東京・神奈川の住みたい街対決!エリアの可視化で見えてくることとは
こんにちは、CCCマーケティングの営業担当です。
エリアマーケティングなどに役立つ「エリアの可視化」。
「エリアの可視化」でどんなものが見えるのかについてご紹介します。
今回は、住みたい街として人気の東京の「下北沢・吉祥寺」、神奈川の「横浜・武蔵小杉」について、駅周辺エリアの居住者と来訪者の特徴を比較しました。
CCCマーケティングでできるエリアの可視化についても詳しく解説しているので、エリアの可視化を活用したマーケティングに興味がある方はぜひ参考にしてください。
目次[非表示]
- 1.今回使用するデータの概要
- 2.【東京版】住みたい街対決:吉祥寺 vs 下北沢
- 2.1.居住者の基本属性
- 2.2.居住者のライフスタイルの特徴
- 2.3.居住者の顧客DNAの特徴
- 3.京王線沿線の街のレビュー
- 4.【神奈川版】住みたい街対決:横浜 vs 武蔵小杉
- 4.1.居住者の基本属性
- 4.2.居住者のライフスタイルの特徴
- 4.3.居住者の顧客DNAの特徴
- 5.相模鉄道沿線の街のレビュー
- 6.CCCマーケティングができるエリアの可視化
- 6.1.対象エリアの居住者
- 6.2.指定エリアの来訪者情報
- 6.3.流出入
- 7.ペルソナの可視化
今回使用するデータの概要
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
期間:2020年1月1日~2020年12月31日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買
対象者:全国の男女
居住者:駅半径1km以内居住者
来訪者:駅半径0.5㎞以内来訪者
【東京版】住みたい街対決:吉祥寺 vs 下北沢
東京の中で住みたい街として名前が挙がることが多いのが、吉祥寺と下北沢です。
吉祥寺は井の頭恩恵公園のような大きな公園と、買い物にも便利な繁華街もあることから多くの人でにぎわっています。飲み屋やカフェ以外にも、スーパーマーケットやドラッグストアも多く充実しています。
「シモキタ」の愛称で知られる下北沢は、ライブハウスや小劇場が多く、音楽や演劇が好きな方が集まっています。都心まで歩いていくことも可能であるため、新宿や渋谷までのアクセスの良さも見逃せません。
そんな吉祥寺と下北沢についてそれぞれの街の特徴について知るために、居住者の基本属性やライフスタイルの特徴、顧客DNA(※1)の特徴などについて解説します。
(※1)顧客DNAとは:CCCマーケティングでは、Tカードの利用履歴から機械学習でT会員をスコアリングしたデータを「顧客DNA」と呼んでいます。
居住者の基本属性
Tableauダッシュボードは駅や性年代をご自身で選択できますので、ぜひデータを触ってみてください。
やや男性の比率が多いものの、男女の差はあまりありません。年齢については、下北沢駅周辺居住者・来訪者は25~44歳が多くやや若めであるのに対し、吉祥寺駅周辺居住者・来訪者は45歳以上が多めです。
下北沢は「若者の街」や「サブカルチャーの街」と呼ばれることもあり、若い方が多く賑わっています。一方で閑静な住宅街が広がる地域もあり、下北沢の中でも地域による差があると言えるでしょう。
吉祥寺は駅周辺に多くの飲食店があり、商業施設もあることから便利な地域だといえます。また、吉祥寺駅周辺居住者・来訪者は45歳以上が多めとご紹介しましたが、子育て世帯からも人気のエリアです。買い物が便利であることに加え、公園が多いこと、自然が多く残ることなども、子育て世帯からも選ばれている理由の一つだといえるでしょう。
居住者のライフスタイルの特徴
下北沢駅周辺居住者の場合、吉祥寺駅周辺居住者に比べて未婚の方が多い特徴があります。
「一人暮らし」や「貯蓄額なし」「新聞未購読」「趣味がファッション」といった割合が吉祥寺より高いのも、吉祥寺に比べて若い方や独身の方が多いからだといえるでしょう。
また、下北沢は古着の街と言われることもあるほど古着屋さんが多い街として知られています。おしゃれな服を求めて古着屋を回っている方も多く、趣味がファッションである方が多いのも頷けます。
