愛猫家の志向や購買行動を分析!データやアンケートから飼い主のライフスタイルも見えてくる
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
今回は、2月22日(にゃん、にゃんにゃん)の「猫の日」にちなみ、約7,000万人のT会員の猫関連商品の購買・行動を行っている方を「愛猫家」として、年代・性別・ライフスタイル・志向などの傾向をご紹介していきます。
さらに、インターネット上での意識調査「Tアンケート」の結果も合わせてみていきます。
目次[非表示]
- 1.愛猫家のデータ概要
- 2.愛猫家の基本データ
- 3.愛猫家が選ぶキャットフードランキングTOP10
- 3.1.男性の購買率が高い猫フード
- 3.2.女性の購買率が高い猫フード
- 4.愛猫家のライフスタイルとは?
- 4.1.愛猫家の「食」に関する特徴
- 4.1.1.愛猫家が好む食品
- 4.1.2.愛猫家の「食と生活」の志向性
- 4.2.愛猫家の「日用品・書籍」に関する特徴
- 4.2.1.愛猫家が好む日用品
- 4.2.2.愛猫家が好む雑誌・書籍
- 4.3.愛猫家の「趣味」に関する特徴
- 5.猫との暮らしはどう?愛猫家の想いやこだわり
- 6.データ分析で愛猫家の人となりが見えてくる
愛猫家のデータ概要
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
期間:2022年1月1日~12月31日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買
対象者:全国・15~89歳の男女・猫関連商品者上位30%(点数)
また、インターネット上での意識調査「Tアンケート」も実施していますので、
その結果と合わせてみていきましょう。
調査期間:2021年1月18日~1月22日
対象者:全国・16~89歳の男女(T会員)かつ自宅に猫を飼っている方
サンプル数:2,007名
関連記事:Tアンケート『猫との暮らしに関するアンケート調査』
愛猫家の基本データ
年代は40~70代前半がボリュームゾーンでした。
性別を問わず年代をみると、45~49歳が12.8%、50~54歳が14.7%、55~59歳が12.6%と購買率のトップ3を占めており45歳を境に一気に愛猫家の割合が増えています。
次に性別の割合を見てみると、男性が26.7%、女性が73.3%と女性の愛猫家のほうが約2.7倍を占め、愛猫家には圧倒的に女性が多いことがわかりました。
愛猫家が選ぶキャットフードランキングTOP10
愛猫家は一体どのような猫フード(キャットフード)を購買しているのか、見てみます。
男性の購買率が高い猫フード
男性愛猫家の購買率が高い商品TOP10は次のようになりました。
ランキング結果から、1,2位にモンプチ「プチグルメ」シリーズがランクインしており、人気なようです。
また、TOP10の原料を見てみると、若鶏やサーモン、白身魚、マグロ、アジ、鶏むね肉など、さまざまな原料を使ったフードが選ばれていました。
容量を見てみると、40~70gの少し小さいものが選ばれていました。
女性の購買率が高い猫フード
女性愛猫家の購買率が高い商品TOP10も見てみましょう。
女性1位は「アイシア 純缶ミニ3Pしらす入りまぐろ」です。男性は3位に「アイシア 金缶ミニ まぐろ」がランクインしていますが、3パックセットの商品はランキング100位以内にさえ入っていませんでした。
フードの原材料を見てみると、さまざまな種類があった男性と比べて、TOP10のうち7商品マグロが入っていました。
また、女性の愛猫家は男性よりも100g以上の大容量のサイズや、3Pパックセットの商品を購買している人が多いです。ご褒美ではなく「日常的なごはん」としてまとめ買いをする機会が多いのかもしれません。
愛猫家のライフスタイルとは?
