ポテトチップスのシェアNo.1はカルビーのうすしお!|ポテチの1歳刻み人気ランキング
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
ポピュラーなスナック菓子の一つといえば、ポテトチップスですよね。
今後、世界のポテトチップスの市場規模は右肩上がりに伸びると予想されており、日本だけでなく世界中の多くの方に愛されています。
今回は日本で人気のポテトチップスについて、T会員の購買データを元に人気商品のランキングをご紹介します。
なお、今回使用しているデータは下記よりダウンロード可能です。ぜひこちらも併せてご覧ください。
目次[非表示]
- 1.今回使用するデータの概要
- 2.ポテトチップス人気総合ランキング
- 2.1.堂々の1位は「ポテトチップスうすしお味」
- 2.1.1.TOP10は定番のポテトチップスが占める
- 2.1.2.11位以降は定番以外もさまざまランクイン
- 3.【男性編】ポテトチップス人気ランキング
- 3.1.上位のブランド
- 3.2.若年層には『堅あげポテト』が人気
- 3.3.定番商品の動き
- 3.4. 定番商品以外の傾向
- 4.【女性編】ポテトチップス人気ランキング
- 4.1.上位のブランド
- 4.2.若年層には『堅あげポテトブラックペッパー』が人気
- 4.3.定番商品の動き
- 4.4.定番商品以外の傾向
- 5.性別・年代によって特徴的な動きがみられたポテトチップス
今回使用するデータの概要
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
期間:2022年4月1日~2023年3月31日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・15~69歳の男女
ポテトチップス人気総合ランキング
続いて、商品別の総合ランキングをご紹介します。
堂々の1位は「ポテトチップスうすしお味」
総合ランキング1位は、カルビー「ポテトチップスうすしお味」でした。上位3位までがカルビーの商品で、ほかにもヤマザキビスケットや湖池屋の商品が多くランクインしています。
TOP10は定番のポテトチップスが占める
10位までは大部分を定番の味ともいえる、うすしお・コンソメ・のりしおなどが熾烈な戦いを見せました。そんな中、6位にカルビー「ポテトチップスしあわせバター」、7位に湖池屋「カラムーチョホットチリ味」、8位に同じく湖池屋の「すっぱムーチョチップスさっぱり梅味」がランクインしています。
また、特徴的なポイントとして、30位中13商品をカルビーが占めていました。
11位以降は定番以外もさまざまランクイン
11位以降になると、定番以外のフレーバーもランクインするようになります。
定番以外では「堅あげポテトブラックペッパー」「プリングルズ サワークリームオニオン」「ピザポテト」「ポテトチップスフレンチサラダ」「すっぱムーチョCさっぱりビネガー味」などがランクインしていました。
その他、詳しいデータは下記よりダウンロードできます。
【男性編】ポテトチップス人気ランキング
男性人気の高いポテトチップスランキングは以下のとおりとなりました。
なお、Tableauダッシュボードのブランドをクリックすると、1歳刻みのランキングがハイライトされます。さらに下部には男女の比較も表示されます。ぜひ試してみてください。
男性がどのような商品を選んでいるのか、年齢からわかる特徴などをご紹介します。
上位のブランド
男性総合1位の商品は、男女総合と同じくカルビー「ポテトチップスうすしお味」です。16歳では6位、19歳で4位であるものの、そのほかの年齢では1~3位をキープしています。27歳以降は1位、2位をキープしていました。
総合ランキング4位のヤマザキビスケット「チップスターSうすしお」は、若い男性からはあまり支持されていないものの、30歳以降になると徐々に上昇し、43~51歳は3位、その後も4~5位を維持していました。
男性ランキング13位の「堅あげポテトうすしお味」を見てみると若い世代に人気が高く、20代後半から急降下していることがわかります。50歳以上で少し上昇していますが、これは子供への購買の可能性も考えられます。
男性15位の「堅あげポテトブラックペッパー」についても似たような動きを見せました。ランク外にはなっていませんが、16~29歳では1位だったものが34歳で12位、47・48歳では27位まで落ち込んでいます。「堅あげポテト」シリーズは特に若年層に人気が高いようです。
若年層には『堅あげポテト』が人気
ランキング上位の商品でもあったように、若い男性にはカルビー「堅あげポテト」が人気ですが、それ以外で特徴的な動きをしているものをみていきましょう。
他にも、男性17位の日本ケロッグ プリングルズ「サワークリームオニオン」は20代後半にかけて上昇しているものの、30歳を過ぎると右肩下がりしています。65歳以降はランク外です。