下北沢と吉祥寺で大きく違うのが、個人年収の違いです。ダッシュボードには表示されていませんが、詳細分析では吉祥寺は個人年収の高い方が多く、年収900万円以上が下北沢よりも3.2%程度多い結果が出てきました。吉祥寺はもともと高級住宅地であり、お屋敷と呼ばれるような大きな家もたくさんあります。
居住者の顧客DNAの特徴
下北沢駅周辺居住者は衣類でいうと個性派ファッションを好む方が多く、有名ブランドや海外ファッションを選択する傾向もあります。
また、情報通であり、食については繁華街が好きな傾向が見られました。都会的な方が多く、個性を求めるモダンタイプといえそうです。住まいは吉祥寺に比べて賃貸派が多数です。
吉祥寺駅周辺居住者は下北沢に比べると、衣類は値引き商品好きの傾向が見られました。
また、時事ネタウォッチャータイプが多く、住まいは郊外が好きな方が多いようです。
京王線沿線の街のレビュー
京王線沿線の街の利用者は、居住者と比較してどのような特徴があるのかについて解説します。
なお、他の駅についてはTableau Publicで限定公開していますので、リンク先は以下よりダウンロードください。
基本属性については男女比がほぼ1:1か、男性のほうが多いことが見て取れます。
また、年齢によっても違いがありますが、スポーツ好きな方やファストフード好きの方が京王線沿線には多く住んでいるといえます。
【神奈川版】住みたい街対決:横浜 vs 武蔵小杉
神奈川県で住みたい街として人気が高いのが、横浜と武蔵小杉です。
横浜は交通の便の良さが評価されており、品川や新宿、渋谷、東京駅までのアクセスも良好です。ショッピングだけでなくグルメで評価の高いお店もあり、美しい夜景なども楽しめます。
武蔵小杉も神奈川県内や東京へのアクセスが良好です。幼稚園や保育園、小中学校が多い他、公園や小児科が充実していて子育て世帯やファミリー層からも人気です。
横浜と武蔵小杉のそれぞれの基本情報やライフスタイル、顧客DNAの特徴について解説します。
居住者の基本属性
Tableauダッシュボードは駅や性年代をご自身で選択できますので、ぜひデータを触ってみてください。
横浜駅周辺居住者の場合、やや男性が多く、45~69歳の年齢に該当する方が少し多いといえます。交通アクセスにおいて魅力的であるため、東京エリアに働きに出ている方が選択しやすいエリアであることも理由の一つだといえるでしょう。
武蔵小杉駅周辺居住者の場合はそれよりも若い世代である25~44歳が少し多いです。武蔵小杉も横浜と同じくアクセスが良いのですが、横浜駅周辺居住者・来訪者よりも若い世代が目立つ理由として考えられるのが、育児環境が整っている点です。公園や小児科などの他、幼稚園や保育園、小中学校も多数あることから子育て世帯に向いている街ともいわれています。
居住者のライフスタイルの特徴
横浜駅周辺居住者は武蔵小杉駅周辺居住者に比べ、持ち家戸建ての方が多いです。武蔵小杉の場合は横浜よりも賃貸マンションの方が多く見られました。
また、武蔵小杉は横浜に比べて既婚の方が多く、その関係もあって子どもがいる方も多いです。
職業についても違いがあります。横浜の場合は自営業の方が多いのに対し、武蔵小杉は横浜よりも内勤会社員が多く見られました。
居住者の顧客DNAの特徴
横浜駅周辺居住者は武蔵小杉駅周辺居住者に比べ住まいをリノベーションする派が多く、武蔵小杉はタワマン派が多いといえます。
衣類については、横浜はハンドメイドを好む方の割合が武蔵小杉よりも高く、武蔵小杉は流行を取り入れたうえで価格を抑えたファストファッションの人気が高いです。
遊びについても横浜は自分らしさを優先するのに対し、武蔵小杉は自分磨きを重視して考える方が多いです。
相模鉄道沿線の街のレビュー
相模鉄道沿線にある街ごとに特徴が変わります。各街の来訪者を分析対象、居住者を比較対象として基本属性とライフスタイル、顧客DNAの特徴についてご紹介します。
なお、他の駅についてはダウンロード版で閲覧が可能です。
