【2022年】洗濯洗剤人気ランキングTOP30!香り系派と洗浄系派シェアの特徴を比較!
こんにちは、CCCMKホールディングスの石原です。
粉末タイプや液体タイプなど多くの種類があり、洗浄力や香りもさまざまな洗濯洗剤。
今回は、全体のブランドシェアや、香り系派と洗浄系派それぞれのランキング、両者を選ぶ人の特徴などを分析しました。
また、香り系の洗濯洗剤を選択している方はその他の商品も香り重視で選んでいるのか、気になるデータをみていきましょう。
目次[非表示]
- 1.使用する洗濯洗剤ランキングデータの概要
- 2.洗濯洗剤のブランドシェアは?
- 2.1.洗濯洗剤の形状
- 2.2.ブランド・メーカー別シェアをチェック
- 3.香り系・洗浄系の人気商品ランキング
- 4.香り系派と洗浄系派はどう違うのか
- 4.1.基本属性
- 4.2.ライフスタイルの特徴
- 4.3.形状
- 5.香り系派は他の商品でも香りで選んでいるのかを検証!
- 6.洗濯洗剤以外での商品選択の傾向は似ている
使用する洗濯洗剤ランキングデータの概要
期間:2021年9月1日~2022年8月30日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・18~89歳の男女
洗濯洗剤のブランドシェアは?
まずは洗濯洗剤市場がどのようになっているのか、購買データからみていきます。
洗濯洗剤の形状
洗濯洗剤の形状別シェアは、以下の通りです。
粉末洗剤タイプ
少し前までは洗濯洗剤といえば粉末タイプがメインでしたが、現在は約11%シェアとなっています。
以前は重い容器を持ち上げて洗剤を入れなければならず、不便に感じていた方も多いかもしれません。最近では約1/4のコンパクトサイズになり、計量スプーンやフタ、持ち手が付くなど進化を遂げています。
液体洗剤タイプ
現在主流なのは液体タイプで、レギュラータイプと高濃縮タイプを合わせて約65%と、シェアが最も多い結果になりました。
液体タイプも改良により1回あたりの使用量が大きく減ったことや、少ない洗剤でも汚れが落ちる洗濯機自体の進化があり、よりコンパクトになっています。
ジェルボール洗剤
そして、近年シェアを拡大しつつあるのが新しい形状として登場したジェルボールタイプです。水に溶けるフィルムの中に超濃縮洗剤が入っている商品で、触っても手が汚れません。全体のシェアは、約11%でした。
これら3種類の形状が大部分を占めており、残りはおしゃれ着用やしみ取り剤など、目的別の洗剤となっています。
ブランド・メーカー別シェアをチェック
各ブランド・メーカーのシェアや人気の商品について解説します。
花王
ブランドのうち、花王の中でも特に選ばれているのが「アタック」で、シェアは約34.1%です。「アタック」は高濃縮、液体、粉末と種類が多く、CMにおける若手俳優5人の起用や、ワンハンドプッシュなどの新しい容器でシェアを伸ばしているのでしょう。
また、花王は「ニュービーズ」のシェアも7.2%、おしゃれ着洗いの「エマール」も4.2%と、全体のシェアでトップを占めているブランドです。メーカーシェアは約47.5%となりました。
P&G
P&Gはシェア23.1%の「アリエール」と、10.1%の「ボールド」を販売しています。粉末タイプの商品はほぼ販売しておらず、液体とジェルボールに振り切っているのが特徴です。全体のシェアは38.4%でした。
ライオン
ライオンについては、シェアが9.1%のトップブランドの中で高濃度洗剤(NANOX)・ワンプッシュ型・液体・粉末・香り洗剤を出しているのが特徴です。
なお、おしゃれ着洗剤は花王「エマール」とライオン「アクロン」が2強となっています。
香り系・洗浄系の人気商品ランキング
香り系・洗浄系の人気商品ランキングは以下の通りです。
全体的にみるとお得な詰め替えタイプの人気が高いです。
香り系はおしゃれ着洗剤が上位に入っているほか、これまで出てこなかったP&G「さらさ洗剤 ジェル」が本体・詰め替えともにランクインしました。
洗浄系は17位まで「アタック」と「アリエール」のみとなっているのも大きな特徴です。
