男性は54歳から健康意識?栄養ドリンクとエナジードリンクの1歳刻み人気ランキング!
こんにちは、CCCマーケティングの営業担当です。
仕事や勉強をもうひと頑張りするため、健康、美容のために飲む栄養ドリンクやエナジードリンク。
商品によって味はもちろん、成分や効能が異なり種類もさまざまですが、性別や年齢によって購買する商品に特徴はあるのでしょうか?
そこで今回は、「男女別の栄養ドリンク・エナジードリンクの人気ランキング」を読み解きます。
なお、今回の記事で使用している資料は自由にダウンロードしていただけます。
商品ごとに比較したり、細かくランキングを見た方はダッシュボードをお手元で操作しながらご覧ください。
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今回使用するデータの概要
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
期間:2022年3月1日~2023年2月28日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・15~69歳の男女(満年齢基準日:2022年4月1日)
栄養ドリンク・エナジードリンクの男女総合人気ランキング
まずは男女総合の人気商品からです。人気TOP30をまとめました。
ランキング1位は、森永「エネルギーインゼリーK 180g」、2位は大塚製薬「オロナミンCドリンク 瓶 120ml」、3位はアサヒ飲料「モンスターエナジー 355ml」です。
森永の「inゼリー」シリーズは好みや目的に合わせて選べるように豊富な種類が用意されていることもあってか、複数ランクインしています。
形状や性能もさまざまな商品がランクインしていますが、性年齢の違いによってランキングがどのように変化していくのか見ていきます。
【男性版】栄養ドリンク・エナジードリンク人気商品ランキング
続いて、男性人気の高い栄養ドリンク/エナジードリンクについて見ていきます。
ランキングTOP30は以下の通りです。
1位は森永「エネルギーインゼリーK 180g」、2位はアサヒ飲料「モンスターエナジー 355ml」、3位はレッドブル・ジャパン「レッドブルエナジードリンク 缶 250」でした。男女総合ランキングで2位だった大塚製薬「オロナミンCドリンク 瓶 120ml」は、6位です。
上位には栄養ドリンクよりもエナジードリンクが多くランクインしていました。
男性は50代でエナドリから栄養ドリンクへ変化!
男性人気の高い栄養ドリンク/エナジードリンクについて、年齢による推移は以下の通りです。
縦軸はランキング順位、横軸は年齢を表したものです。
エナジードリンク2大ブランドのアサヒ飲料「モンスターエナジー 355ml」やレッドブル・ジャパン「レッドブルエナジードリンク 缶 250」について、モンスターは30代前半まで1位、レッドブルは40代前半までの比較的若い層でピークを迎えた後、50代をすぎたあたりから年齢とともにランキングが下降しています。
一方で、明治「パーフェクトプラス 即効元気ゼリー」や大正製薬「リポビタンD」などの栄養ドリンクは40代にかけてランキングが上昇し、50代でピークを迎えています。
54歳で「モンスター」と「パーフェクトプラス 即効元気ゼリー」のランキングが入れ替わっているので、健康のことを意識し始める50代を境にエナジードリンクから栄養ドリンクのシフトがあるのかもしれませんね。
エナジードリンクと栄養ドリンクそれぞれでもう少し詳しく見ていきます。
エナドリ「ZoNe→モンスター」へ人気変化?
エナジードリンクとは、おもにカフェインやアミノ酸のほか、ビタミンなどが入っている炭酸飲料 を指すことが多く、30代までの比較的若い男性から高い人気を集めています。
男性2位のアサヒ飲料「モンスターエナジー 缶 355ml」、男性3位のレッドブル・ジャパン「レッドブルエナジードリンク 缶 250」、男性4位のサントリーホールディングス「ZoNe ENERGY 500ml」を見てみます。
10代では「ZoNe」が1位にランクインし、20代になると「モンスターエナジー」が1位になります。また、ランキングこそ入れ替わっていませんが「レッドブルエナジードリンク」は30代でピークの3位にランクインしています。
同じエナジードリンクであってもZ世代をターゲットにした商品である「ZoNe」が10代で人気であったり、「モンスター」は比較的広い世代で人気で、「レッドブルエナジードリンク」は20代後半から30代にかけて人気であったりと、商品のブランディングや特徴によって購買する年齢には違いがありそうです。
シュガーゼロのエナドリも健康を意識して購買?
