カップヌードル定番の味は8種類！関東と関西でCM効果に違いはあったのか検証！

今年は日清食品のカップヌードルが発売されてから50周年を迎えるようです！
そんな中で放送されたテレビCMが「カップヌードル 8つの味篇」。

9分割された画面の中央には南沙良さんが「好きな味をひとつ選んでこうやって（指で円をつくって覗く）見てね！では、スタート！」とCMの紹介をし、囲むようにカップヌードルの8つの商品それぞれをアピールする映像が流れるという斬新なCMでした。みなさんの中にも印象に残っている方が多いのではないでしょうか？

このCMを見て、どの味を買うのか、エリアの違いや年代によって違いがあるのではないか？と筆者はは思ったのです。そこで、20代～40代の男女を対象として、関東と関西のエリア別でのCM効果を分析してみました！結果をみてみましょう！

【20代篇】関東と関西でCM効果に違いはあった？

・視聴区分：Total視聴 (ライブ視聴+録画視聴)
・CM検証期間： 2021年5月21日(金)～6月10日(木)
・購買検証期間：2021年5月21日(金)～6月24日(木)
・CM接触者： CM視聴回数1回以上
・CM非接触者：CM視聴回数0回以下

ここではCMを見ていない(CM非接触)に対するCMを見た人(CM接触)の購買リフト値で評価しています！関東エリアからみてみましょう。

8つの味のうち最も購買リフトが高かったのは「カップヌードル 塩」でした！関西エリアもみてみると、「カップヌードル 味噌」が最も高かった。同じ20代でも関東と関西でCMによって購買意欲を促進する商品が異なるようです。

CMのクリエイティブを見てみると、「カップヌードル 塩」ではフェルメールの有名な絵画「牛乳を注ぐ女」や「真珠の耳飾りの少女」の素材などを使い、他の7種類とは一風異なる雰囲気を醸し出して印象に残る内容になっている。

一方、「カップヌードル 味噌」では特徴的なファッションで有名な「ジャガーさん」が登場し、「カップヌードル 味噌」のイメージカラーと同様なオレンジのヘアカラーがインパクトを残している。

関東と関西でそもそもの味に対する嗜好性もあるのかもしれませんが、もしかしたらクリエイティブに対する着目点も異なるのかもしれません！次は30代をみてみましょう！

【30代篇】関東と関西でCM効果に違いはあった？

・視聴区分：Total視聴 (ライブ視聴+録画視聴)
・CM検証期間： 2021年5月21日(金)～6月10日(木)
・購買検証期間：2021年5月21日(金)～6月24日(木)
・CM接触者： CM視聴回数1回以上
・CM非接触者：CM視聴回数0回以下

30代は関東エリアでも関西エリアでもカレー味を買いたくなった人が多かったようです。しかし、関東エリアでは「カップヌードル 欧風チーズカレー」、関西エリアでは「カレーヌードル」とカレーでも異なる味であることがわかりました。30代は濃い味が好きなのでしょうか。こちらもCMのクリエイティブをみてみましょう。

「カップヌードル 欧風チーズカレー」では単体のCMでも見慣れているチーズ星人とお笑い芸人の庄司智春さんが登場している。Googleストリートビューのようなカメラワークも思わず気になってしまいますが、最後にチーズ星人と庄司さんが合体しているのはとてもインパクトが大きかった。

これまでに登場しているクリエイティブをみていると、どれも非常に力が入っていると感じますが、「カレーヌードル」は違っていた。イメージカラーの黄色の背景に人形のシルエットが吹き出しで喋っている、文字のインパクトが大きいCMでした。

そこで訴求されている内容が、「カレーヌードルは他の味にくらべて5倍のコストがかかっていてお得」という、思わず買ってしまいたくなるような情報が文字のみで表現されていた！他の7種類に対してシンプルすぎるほどのクリエイティブが、かえって印象に残ったということなのかもしれません。最後に40代をみてみましょう！

【40代篇】関東と関西でCM効果に違いはあった？

・視聴区分：Total視聴率(ライブ視聴率+録画視聴率)
・CM検証期間： 2021年5月21日(金)～6月10日(木)
・購買検証期間：2021年5月21日(金)～6月24日(木)
・CM接触者： CM視聴回数1回以上
・CM非接触者：CM視聴回数0回以下

関東エリアでは20代と同様「カップヌードル 塩」が最も高かった。関西エリアでは「カップヌードル」が最も高かった結果に。ここまで「カップヌードル」は登場してきませんでしたが、関西エリアの40代の購買意欲を促進していたようです！

カップヌードルのアップから、徐々に全体が映されていき、そこに登場するのはプロレスリングに立つ「カップヌードル大帝」の姿。カップヌードルシリーズの絶対王者かのような「カップヌードル大帝」というキャラクターに思わず興味を抱いてしまうCMでした。

今回の結果を振り返ってみて、同じCMで8つの味を訴求した場合、購買意欲を促進できた商品はエリア別でも年代別でも異なってくることがわかりました！CMといえば、一つの商品を訴求するもの、と考えてしまっていましたが、目からウロコの結果となりました。多くの消費者に商品を訴求するためにはどうしたらいいのか？常識を疑っていかねばなりません！

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