TVアニメ「呪術廻戦」視聴傾向分析！「鬼滅の刃」を超える勢いだった！？

週刊少年ジャンプで連載中の「呪術廻戦」。2020年10月からMBS/TBS系列でTVアニメがスタートし、放送を重ねるごとに注目度がぐんぐん上昇していったことが記憶に新しい。
TVアニメの開始とともにコミックスの発行部数は驚異的なペースで増加！2021年3月にTVアニメは最終回を迎えたものの、放送直後には映画化が発表されており、2021年冬の公開が予定されるなど、これからも大注目のアニメとなっています！

ジャンプ原作アニメといえば2020年の映画界を席巻し、日本での歴代興行収入を19年ぶりに塗り替える大ブームを巻き起こした「鬼滅の刃」ですが、「呪術廻戦」も今冬に公開される映画ではどれほどの大ブームを日本に巻き起こすか大いに期待してしまうほどの注目を集めていると言っても過言ではないほど注目されています！
そんなアニメ「呪術廻戦」の注目度を、「鬼滅の刃」と比較してみました！

TVアニメ「呪術廻戦」の圧倒的勝利！？ アニメ放送視聴率比較

グラフは各話の視聴率(ライブ視聴+録画視聴)推移となっています。

「呪術廻戦」は2020年10月から開始したMBS/TBS系列での地上波アニメ放送、「鬼滅の刃」は2019年4月から開始したTOKYO MXでの地上波アニメ放送を対象としました。

視聴分析から、アニメ「呪術廻戦」の視聴率がアニメ「鬼滅の刃」に対して大幅に高いことがわかります。第1話の視聴率はアニメ「呪術廻戦」で4.4%、アニメ「鬼滅の刃」で2.1%と2倍の差が出ていました。放送開始からの注目度の高さがうかがえる結果です！

いずれのアニメも放送を重ねるごとに視聴率は上昇傾向を示していますが、アニメ「呪術廻戦は」第14話でさらに1%ほど視聴率が増加し、最終回では9.1%となっていました。

大ブームを巻き起こした「鬼滅の刃」ですが、2019年のアニメ放送開始時にはまだまだ注目されていなかったのでしょう。放送が終了してからじわじわと人気が広がり、2020年10月に映画が公開されたのを皮切りに世の中を席巻するほどのブームを巻き起こした。

まさに映画『劇場版 鬼滅の刃』が公開された時期に「呪術廻戦」のアニメ放送は開始した。
「鬼滅の刃」への注目度が日本中で高まっている真っ只中に、「呪術廻戦」第1話が放送されたことも、たくさんの視聴者が「呪術廻戦」を見たことの要因かもしれません！

次に、アニメ「鬼滅の刃」の放送を超えるほどの高い注目度を支えていたのはどんな視聴者なのか？「呪術廻戦」の原作ファンなのか？それとも「鬼滅の刃」ブームからアニメ好きとなった人たちなのか？分析してみました！

映画『劇場版 鬼滅の刃』がアニメ注目度を底上げした！？視聴上昇度比較

さっそく結果をみてみましょう！
このグラフは第1話の視聴率を基準としたときに、第2話以降の視聴率がどのように変化しているのかを示している。対象者別に結果をみてみましょう。

《視聴者条件》
・全体：関東在住/男女15-69歳
・「呪術廻戦原作ファン」：2020年9月までに「呪術廻戦」コミックス1冊以上購入者
・「鬼滅の刃コアファン」：2019年4月~2019年9月に放送されたTVアニメ「鬼滅の刃」(TOKYO MX)放送10話以上の視聴者
・「鬼滅の刃ライトファン」：2020年10月に放送された「鬼滅の刃 一挙公開」(フジテレビ系列)放送3回中1回以上の視聴

まずは「鬼滅の刃ライトファン」。

第1話の視聴率から最終回の視聴率は約2.4倍に上昇していることがわかる。関東全体の推移と比較しても高い視聴率の傾向を示していることから、映画『劇場版 鬼滅の刃』公開をきっかけにアニメ再放送を視聴した人たちがもっとも「呪術廻戦」に注目していることがわかる結果となった。

次に「鬼滅の刃コアファン」。第1話の視聴率から最終回の視聴率は約1.4倍に上昇していることがわかる。「鬼滅の刃ライトファン」に比べるとそれほど高い結果ではないですが、2019年放送時点で「鬼滅の刃」に注目していた根っからのアニメファンと言うこともあって、ネットを中心としたメディアでの注目度には大きく影響されずに、視聴していたのではないでしょうか。

最後に「呪術廻戦原作ファン」をみてみましょう。原作コミックス購買者ということもあり、もともと高い注目度だったことも影響しているのかもしれませんが、第1話から最終回までの大きな視聴率の上昇はみられませんでした。「鬼滅の刃コアファン」同様に、原作ファンは第1話から最終話まで周囲の注目度の高まりに左右されていないことがわかります。
また、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスでも配信されていたことから、地上波放送以外の視聴環境で、アニメ「呪術廻戦」を楽しんでいたのかもしれません！

さらにこの結果を注意深くみてみると、視聴率リフト推移が特に第14話で高くなる傾向が見て取れる。おそらくこの第14話の放送で、これまで地上波アニメ放送を見ていなかった視聴者が新たに視聴していたのではないでしょうか。これは気になるデータですね。詳しく調べてみました！

TVアニメ「呪術廻戦」ブームのきっかけは第14話「京都姉妹校交流会編」スタートからだった！

このグラフは各話ごとの新規視聴者割合を示したもの。
全体の視聴者の中で初めてアニメ「呪術廻戦」を見た人がどれほどの割合でいたのかをみてましょう。

第1話は初回のためすべての視聴者が新規となりますが、第2話以降は34%、25%と第1話を見逃した人も20%〜30%ほどの割合で地上波放送を視聴するようになっていることがわかる。この割合は第12話では14%まで減少傾向を示していたが、第13話から第14話にかけて21%まで増加していたことがわかります。

アニメ「呪術廻戦」の放送内容を確認してみると第14話で第2シーズンが開始し、オープニングとエンディングがリニューアルしていた。また、原作の「京都姉妹校交流会編」がスタートしたことで、それまで地上波放送を見ていなかった人も、動画配信サービスで後追い視聴をし、地上波放送では新しいエピソードから視聴を楽しめるタイミングとなっていることも、第14話にかけて増加した要因だと推測できる。ここから一気にアニメ「呪術廻戦」の注目度が高まったのかもしれません！

地上波放送や、見逃し配信、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどの動画配信サービスでの視聴など、さまざまな視聴環境でアニメを視聴できることが当たり前になった今でも、まだまだ地上波放送の注目度が高いことがわかりました！

アニメ放送の第1期が終了したことは寂しいですが、2021年冬に公開予定となった『劇場版 呪術廻戦 0』が待ち遠しい限りですね！まだ見たことがなかったみなさんも、これからアニメ「呪術廻戦」にどっぷりハマってみてはいかがでしょうか？

※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。 
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。

本記事を引用・転載をご希望の方は、事前にお問い合わせよりご連絡ください。