19位のカルビー「ピザポテト」は30代前半をピークに、年齢が上がるほど急降下する結果となりました。54~67歳は30位以内にもランクインしていません。
定番商品の動き
カルビーのうすしお・のりしお・コンソメは、10~20代前半で凹みがありますが、30代以降で安定の人気を見せています。コンソメは56歳から少しランクダウンしますが、それでも60~69歳で5位です。
ヤマザキビスケット「チップスターSうすしお」はカルビーポテトチップス同様に10~20代前半で凹みがありますが、30代後半からは安定の人気を見せています。「チップスターSコンソメ」についても30代後半から上昇していました。
また、「チップスターのりしお」は33歳まではランク外だったものが30代後半からランクインするようになり、47歳で11位にランクインしてその後も10~14位で安定しています。
定番商品以外の傾向
定番品以外は年齢によるものよりも、好みの傾向が強いようです。「カラムーチョ」「しあわせバタ~」「すっぱムーチョ」などは、年齢によってランキングがバラバラでした。
14位のカルビー「ポテトチップスフレンチサラダ」は若い世代ではランク外ですが、37歳からランクインし42~54歳で5~8位まで急上昇するものの、61歳はランク外といった特徴的な動きを見せています。
詳しくはダッシュボードで操作しながら結果をご覧いただけますので、お気軽にダウンロードしてください。
【女性編】ポテトチップス人気ランキング
続いて、女性がどのような商品を選んでいるのか、年齢からわかる特徴などをご紹介します。
上位のブランド
女性人気1位は、総合ランキング同様にカルビー「ポテトチップスうすしお味」です。40~42歳で2位だったのを除くと、28歳以降は1位を維持していました。
若い世代を見ていくと、15歳の1位は湖池屋「すっぱムーチョチップスさっぱり梅味」、16歳、18~19歳、23~27歳の1位はカルビー「ポテトチップスしあわせバター」でした。17歳、20~22歳の1位は、カルビー「堅あげポテトブラックペッパー」です。
上位のランキングは男性とほぼかわりませんが、男性は4位が湖池屋「ポテトチップス のり塩味」、5位がヤマザキビスケット「チップスターSうすしお」だったのに対し、女性は4位と5位が逆でした。
総合ランキング1位のカルビー「ポテトチップスうすしお味」を見てみると10代、20代で凹みはあるものの30歳以降は安定して上位です。男性と動きはほぼ変わりません。
また、同じくうすしお味として女性4位のヤマザキビスケット「チップスターSうすしお」を見てみると、こちらも似たような動きをしていました。
若年層には『堅あげポテトブラックペッパー』が人気
特 に若い女性に人気の傾向が見られたのが、カルビーの「堅あげポテトブラックペッパー」です。17~25歳で1~2位ですが、20代後半から急降下していました。これはほぼ男性と同様です。
山芳製菓「ポテトチップスわさビーフ」も若い世代からの人気が高い一方、40歳以降はほぼランク外となっています。
また、総合ランキング6位のカルビー「しあわせバタ~」は女性ランキングだと常にTOP8に入る人気商品です。特に20代と40代半ば~50代の男女差が大きく、総合ランキングでは男性10位、女性6位という結果でした。
定番商品の動き
1位~5位は男性同様、上記のように定番商品が人気です。
カルビーのうすしお・コンソメは、10~20代前半で凹みがあるものの30代以降安定の人気を見せています。ただ、コンソメは、50代半ばから若干下降していました。
のりしおは年齢が上がるにつれて徐々に順位も上がっています。
ヤマザキビスケット「チップスターSうすしお」を見てみるとカルビーポテトチップス同様に、10~20代前半で凹みますが、30代で安定の人気となっています。これは男性同様の結果でした。
定番商品以外の傾向
ご紹介したようにカルビー「しあわせバタ~」が女性の特徴といえますが、他にも、湖池屋「すっぱムーチョ」も男性とは違う傾向を見せました。
年齢ごとの動きは同様ではありますが、「すっぱムーチョ(さっぱり梅味)」はランキングで総合7位(男性は16位)。別フレーバーの「すっぱムーチョ(さっぱりビネガー味)」も16位にランクインしています。
また、小さくて食べやすいブルボン「プチポテト」がランキングに入っているのは女性だけです。クリックしてみると、特に子育て世代に選ばれているのがわかるかと思います。
性別・年代によって特徴的な動きがみられたポテトチップス
ポテトチップスの人気ランキングを見てみると、性別や年代によって異なる特徴がみられることがわかりました。女性と男性では味の好みが異なることも見てとれます。
なお、今回の記事で使用したポテトチップスデータはダウンロード可能です。記事内で掲載しているボードをそのままお手元で見ることができます!
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永田桜子|マーケティングユニット
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