次に愛猫家のライフスタイルを、より愛猫家の割合が多かった女性に絞って、その他の商品の購買傾向や志向性から見てみましょう。
愛猫家の「食」に関する特徴
まずは食に関する結果をみていきましょう。
愛猫家が好む食品
特徴として、食品の中でも加工食品のカテゴリが上位にあがってきました。
1位 のかつお節の他にも調味料、米、漬物、肉など日常的な食事で消費される食品を購買している傾向があります。
Tアンケートでも、「猫を飼い始めてから家での食事が増えたか」という質問に対し、「そう思う」「まあそう思う」と回答した女性が多くいました。(30~39歳では45.8%が回答)
愛猫家のみなさんは、家での食事頻度が高いということが、購買データとアンケート結果からみえてきました。
愛猫家の「食と生活」の志向性
では、愛猫家の志向性にもそれが表れているのか、顧客DNA(※1)を見てみます。
※1)顧客DNAとは:Tカードの利用履歴から機械学習でT会員の志向性を分析したデータです。
衣食住遊働などを中心に多数の項目をスコアリングしており、商品購買者の志向性の把握などに活用しています。
愛猫家の食の志向性について見てみると女性愛猫家は、
・同じモノ頼みがち
・テイクアウト派
・トクホ好き
・美食家
などの傾向が見られました。
「美食家」や「トクホ好き」が多いことと「同じモノ頼みがち」「テイクアウト派」が多いことを併せて考えると、女性の愛猫家はお気に入りのこだわり商品を持ち帰って食べることが多いのかもしれません。
Tアンケートでも、女性の約4割が「猫を飼い始める前より帰宅時間が早くなった」と回答しました。
猫を飼っている人は自宅で過ごす時間が長く、外での遊びより家族を優先する生活を営んでいる傾向が強いようです。
一方、猫を飼い始めたことで帰宅時間が早くなる傾向は男性にはあまり見られず、猫関連商品の主な購買者が女性であったことも含めると、女性の方が猫を飼うことによる生活の変化が大きいと考えられます。
愛猫家の「日用品・書籍」に関する特徴
続いて、女性愛猫家が購買している特徴的な日用品と書籍について見てみましょう。
愛猫家が好む日用品
まずは日用品です。
特徴的な購買商品として小林製薬「ペット消臭元 ティーグリーン」や掃除用品のコロコロテープが上がっています。
愛猫家はやはり猫の毛やニオイへのお悩み対策のためにこのような商品も購買しているのかもしれません。
こちらも、Tアンケートの結果をみていきましょう。
30~39歳の女性では「猫の毛が散らかる(75.6%)」「猫のにおいが気になる(46.8%)」など、猫との生活で困っていることがある、という回答結果でした。
男性より女性の方が猫の世話をしている傾向にあること、猫を飼い始めてから帰宅時間が早くなったことがわかりましたが、さらに、女性の方が掃除やにおいに関する悩みを抱えており、芳香・消臭剤や住宅用洗剤類といった日用雑貨を購買している理由がアンケート結果からも分かりました。
愛猫家が好む雑誌・書籍
次に雑誌・書籍はどうでしょうか。
ランキングを見てみると、やはり晋遊舎ムック「ネコDK the Best 2022」や「ネコお得技大全 最新版」などの猫関連商品を購買しています。
また、猫関連のマンガのみ連載する大都社「ねことも」なども購買しており、愛猫家は本物の猫だけではなく、イラストやキャラクターなども含め「猫そのもの」が好きであることがみえてきました。
愛猫家の「趣味」に関する特徴
ライフスタイルアンケート(Tアンケートとは異なります(※2))の回答結果から趣味をみてみると、T会員全体と比較して愛猫家は若干ですが映画鑑賞や園芸・ガーデニング、料理、編み物・手芸など家で出来る趣味を好む傾向にあります。
※2)ライフスタイルアンケートとは:T会員のみなさまに、サイト上で任意で回答いただくアンケート情報
Tアンケートでも、女性の約6割が「泊まりがけの旅行の頻度が減った」と回答しており、外出をして楽しむより、猫の世話をしっかりとしながら自宅で楽しめる趣味を持っている方が多いようです。
猫との暮らしはどう?愛猫家の想いやこだわり
以上の結果から、愛猫家は猫を中心としたライフスタイルや志向があり、自宅で猫と快適な生活を送るために必要な商品を購買する傾向が高いということがわかりました。
Tアンケートでも、「猫は家族の一員だと思う」「甘え寄り添ってくれる猫がいると癒やされる」「とにかくかわいくて笑顔になれる」という回答があり、多くの人が猫を家族の一員だと考え、猫中心のライフスタイルを楽しんでいることが分かりました。
データ分析で愛猫家の人となりが見えてくる
データ分析の結果を紐解いていくと、愛猫家の「人となり」が浮かび上がってきます。
CCCMKホールディングスの保有するデータは、約7,000万人のT会員の購買・行動データを活用して「人となり」の可視化をすることができます。
こういったデータを活用したダイレクトアプローチ施策も可能なので、お気軽にご相談ください。
なお、今回の記事の元になっているデータはダウンロードしていただけます。こちらもぜひご覧ください。
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永田桜子|マーケティングユニット
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