Tableau Publicで限定公開していますので、リンク先は以下よりダウンロードください。
多くのエリアで男女比に大きな差はなく、いくつかのエリアで男性のほうが多い結果となりました。エリアによって来訪者が多い、少ないなどが異なり、エリアごとの特徴の違いが見て取れます。
CCCマーケティングができるエリアの可視化
CCCマーケティングでは、エリアの可視化などのデータの分析サービスを提供しています。エリアの可視化は、エリアマーケティングを行ううえで非常に重要なポイントといえます。
具体的にどのような形でエリアの可視化ができるのかについて解説します。
対象エリアの居住者
対象エリアの居住者について可視化します。
T会員の住所情報をもとに指定地点周辺の半径でセグメントができます。
駅だけではなく、沿線ごとや、イベント会場・施設・塾・飲食店などでも分析することができます。また、郵便番号単位でのセグメントも可能なため、地域を指定して分析したい場合にもお役立ていただけます。
指定エリアの来訪者情報
約7,000万人のT会員の移動情報を元に、指定エリアでのTカード利用有無で活動を可視化できます。居住地とは異なる、活動地の特定や行動の分析も可能です。
指定エリアの利用者情報を確認することにより、居住者を除き、そのエリア外から来訪しているユーザーを特定することもできます。
流出入
前述した「T会員の移動情報」を利用することにより、駅周辺居住者がどこへ出かけているのか、駅周辺にはどこに住んでいる人が来ているのか可視化できます。
なお、これらのデータについては、ダウンロード版で閲覧していただけます。
Tableau Publicで限定公開していますので、リンク先は以下よりダウンロードください。
ペルソナの可視化
マーケティングにおいて欠かせないペルソナの可視化ができます。
基本属性に関することはもちろん、顧客DNAやライフスタイルアンケート、食や日用品、書籍の購買からペルソナを作成することができます。また、1歳刻みでの分析や沿線ごと、駅ごとなどでの比較分析も可能です。
可視化したターゲットへのアプローチ
CCCマーケティングでは、可視化したターゲットに対してダイレクトアプローチできるサービスも提供しています。実際に鉄道、不動産、学習塾、などの企業のみなさまにエリアマーケティングを活用いただいております。
例えば、約5,500万人のT会員の中から最適なターゲットにのみ郵送DMを発送したり、サンプル品を発送することができますので、エリアマーケティングとして効果的なダイレクトアプローチを行うことかできます。
更に、Tポイントキャンペーンなどによって、どの対象者がアクションを起こしたのか、どのような結果が得られたのか効果検証まで行えます。
エリアの可視化で各地域の特性がわかる
エリアの可視化を行うことにより、そのエリアに住んでいる人だけでなく、そのエリアを訪れた人の特性について理解することが可能です。より効果的なマーケティング活動を行うためにも、エリアの可視化は非常に大切なポイントといえます。
CCCマーケティングでは約7,000万人のユニークかつアクティブな会員のデータを活用し、詳細なエリアの可視化をサポートします。データベースを活用したマーケティングに取り組みたいと考えている企業のみなさまは、ぜひCCCマーケティングまでご相談ください。
京王線沿線・相鉄線沿線のエリア可視化ダッシュボードはこちら
京王電鉄、相模鉄道のダッシュボードをTableau Publicで限定公開しています。
コラム内では紹介できなかった流出入(駅周辺居住者がどこへ出かけているのか、駅周辺にはどこに住んでいる人が来ているのか)や、ライフスタイルアンケート、顧客DNA MAPなどを、みることができます。
さらに、下北沢・吉祥寺・横浜・武蔵小杉以外の駅のデータもご用意しています。
リンク先は以下よりダウンロードください。
※CCCマーケティングでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
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