「特茶」は25歳、「胡麻麦茶」は64歳がピーク!無糖茶の1歳刻みランキング!
こんにちは、CCCマーケティングの営業担当です。
日常生活の中で、水分補給のために多くの方が飲んでいる「お茶」。
さまざまな種類やブランドがあり「私の1本」が決まっている方もいるのではないでしょうか?
今回は無糖茶を対象として、ブランドごとに購入する方の年齢や性別、ライフステージにどのような傾向があるのか、1歳刻みのランキングから読み解きます。
なお、本調査内での「無糖茶」とは、麦茶・緑茶・ウーロン茶など茶葉を使った飲料の内、「無糖」に分類されるものを指します。
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今回使用するデータの概要
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
期間:2021年3月1日~2022年2月28日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・15~69歳の男女(満年齢基準日:2022.4.1)
無糖茶総合ランキングを発表
無糖茶ではどのような商品が人気なのでしょうか。まずは、男女総合のランキングからです。
伊藤園やサントリー、CCJC(日本コカ・コーラ)、キリンビバレッジ、アサヒ飲料など、さまざまなメーカーがランクインしました。特徴的な傾向を見ていきます。
ランキングトップ3は緑茶が占める
1位は、伊藤園「おーいお茶」、2位はサントリー「伊右衛門」、3位はCCJC(日本コカ・コーラ)「綾鷹」と、トップ3は緑茶ブランドがランクインしました。
緑茶はお茶の中でも最もベーシックな商品ですが、ブランドごとに香りや濃さ、口当たりなど、印象は大きく違い、人によって好みも異なるのではないでしょうか。
4位以降は麦茶や烏龍茶など、お茶の種類がさまざまなのはもちろん、機能性表示食品(機能性)や特定保健用食品(トクホ)の商品もランクインしています。好みや目的に応じて、購入する商品はどのように変化するのか、ブランドごとに1歳刻みのランキングを見てみます。
なお、今回使用しているデータは下記からダウンロードしていただけます。ぜひダッシュボードを操作しながらご覧ください。
【ジャンル別傾向】年齢や性別によるお茶の購買傾向
お茶を「緑茶」「麦茶」「トクホ(特定保健用食品)系のお茶」「女性に人気のお茶」の4つのジャンルに分け、それぞれのランキングからわかる傾向を見ていきます。
大定番の緑茶!「生茶」はラベルレスで15~23歳4位?
総合ランキングでトップ3を緑茶が占めていたことからもわかる通り、緑茶はお茶の中の定番商品といえそうです。年齢や性別による差はあるのでしょうか。
緑茶の1歳刻みランキングは以下の通りでした。
グラフの縦軸は人気ランキングを、横軸は年齢を表しています。
前述の通り、総合ランキングのトップ3は、1位が伊藤園「おーいお茶」、2位がサントリー「伊右衛門」、3位がCCJC(日本コカ・コーラ)「綾鷹」で、年齢によるランキング推移はほとんどありません。
また、男女で比べてみてもランキングの差は見られなかったことから、日常的に飲む緑茶は、それぞれ自分の好みに合わせて購入していることも考えられます。
一方、総合ランキング6位に入っているキリンビバレッジ「生茶」は、15~23歳では4位ですが、その後降下し、40代後半で若干上昇する特徴的な動きを見せています。
コアターゲットは40・50代ですが、2021年3月以降に開始されたリサイクルペットボトル採用や、ラベルレスシリーズの発売などの取り組みから、社会課題に対する意識の高いZ世代でランキングが上昇しているのかもしれません。
では、お茶の定番として緑茶と並ぶ麦茶の購買層はどうでしょうか。
麦茶は小さな子ども用に購入?
麦茶の人気ランキングを1歳刻みで見ていきます。
総合4位の伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」と、7位のサントリー「GREENDAKARA やさしい麦茶」のランキング推移に注目してみます。
20代にかけてランキングが上昇しており、25歳あたり~43歳あたりまで高い順位を維持していました。ノンカフェインで赤ちゃんも飲めることから、小さな子どもがいる家庭や、外出先の子ども向けの水分補給として、よく購入されているのかもしれません。
また、伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」と、キリンビバレッジ「生茶」は、24歳でランキングが逆転していました。それまでは自分用に緑茶を購入していた方が、20代後半にかけて子どものために麦茶を購入するようになるなど、ライフステージの変化に応じた購入商品の変化があるかもしれません。
「特茶」は25歳で、「胡麻麦茶」は64歳でピーク!