20代後半からは、アサヒ飲料「モンスターアブソリュートリーゼロ 355ml」、レッドブル・ジャパン「レッドブルシュガーフリー 缶 250ml」などの0カロリー系の商品や、シュガーフリー商品のランキングが上昇していました。
エナジードリンクを飲みたいと思っているものの、体にも気を使い始めるタイミングではこのような商品を選ぶのかもしれません。
過去に「モンスターエナジー」「レッドブル」の購入者分析を行ったコラムがあるので、ぜひこちらもご覧ください。
関連記事:「エナジードリンク2大ブランド「モンスターエナジー」と「レッドブル」の購入者を徹底分析
【女性版】栄養ドリンク・エナジードリンク人気商品ランキング
続いて、女性から選ばれている栄養ドリンク/エナジードリンクのランキングについてご紹介します。
男性はエナジードリンクがランキング上位を占めていましたが、女性は1位が森永「エネルギーインゼリーK 180g」、2位が大塚製薬「オロナミンCドリンク 瓶 120ml」、3位が森永「ウイダーマルチビタミンゼリー 180g」でした。
男性のランキングとは異なる特徴が見えてきました。さらに詳しく見ていきます。
女性は30代でエナドリから栄養ドリンクへ変化!
女性人気が高い商品の年齢による推移をみていきます。
前述のような年齢に左右されず好まれている商品に加えて、21~25歳で3位にランクインしているアサヒ飲料「モンスターエナジー 355ml」のほか、26~29歳で3位にランクインしているレッドブル・ジャパン「レッドブルエナジードリンク 缶 250」など、エナジードリンクが上位に登場しているのに対し、30歳以降は順位が下がっています。
一方、栄養ドリンクは年齢を重ねるにつれて順位が上がる結果となりました。
女性11位の明治「パーフェクトプラス 即効元気ゼリー」は30代頃からランキングが上がり、50代半ばあたりからは安定して上位を維持しています。女性19位の大正製薬「リポビタンD」についても、40代後半からランキングが急上昇し、69歳には2位にランクインしていました。
女性と比較すると男性のほうがエナジードリンクのランキングが下降するタイミングが遅いことから、女性は身体や健康を意識するタイミングが男性より早いのかもしれません。
女性のエナジードリンク人気は10~20代がピーク
ランキングが変化するタイミングの違いについてみていきます。
エナジードリンク
以下は、レッドブル・ジャパン「レッドブルエナジードリンク 缶 250」の男女のランキングを比べたものです。
黄色線が女性、水色線が男性、縦軸はランキング順位、横軸は年齢を示しています。
女性は29歳頃からランキングが下がりますが、男性はそれよりも遅い43歳頃から下がっているのがわかります。
ここからも、女性のほうが早く健康意識が高まることが見て取れます。
栄養ドリンク
30代にかけてランキングが上昇し、その後エナジードリンクに代わって上位に登場する栄養ドリンクは、ビタミン・ミネラルを補う商品や、女性をターゲットとした商品の人気が強い傾向が見られました。
ビタミン・ミネラルを補う商品は男性でもランクインしている商品がありますが、女性は商品数も多く、ランキングも上がっています。
以下は、ポッカサッポロ「キレートレモン 瓶 155ml」を例に、男女ランキングを比べたものです。
男性の総合ランキングではランク外でしたが、女性ランキングでは26位に入りました。
また、総合的に男性より女性に人気が高いのも特徴的です。
その他にも、女性をターゲットとした商品は男性ではランク外でありながら、女性人気は高い結果となりました。
また、男性ランキングだとTOP30に1商品しかランクインしていない日本コカ・コーラ「ぷるんぷるんQoo」シリーズが女性では5商品ランクインしています。
20代~40代にかけてランキングが上がっていることから、子育て世代の女性から選ばれている可能性が見えてきました。
栄養ドリンクやエナジードリンクは性別や年齢によって人気が分かれる
栄養ドリンクとエナジードリンクについて1歳刻みランキングを見た結果、性別や年齢によって選ぶ商品が異なることがわかりました。
このような1歳刻みのランキングは、CCCMKホールディングスが約7,000万人のT会員の属性データと購買データをシングルIDで管理しているからこそできることです。データに基づくマーケティングをしたいと考えている企業のみなさまは、CCCMKホールディングスまでご相談ください。
今回使用したTableauダッシュボードはダウンロードしていただけます。ぜひ実際にダウンロードしてご覧ください。
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永田桜子|マーケティングユニット
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