただくアンケート
アイスの購買者、かつスーパー購買に絞っているため全体の属性は似ていますが、パーソナルアイス購買者と比較するといくつか違いがありそうです。
興味・関心比較
さらに、興味関心領域も比較してみます。
パーソナルアイス購買者と比べると、プレミアムアイス購買者は、
・海外/国内旅行
・グルメ・食べ歩き
・お酒
などへの興味関心が高いことがわかります。
プレミアムアイス購買者はグルメ好きだからこそ、アイスにおいても味や質を重視しているのかもしれません。
「プレミアムアイス」は冬アイスとして人気!
「アイス」の種類別分析、いかがでしたでしょうか?
レシートデータやアンケートデータから、「アイス=夏」だけでなく、プレミアムアイスが冬アイスとして人気であることがわかりましたね。また、種類によって購入者の属性にも違いがありそうです。
アイスだけでなくさまざまなジャンルで気温が購買に与える影響を分析したデータも紹介していますので、ぜひご覧ください!コラム内で使用しているデータのダッシュボードも無料配布中です!
気温×購買データで「売れる」時期を見極め!実はスナックは冬に売れる?!
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※今回使用したデータの概要
■MKW市場・競合パック
・集計条件:大分類:食品>中分類:菓子類>小分類:アイスクリーム類
・業態:スーパー、ドラッグストア、コンビニエンスストア
・集計期間:2020年7月~2022年7月
※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
永田桜子|マーケティングユニット
「データ」と「視点」を活かして みなさまの
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