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NewJeansコラボで話題!”ニュートロ”ブームで復刻したイタガムはZ世代に刺さっているのか?


​​​​​​​こんにちは、CCCMKホールディングスの根本です。

“ニュー”と“レトロ”が融合したニュートロが韓国の最新トレンドとして注目されています。
そんなニュートロブームを牽引しているK-POPアイドルグループNewJeansとコラボして、昭和の定番「板ガム」がリニューアルしたことをご存知でしょうか?

リニューアル後は「イタガム」へ名称を変更し、2つの新商品が発売されたことで、Z世代を意識した商品へと生まれ変わりました。
参考:
PRTIMES :国産果汁にハーブの香りを添えた、令和生まれの「イタガム」「こだわりフルーツ〈&レモン〉」「こだわりフルーツ〈&イチゴ〉 」2023年11月21日(火)新発売 | 株式会社ロッテのプレスリリース
公式:Newイタガム meets NewJeans|ガム|お口の恋人 ロッテ

Z世代に人気のあるNewJeansとのコラボや若者を意識した新商品の発売によって、リニューアル前と後で購買者の特徴はどのように変わったのでしょうか?
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目次[非表示]

  1. 1.今回使用するデータの概要
  2. 2.リニューアル後の新規購買者の割合
  3. 3.リニューアル前後の購買者を比較
    1. 3.1.基本属性
    2. 3.2.志向性
    3. 3.3.併買商品
  4. 4.リニューアル後の新規と継続の購買者を比較
    1. 4.1.基本属性
    2. 4.2.併買商品
  5. 5.まとめ

今回使用するデータの概要

期間:2021年11月20日~2024年1月31日
   ※リニューアル日(2023年11月21日)より直近2年間
抽出元:多種多様なVポ イント提携先の購買データ
対象者: 全国 男女16~89歳(2023年4月1日時点)

リニューアル後の新規購買者の割合

まずはリニューアルしたことによる新規購買者の割合の変化に注目します。

リニューアル日(2023年11月21日)の1年前の1か月間を「リニューアル前1か月間(2022年11月21日~2022年12月19日)」、リニューアル後の1か月間を「リニューアル後1か月間(2023年11月21日~2023年12月19日)」として比較します。

Vポイント提携先での購買データで推移を見たところ、「リニューアル後1か月間」は「リニューアル前1か月間」に比べて、新規購買者の割合が約65.5%となり、約1.26倍に増えました。
「イタガム」が生まれ変わったことにより、今まで購買してこなかったターゲット層からの注目が集まったのかもしれません。それでは、購買者の特徴にどのような変化があったのか見てみましょう。

リニューアル前後の購買者を比較

ここからは、リニューアル日の前日(2023年11月20日)の過去2年間を「リニューアル前(2021年11月20日から2023年11月20日)」、リニューアル日(2023年11月21日)以降を「リニューアル後(2023年11月21日から2024年1月31日)」として、基本属性や志向性、ライフスタイルアンケートから、リニューアル前後購買者の違いを読み解きます。

基本属性

まずは購買している男女比率について見ていきます。

購買者はともに女性の方がやや多いことがわかりますが、男女比率はリニューアル前後でほとんど差がありませんでした。

続いて性年代で見てみましょう。

リニューアル前後はどちらも男女ともに50代前後がボリュームゾーンとなっていることがわかるため、長い歴史のある「イタガム」ならではの購買者特徴が見られているのかもしれません。
また、リニューアル前は20~29歳の男性の購買が多いこともわかります。

一方、リニューアル後は15~19歳、25~54歳の女性の割合が増加しており、最も差分が大きかったのは40~44歳女性(+7.2pt)でした。
Z世代をしっかりととらえつつ、これまで購買がなかったターゲット層にも刺さっているようですね。

志向性

次は志向性について見ていきます。

・食:同じモノ頼みがち(+0.6pt)
・衣:有名ブランド好き(+0.8pt)
リニューアル前は上記のような特徴があり、商品を購買する際は安定志向型の傾向がありそうです。
 