香り系派と洗浄系派はどう違うのか
洗濯洗剤を選ぶ際に香り系派と洗浄系派とでは、それぞれどのような特徴があるのでしょうか。基本属性とライフスタイルの特徴、選んでいる形状の違いについてご紹介します。
基本属性
基本属性については、以下のことがわかりました。
・香り系派:洗浄系派と比べると、若干女性の割合が多く、特に女性20代の比率が高い(+1.5pt)
・洗浄系派:4・50代の男性の比率が高い(+0.5~0.7pt)
その他の年代については平均的にどちらも選ばれています。
ライフスタイルの特徴
ライフスタイルを見てみると、以下のことがわかりました。
・香り系派:洗浄系派と比較して未婚女性が多い(+7.4pt)
・洗浄系派:香り系派と比較して子持ちが多い(+4.3pt)
子どもの年齢も幼稚園から高校生まで幅広く、部活動などでかいた汗や衣服についた汚れが気になるからこそ、香り系より洗浄系を選ぶのかもしれません。
形状
続いては、香り系派と洗浄系派で選択する洗濯洗剤の形状にどのような違いがあるのかについて見ていきます。
粉末やジェルボールは、ほぼ違いはなく、香り系よりも洗浄系の割合が若干多いです。
液体・高濃縮タイプは洗浄系がほぼ100%を占めており、形状別シェアで液体・高濃縮タイプは14.2%占めていますので、全体の約1割を洗浄系が占めていることがわかります。
逆に、おしゃれ着用は圧倒的に香り系が多い結果となりました。おしゃれ着用洗剤の主な目的は、デリケートな衣類を優しく洗うことになるので、洗浄力の高さは求められていないのかもしれません。
香り系派は他の商品でも香りで選んでいるのかを検証!
日常使うことが多いものの中には、洗濯洗剤以外にも香りがついた商品が多くあります。
香り系の洗濯洗剤を選んでいる方は、その他の商品でも香りを重視し、商品選びをしているのでしょうか。
代表的な商品をみてみましょう。
トイレットペーパー
香り付きトイレットペーパーをみてみましょう。
香り派は、コトブキ製紙「カオリマルシェ ピンク W 12ロール」はスイートブロッサムの香り、エルモア「エルモア ピコ 2倍巻 100m S 12巻」は花の香りなど、フローラル系の香り付きトイレットペーパーを購入しています。洗濯洗剤以外の分野でも香り好きなのかもしれません。
一方、洗浄系派の場合は無香料タイプの商品を選択している方が多いです。
食器洗い洗剤
香り系派からは比較的しっかり香る商品が選ばれています。
台所用洗剤の部門で上位を占めている花王キュキュットシリーズでは、マスカット、カモミール、レモン、ピンクグレープフルーツの香りなどが人気です。総合的にみて爽やかさを感じさせる香りの商品が選ばれている結果となりました。
一方、洗浄系派から選ばれているのがジョイやキュキュットシリーズで、中でも無香料や微香タイプ、ハーブの香りがするもの、除菌ができるものなどが選ばれています。やはり、洗濯洗剤と同じく洗浄力重視のようです。
室内芳香剤
香り系派から選ばれているのは、小林製薬「サワデーハッピー パルファムロマンスロゼ」や「お部屋の消臭元 もぎたて白桃」など比較的香りが強い商品です。
洗浄系派については、無香料タイプの商品が特徴的です。エステー「消臭力クリアビーズイオン消臭P」、小林製薬「ドでか無香空間」、エステー「お部屋の消臭力」が上位に入っており、選ばれているのはいずれも無香料タイプでした。香りがついているものについても、せっけんの香りがするものや、ピュアクリーン、スカイシャワーなど爽やかな香りがするものが選ばれています。
洗濯洗剤以外での商品選択の傾向は似ている
洗濯洗剤市場や、その他商品の傾向についてご紹介しましたが、香り系派と洗浄系派で属性や併買する商品には違いがあることがわかりました。
詳しいデータは下記よりダウンロードしてご覧ください。
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石原ひとみ|マーケティングユニット
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