続いて「内臓脂肪を減らす」「糖の吸収をおだやかにする」などの機能があるトクホのお茶について見ていきます。
トクホのお茶は、おもに「脂肪に効果のあるもの」と「血圧に効果のあるもの」に分類されます。
このうち、脂肪に効果のあるサントリー「伊右衛門 特茶」をみてみると、総合ランキングのピークは26歳の4位で、緩やかに降下していく様子がみられました。
一方で、血圧に効果があるCCJC(日本コカ・コーラ)「からだおだやか茶W」は、25歳の24位から66歳の18位まで緩やかに上昇しています。
このように、若者にも人気の「脂肪に効果のあるブランド」と、年齢が上がるにつれてランキングが上昇する「血圧に効果のあるブランド」で差が見られました。
その他にも、脂肪に効果のあるCCJC(日本コカ・コーラ)「からだすこやか茶W」、花王「ヘルシア」は、20代以降ランキングをキープしています。血圧に効果のあるサントリー「胡麻麦茶」は、20歳の18位から64歳の10位まで年齢とともにランキングも上昇していました。
脂肪は若いうちから気を使う方が多く、血圧は30代にかけてじわじわと気に掛ける方が増えるのかもしれません。
トクホのお茶は男性に人気?
サントリー「伊右衛門 特茶」と、花王「ヘルシア」の性別による人気ランキング推移の差も見てみます。
サントリー「伊右衛門 特茶」は女性で8位、男性で5位、花王「ヘルシア」は女性で16位、男性で13位です。
比較してみると、どちらも男性の方が人気との結果になりました。
この他にCCJC(日本コカ・コーラ)「からだすこやか茶W」や「からだおだやか茶W」なども、男性人気が高いです。CMなどでサラリーマンの男性を起用していることが要因かもしれません。
女性人気の"カギ"となるのは「香り」や「カフェイン」?
機能性のお茶については男性人気の方が高いことがわかりました。
一方、女性に人気の商品を分析してみると、「香り」や「カフェイン」などのキーワードが見えてきました。
伊藤園「リラックス ジャスミンティー」は男性18位、女性17位、伊藤園「ヘルシールイボスティー」は男性21位、女性19位です。どちらも若干女性人気が高い結果になりました。
カフェインが少なめで、香りを大切にした商品は女性からの人気があると言えそうです。
詳細なデータを用いたマーケティングが必要
お茶といってもさまざまな商品があり、ライフステージや好みの変化に合わせて商品を選んでいる様子が見えてきました。
今回、1歳刻みのデータについてご紹介しましたが、これは、CCCマーケティングが約7,000万人の属性データと購買データをシングルIDで管理しているからこそ分析できるデータです。
これらのデータは、今回ご紹介したお茶だけでなく、さまざまなジャンル、カテゴリで活用していただけます。
CCCマーケティングでは、こういったデータを活用し、質の高いマーケティング活動をサポートしています。
データを活用したマーケティングに取り組んでいきたいと考えている方は、ぜひご相談ください。
なお、今回の記事の元になったデータは、以下よりダウンロードしていただけます。
※CCCマーケティングでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
参考:キリン、Z世代つかむ新ブランディング | 日経ESG
参考:体脂肪を減らすのを助ける - 特茶TOKUCHA サントリー
参考:からだおだやかW (公式) | 機能性表示食品
参考:からだすこやか茶W (公式) | 特定保健用食品
参考:花王株式会社 | ヘルシア | ヘルシア緑茶
参考:血圧の高めの方に 胡麻麦茶 サントリー
参考:Relaxジャスミンティー | 伊藤園
参考:ヘルシー ルイボスティー カフェインゼロ・無添加 | 伊藤園「十六茶」|アサヒ飲料
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