ドラマの良し悪しは視聴率だけじゃ語れない!?ブラックペアン、コンフィデンスマンJP、おっさんずラブ…人気ドラマを独自比較
7月から始まった2018年夏ドラマ。今クールも、夏をさらにアツくしてくれる作品が盛りだくさん!
そんなドラマの良し悪しの評価をする時に無視できないのが、やはり「視聴率」。その数字の高さがドラマの成功に直結すると考えている人も多いのでは?
しかし「視聴率」はあくまで放送回ごとにどれだけの人が番組を見ているのかという“瞬間的な”数字だ。ドラマの初回から最終回までを一つの作品と捉えるなら、1クール全体を通して継続して見た人たちの数、すなわち「継続率」もドラマの良し悪しを決める一つの指標として考えられるハズ!
そこで今回は2018年4月ドラマの「視聴率」と「継続率」に注目して調査!
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2018年4月ドラマを「視聴率」×「継続率」で比較!
2018年4月2日(月)~6月3日(日)に放送されていた春ドラマのうち、初回放送開始時間が20:00~25:00の民放キー局ドラマ23作品の平均視聴率と次回への平均継続率をグラフにしてみました。
平均視聴率が今クールのドラマで最高を記録した「ブラックペアン」は継続率も高く、圧倒的なポジションにいるのがわかります!真相が最終回まで明かされないミステリー医療ドラマの展開に、視聴者も毎回心理を揺さぶられたのでしょう。
「花のち晴れ」も「ブラックペアン」に次いで継続率が高い位置にあることから、一度見始めれば思わず目が離せなくなるといった中毒性があったようです。「花のち晴れ」は「花より男子」の続編なので、「花より男子」を視聴していた世代を引き込んだのかもしれません。当時のキャストの登場も大きな話題となりましたね。
もちろん視聴率は高くなくとも、継続率が高ければコアなファンがドラマを見続けているということだから、どのドラマにも一定のファンがいるということが言えるでしょう。
世間のバズリに影響された!?
ではこれらのドラマの中から特に話題性の大きかった5つのドラマをピックアップし、話数が進むごとに視聴率がどのように変化していったかをみてみましょう。
この図では初回視聴率を100%の基準として、2話目以降の視聴率を比較。通常、ドラマの視聴率というのは初回がそのドラマに対する期待値の表れとなるためか、初回を超える視聴率はなかなか出ない。つまり、2話目以降の視聴率は減少し、3話目以降は大きく変動しないのが一般的なドラマの視聴率傾向と思ってもらっていいもの。
しかし!そんな中で、特徴的な動きが見られたのが、「おっさんずラブ」! 放送回を追うごとに視聴率が上がっていっているのがわかります!初回視聴率と比べると最終回である7話は1.2倍以上。女性層を中心にSNS上でもバズっていたみたいですし、バズることで新規の視聴者をどんどん引き込んでいったのでしょう!
結論
視聴率だけが真実とは限らない!
ドラマと視聴率は切っても切れない仲。確かにその数字が高ければドラマが評価されていると考えることもできるでしょう。しかし視聴率は瞬間瞬間のデータであるから、それだけで良し悪しを決めるのはもったいないもの。
視聴率と継続率がどちらも高い「ブラックペアン」や「花のち晴れ」に注目が集まりがちですが、どのドラマにも継続して見続けているファンが必ずいます。「おっさんずラブ」のようにSNSなどでバズることで、放送回を重ねるごとに視聴者が増えていくこともあるのです。こと、ドラマは初回~最終回まででひとつの番組として完結するのだから、繋がりで評価するという指標もいれることでより深みのある見解が得られるはず!
一度見たら次の回も継続してしまうような中毒性のあるドラマや、SNSで話題になるドラマも評価されてほしいものですね。
Detail DATA
初回放送開始時間が20:00~25:00の関東の民放キー局ドラマ
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