キッコーマン「特選 丸大豆しょうゆ」は32歳で小容量と大容量が入れ替わり!醤油1歳刻みランキング!
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
こいくち、うすくち、だし醤油、減塩など、さまざまな種類がある「醤油」。
お料理や健康意識に合わせて購買する商品を変えているという方も多いのではないでしょうか?
性別や年齢によって購買する商品にどのような違いがあるのか、人気商品の1歳刻みランキングから読み解いていきます。
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今回使用するデータの概要
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
間:2021年12月1日~2022年11月30日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:15~69歳の男女(満年齢基準日:2022年4月1日)
醤油の総合ランキング
まずは、男女総合ランキングと、男女別のランキングから見ていきます。
醤油の男女総合ランキング
男女総合人気ランキングの結果は、以下のようになりました。
1~3位はすべてキッコーマンの商品がランクインしており、1位「いつでも新鮮 しぼりたて生しょうゆ 450ml」、2位「こいくちしょうゆ マンパック 1L」、3位「いつでも新鮮 味わいリッチ減塩しょうゆ 450ml」という結果になりました。その後も6位までをキッコーマンが占めています。
上位3商品を見てみると、年齢によるランキング推移はそれほど見られませんが、同じメーカーでも「生」「減塩」など、味わいや機能の異なる商品があるため、各商品によって購買する年齢が異なるのではないでしょうか?
商品ごとの1歳刻みランキングを見てみましょう。
なお、今回使用しているデータについては、下記からダウンロードが可能です。ぜひダッシュボード操作しながらご覧ください。
男女別の醤油ランキング
男女別の醤油ランキングTOP10は、以下のとおりです。
男性でも女性でも上位はキッコーマンの商品ですが、比較してみると下記の違いが見えてきました。
◆男女によるランキングの違い
・男性は平均580ml、女性は690mlと、女性の方が大容量の商品を購買している
・男性のみヒガシマル醤油「牡蠣だし醤油 400ml」などのだし醤油がランクインしている
このように、性別によって購買する容量や味わいが異なりそうです。
商品容量に注目!若年層は小さい容量の醤油を購買している?
男女別のランキングを見てみても、購買する商品の容量には違いがありました。
では、購買する商品の容量は年齢によってどのように変化するのかについて、1歳刻みのランキングを見ていきます。
注目するのは、ランキングの中で最も容量が少ないキッコーマン「特選丸大豆しょうゆ 100ml」と、同商品の750mlタイプです。100mlの商品は、18歳~24歳で7~10位にランクインした後、年齢とともにランキングが下降し、50代で若干上昇したのち緩やかに下降していました。
一方、750mlの商品は、30代前半でランキングが上昇し、32歳で100mlの商品とランキングが入れ替わっているのが特徴的です。
100mlタイプは一人暮らしを始めたばかりで料理をあまりしない若年層などが購買し、結婚や子育てなど、家族が増えるタイミングで750mlのように大きい容量の商品を購買するようになる方が増えるのかもしれません。
減塩醤油は全世代に人気!容器の形状が購買に影響している?
続いては、通常の醤油よりも塩分を減らした「減塩醤油」です。
塩分の摂りすぎが気になっている方や、健康志向から減塩醤油を購買している方が多そうですが、実際にはどのような人が購買しているでしょうか?
同じシリーズから、11位で鮮度ボトルのヤマサ醤油「ヤマサ鮮度生活 減塩しょうゆ」と、22位で通常ボトルのヤマサ醤油「ヤマサ減塩しょうゆ」の年齢別推移は以下のとおりとなりました。
鮮度ボトルの「ヤマサ鮮度生活 減塩しょうゆ」は、20代後半からランキングが上昇し、29歳の7位でピークを迎えています。
一方、通常ボトルの「ヤマサ減塩しょうゆ」は、年齢とともにランキングが上昇し、68歳の10位でピークを迎える特徴的な推移を見せました。
他の減塩醤油についても見てみます。サイズ違いで3位、6位にランクインしているキッコーマン「いつでも新鮮 味わいリッチ減塩しょうゆ」など、鮮度を保つようなボトル構造のものは若年層にも購買されていました。
一方、17位キッコーマン「減塩しょうゆ」など、従来のボトル形式のものは年齢が上がるとともに購買する方が増えています。
減塩商品が若年層にも支持されているのは意外とも思える結果ですが、減塩商品は、高血圧などの予防だけではなく、むくみ対策にも役立つと言われています。
そのため、血圧が気になるシニア層だけではなく、美容・健康意識の高い若年層にも購買されているのかもしれません。
だし醤油は男性に人気の傾向
容器のタイプによっても購買する人が異なる可能性が見えてきましたが、味わいによって購買する人は異なるのでしょうか?
醤油の中でも、だしをブレンドした「だし醤油」について、ランキング13位のヒガシマル醤油「牡蠣だし醤油 400ml」と18位キッコーマン「いつでも新鮮 旨み広がるだししょうゆ 330ml」について見てみます。
年齢によるランキング推移は、以下の結果となりました。
どちらの商品についても、20代にかけてランキングが上昇し、30代中盤でピークを迎えた後に年齢とともにランキングが下降しています。
だし醤油はだし成分が入っていることから手早く料理を完成させられるため、忙しいパパママ世代などが購買している可能性があります。
続いて、性別ごとのランキング推移を見ていきます。
「牡蠣だし醤油 400ml」は、男性ランキング10位、女性ランキング13位です。
「いつでも新鮮 旨み広がるだししょうゆ 330ml」は、男性ランキング17位、女性ランキング19位でした。
若干ではありますが、どちらも男性人気が高いです。時間のない時のお手軽料理に使うために、購買しているのかもしれません。
同じ醤油でも手に取る商品は違いがある
今回、醤油の1歳刻みランキングを読み解いた結果、性別や年齢によって購買する商品には違いがあることが見えてきました。
醤油といっても減塩タイプやだしが入っているタイプ、さらには容器のタイプなど、多くの違いがあります。
マーケティングを進めていくにあたり、こういった違いによって購買する性別や年齢がどのように変化するのか理解しておくことが非常に重要です。
今回、1歳刻みのデータを基にして読み解いてきましたが、こういったデータを出せるのは、CCCMKホールディングスが約7,000万人の属性データと購買データをシングルIDで管理しているからです。
データを基にしたマーケティングに取り組みたいと考えている方は、ぜひご相談ください。
なお、今回の記事の元になっているデータは、ダウンロードしていただけます。以下よりご覧ください。
※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
参考:味噌や醤油を中心に減塩商品のラインアップは拡大傾向 _小売・物流業界 ニュースサイト【ダイヤモンド・チェーンストアオンライン】
永田桜子|マーケティングユニット
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