Z世代はヘアケア意識が高い?20歳男性は「ボタニスト」女性は「アンドハニー」が1位!シャンプー1歳刻みランキング
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
使用感や香りなど、さまざまな種類がある「シャンプー」。
髪のお悩みや好きな香りに合わせて購買することが多いのではないでしょうか?
今回は、「シャンプー」について、性別や年齢によって購買する商品に違いがあるのか、人気商品の1歳刻みランキングから読み解いていきます。
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今回使用するデータの概要
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
期間:2022年3月1日~2023年2月28日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・15~69歳の男女(満年齢基準日:2022年4月1日)
シャンプーの総合ランキング
まずは、全体的にどのようなブランドが選ばれているのか、総合ランキングから見ていきます。
シャンプーの男女総合ランキング
男女総合ランキングの結果は、以下のようになりました。
ランキングを見てみると、1位はユニリーバ「ラックス」、2位はP&G「パンテーン」、3位は花王「メリット」がランクインしました。
詳しく見てみると、ラックスやパンテーンは、年齢によるランキング推移がそれほどない一方で、メリットは20代にかけて年齢とともにランクアップし、30代でピークを迎えているのが特徴的です。
このように、定番のブランドであっても、年齢によるランキング推移に違いがありそうです。以下では、どのようにランキングが推移していくのかについて詳しく見ていきます。
なお、今回利用するデータは、下記からダウンロードが可能です。ブランドごとの細かい推移や、ブランドを比較しながらランキングを確認できるので、ぜひダッシュボードをダウンロードしてご覧ください。
シャンプーの男女別ランキング
次に、男女別にランキングTOP10を見ていきます。
男性のランキングから確認してみると、花王「サクセス」や、ネイチャーラボ「MARO」など、クール感ある男性向けブランドがランクインしていました。
一方、女性ランキングでは、クラシエ「ディアボーテ」や、ヴィークレア「アンドハニー」など、髪のお悩みに合わせて種類が選択でき、香りが良いことが特徴なブランドがランクインしています。
やはり、性別によって購買するシャンプーの使用感や香りが異なりそうです。
今回は、中でも女性に注目して年齢によるランキング推移を見ていきます。
Z世代は高価格帯シャンプーを購買する?
ここでは、1,000円以上のシャンプーを高価格帯とし、年齢による推移を見ていきます。
取り上げたのは、女性ランキング7位のヴィークレア「アンドハニー」と、21位のヴィークレア「セラティス」です。
ランキング推移は以下の結果となりました。
「アンドハニー」は17歳で1位、「セラティス」は16歳で8位のピークを迎えた後、20代前半までのZ世代で購買されていることがわかります。その後、年齢が上がるとともにランキングは下降しました。
参考(※1)の調査結果にもあるように、価格やコスパは重視しながらもかける金額は高く、ヘアケアに対する意識が高まるとともにかける金額の基準も上がっているのではないでしょうか。
また、「セラティス」に関しては、20代開発者が「20代が本当に欲しいヘアケア 」に特化して開発を行ったブランドです。そのため、Z世代の間で広まっているのかもしれません。
高価格帯シャンプーとしてヘアケア市場にいち早く参入した、I-ne「ボタニスト」についても見ていきます。
女性ランキングでは8位にランクインしており、ヴィークレア「アンドハニー」よりは若干低いものの、全体ランキングでは9位です。ほかの高価格帯シャンプーよりも上位にランクインしており、なおかつ年齢によるランキング推移も少ない結果となりました。
I-ne 「ボタニスト」の性別ごとのランキング推移についても見ていきます。
性別ごとの推移では、女性は全年齢でランキングを維持しているものの、男性ではZ世代で購買されており、年齢とともにランキングが下降していることがわかります。
女性の間では高価格帯シャンプーとして全年齢で認知され購買されていますが、男性の中では特にZ世代でよく購買されているようです。
※1.参考:株式会社N.D.Promotion:Nomde beautyが「Z世代 美容トレンド調査」第1弾を実施 〜6割のZ世代がヘアケア商品を買い替えるきっかけとは?〜
ファミリー・子供向けシャンプーはやっぱりママ世代が購買する?
次に見ていくのは、家族みんなで使えるファミリー向け、子ども向けのブランドです。
ここでは、女性ランキング4位の花王「メリット」と、14位のクラシエ「ラッテ」を取り上げて見ていきます。
年齢別ランキングは以下のとおりとなりました。
どちらも、家族みんなや、ママと子どもなどで使用することをブランドイメージに展開しているブランドです。そのため、子どもを持つ人が増えるであろう20代後半にかけてランキングが上昇しており、30代でピークを迎えていました。
その後「メリット」は若干下降した後、年齢とともにもう一度ランキングが上昇する特徴的な動きを見せています。これは、家族で利用することはもちろん、子どもから大人まで誰でも使える 、ということをコンセプトとして前面に押し出しているブランドであることが関係していそうです。このような影響もあり、幅広い年齢で購買されているのではないでしょうか。
一方で「ラッテ」は30代でピークを迎えたあと、年齢とともにランキングが下降していました。これは、ママと子どもが一緒に使えるといったブランドのコンセプト が関係していそうです。年齢とともに子どもと一緒にお風呂に入る機会が減少し、ランキングの下降につながっているのかもしれません。
どちらも同じように家族で使えるブランドではありますが、押し出しているコンセプトによって購買する年齢が変化していると予想できます。
大人美髪がコンセプトの「セグレタ」は女性の年齢とともに人気上昇
続いて、大人向けブランドの購買について見ていきます。
女性ランキング18位の花王「セグレタ」に注目してみると、ランキング推移は以下のとおりとなりました。
ランキング推移を見てみると、40代後半からランキングが上昇しており、66歳にはピークとなる4位になりました。
ホームページなどでも「大人美髪」や「大人のうねり髪に」のように、大人ならではの髪の悩みにアプローチすることを打ち出しています。 このことから、年齢が上がるにつれて購買する人が増えている可能性が高いです。
このように、やはり打ち出すコンセプトによっても購買する年齢は変化している様子がみられました。
性別や年齢、コンセプトで購買に差がある
シャンプーの1歳刻みランキングのデータを読み解いた結果、性別や年齢などによって購買するブランドには違いがあることが見えてきました。
今回使用したような1歳刻みのデータを出せるのは、CCCMKホールディングスが約7,000万人の属性データと購買データを保有しており、それらをシングルIDで管理しているからこそです。
CCCMKホールディングスではこれらのデータを駆使し、より質の高いマーケティング施策につなげられます。企業の課題に合わせて適したマーケティングを提案しているので、ご相談などがあれば、ぜひお問い合わせください。
なお、今回の記事の元になっているデータは、ダウンロードが可能です。ブランドごとの推移などについて実際にダッシュボードを操作しながらご確認いただけるので、ご利用ください。
参考:ナイトケア『THERATIS(セラティス)』 から乾燥の時期に備える保湿ケア「アホ毛・パサ髪」特化の新シリーズ「THERATIS Dreamy(セラティス ドリーミー)」 誕生|株式会社ヴィークレアのプレスリリース
参考:メリットの想い | 花王株式会社
参考:子どもと一緒に使えるヘアケア「mä&më Latte(マー&ミー ラッテ)」がママと子どもの大切な時間を応援する「ma&me timeキャンペーン」開始!|クラシエホームプロダクツ株式会社のプレスリリース
参考:花王株式会社|セグレタ
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永田桜子|マーケティングユニット
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