一方リニューアル後は、情報:ポイント重視タイプ(+1.2pt)などの特徴がありました。

併買商品

続いて、併買商品の特徴を見てみましょう。

カテゴリ単位で見ると、書籍では1位「韓国語」2位「美容」がランクインしていました。また、SKU単位で見ると、雑誌の3位に「NHKテレビ ハングルッ!ナビ」がランクインしていることから、リニューアル後は美容に関心のある韓国好きの方が流入しているようです。

リニューアル前後で比較すると、リニューアル後は15~19歳、25~54歳の女性の購買者が増え、アンケートや書籍・雑誌の購買データから特徴として「美容」や「韓国」に興味関心があることがわかりました。

リニューアル後の新規と継続の購買者を比較

リニューアル後は韓国や美容に興味がある人が増えていそうですが、なかでもリニューアル後の新規の購買者にはどのような特徴があるのでしょうか?

ここからは、リニューアル前(2021年11月20日から2023年11月20日)に購買しておらず、リニューアル後(2023年11月21日から2024年1月31日)に初めて購買した人を「新規購買者」、リニューアル前に1度でも購買していて、リニューアル後も購買している人を「継続購買者」として、それぞれの違いを読み解いていきます。

基本属性

まずは、リニューアル後の新規購買者と継続購買者の性年代について見てみます。

リニューアル後の新規購買者と継続購買者の男女比率は、新規購買者で女性が+11.4%と増加しています。
また、リニューアル後の新規購買者は10代~50代女性、10代~30代男性の割合が増えました。
 
背景として、NewJeansコラボCMの影響でZ世代を含む若い世代の認知が拡大したことも1つの要因と考えられそうです。

併買商品

続いて2年前のリニューアル日から現在まで(21年11月20日から24年1月30日)の併買食品から新規購買者と継続購買者の違いを見てみましょう。

新規購買者の食品の期間併買TOP10を見てみると、2位に2024年1月9日発売の明治「メルティーキッス ピスタチオ」、3位に2023年11月14日発売のロッテ「GET WILDクランキーポップジョイ<BIGソルティキャラメル>」など、他にも4種類の新商品が購買されていることがわかりました。新規購買者は新商品好きという特徴があるのかもしれません。

また、5位にモンデリーズ・ジャパン「クロレッツAROMA TIME ジャスミンピーチボトル」、8位にポッカサッポロ「キレートレモン BECARE ボトル缶」などの果汁系フレーバーの購買も多いことから、イタガム新商品のロッテ「こだわりフルーツ イチゴ」「こだわりフルーツ レモン」の味に興味を持った人もいるのかもしれません。

リニューアル後の新規購買者と継続購買者の特徴の違いを見てみると、10代~50代女性、10代~30代男性の割合が増え、新たに若年層の流入が増えたことがわかりました。新規購買者は新商品や果汁系フレーバーを好む傾向があり、リニューアル時に新発売した2つの果汁系フレーバーガムに注目したのかもしれません。

まとめ

今回は、Z世代向けにリニューアルし、ニュートロブームを牽引するNewJeansとコラボして話題となった「イタガム」に注目してみました。
リニューアル前の購買者と後の購買者、リニューアル後の新規購買者と継続購買者をそれぞれ比べてみたところ、このような発見がありました。

■リニューアル前の購買者と後の購買者
・リニューアル後は15~19歳、25~54歳の女性の購買者が増えた
・アンケートや書籍・雑誌の購買データから「美容」や「韓国」に興味関心があることがわかった

■リニューアル後の新規購買者と継続購買者
・リニューアル後の新規購買者は10代~50代女性、10代~30代男性の割合が増えた
・新商品や果汁系フレーバーが好きな人が多く購買した可能性がある

このように、購買データや属性データを掛け合わせた分析はCCCMKホールディングスが約1.3億人(有効ID数)の属性・購買データをシングルIDで管理しているからこそできることです。

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根本 涼伽 | マーケティングチーム
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