世代別の新商品人気ランキング!菓子・清涼飲料・アルコール類の初動2週間を比較!-2022年7月発売版-
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
約7,000万人のT会員の購買データを基に、新商品の初動2週間を比較した人気ランキングを調査しました。
新商品の傾向や、セグメント別の消費傾向の理解にお役立てください!
7月の新商品ランキングでは、「世代別の違い」に注目してみていきます。
(アイスクリームは対象商品数が少ないため、今月は調査対象外となります)
関連: Z世代の新商品人気ランキング!アイス・菓子・清涼飲料・アルコール類の初動2週間を比較!-2022年6月発売版-
なお、今回使用するデータは、下記よりダウンロード可能です。
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今回使用するデータの概要
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
データ抽出期間:2022年7月1日~2022年7月31日
新商品判定期間:2022年7月1日~7月31日
購買期間:商品発売日を含む14日間(初動の2週間を比較)
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・10~79歳の男女(満年齢基準日:2022年4月1日)
※このデータはJICFSマスタをベースにCCCマーケティングで独自の加工を行ない作成されました。
※アイスクリームは対象商品数が少ないため、今月は調査対象外となります。
7月発売は夏に向けた爽やかなテイストの商品が多数!
まずは、それぞれのカテゴリでどんな商品が発売されたのかみていきましょう。
ランキングはT会員全体の順位です。
7月発売の商品の特徴として、レモンなどの柑橘系のテイストの商品が複数ランクインしていました。(赤枠)
菓子では、2位ブルボン「エリーゼさわやかレモン」、4位ネスレ日本「キットカットミニ塩レモン」などがランクイン。
清涼飲料では、2位サントリーホールディングス「のんある晩酌 塩レモンサワー」4位ポッカサッポロフード&ビバレッジ「LEMON MADE サマーレモネードソーダ」などがランクインしています。
他にも、商品名に「さわやか」「完熟」「サマー」など夏を感じさせるキーワードが盛り込まれており、夏真っ盛りの7・8月に向けた新商品がラインナップする結果となりました。
また、アルコール類のカテゴリでも、「もも」「トマト」「赤しそ」「シークワーサー」など、夏を感じられるテイストの商品が発売され、人気を博していました。
では、世代別にはどんな人気の違いがあるのでしょうか?ランキングをみていきます。
「激辛マニア 赤赤とうがらし」はZ世代・SNS派に人気の結果に!
まずは、菓子カテゴリです。
Z世代がお菓子を買う目的はSNS発信?シェア?
T会員全体で8位となったジャパンフリトレー「激辛マニア 赤赤とうがらし」が、Z世代ではなんと1位に!ミレニアル世代でも2位という結果でした。
X世代では8位、ベビーブーム世代では圏外と世代が上がるほど順位が下がっていくことも分かります。
また、画像には掲載していませんが、「SNS派」のセグメント※1でも1位と出ていることから、激辛のスナックを食べてSNSで発信したり、SNSを見て購入する人が多いのかもしれません。
実際にSNSでも「挑戦してみた!」「辛い!」という発信も見られました。
その他、同様にZ世代に人気があったのが、ロッテ「パイの実シェアパック」です。
Z世代では2位、ミレニアル世代5位、X世代6位、ベビーブーム世代8位と、こちらも世代が上がるほど、ランキングの順位は下がっていきます。
動き自体はジャパンフリトレー「激辛マニア 赤赤とうがらし」と似ていますが、ロッテ「パイの実シェアパック」は、「パパママ」のセグメントで3位、「SNS派」のセグメントで4位という結果でした。
ロッテ「パイの実シェアパック」は商品名の通り、家族間やZ世代での友だち間でのシェアを目的として購買する人が多いのではないか、ということがデータからも見えてきました。
ベビーブーム世代に人気の「ロアンヌ」
逆に、世代が上がるほどランキングの順位も上がっていく商品として、ブルボン「ロアンヌさわやかレモン」が上げられます。
ベビーブーム世代では2位、X世代では5位、ミレニアル世代・Z世代では8位という結果でした。
「ロアンヌ」は1995年の発売以来、ブルボンのベストセラー商品として長く愛されている商品のため、世代が上の層に根強い人気があるのかもしれません。
お野菜系テイストのアルコール類は世代が上がるほど人気?
続いて、アルコール類のカテゴリです。※20歳以上に限定したデータです。
まずは、夏らしい「野菜」テイストの商品をみていきます。
T会員全体のランキングでは4位アサヒビール「樽ハイ倶楽部 赤しそ風味のピンクサワー」と6位アサヒビール「贅沢搾りプレミアムトマト 」がランクイン。
アサヒビール「樽ハイ倶楽部 赤しそ風味のピンクサワー」は6位→4位→4位→3位、アサヒビール「贅沢搾りプレミアムトマト」は7位→6位→5位→4位と、それぞれ世代が上がるごとに順位が上昇しているのが分かります。
一方、フルーツテイストはどうでしょうか。
T会員全体のランキングでは、2位にサントリーホールディングス「CRAFT-196℃ ひきたつもも」、5位にアサヒビール「果実の瞬間 ブルーベリー限定」がランクイン。
サントリーホールディングス「CRAFT-196℃ ひきたつもも」は1位→2位→2位→2位、アサヒビール「果実の瞬間 ブルーベリー限定」は4位→5位→6位→5位と推移しています。
野菜テイストの商品と比較すると、フルーツテイストの商品の方が、若い世代に人気があることが分かります。
世代やセグメントごとにランキングは異なる?
7月の新商品ランキングからは、夏らしい商品の登場や、目的に合わせた購買の影響も垣間見えました。
今回のコラムでは世代別のランキングを中心にご紹介しましたが、以下のダッシュボードでは、セグメントごとの新商品の動向を無料で公開しています。
「アイスクリーム」「菓子」「清涼飲料」「アルコール類」の4カテゴリを、「Z世代」「ミレニアル世代」「SNS派」「パパママ」など、計10個のセグメント別にお手元で操作いただきながらご確認いただけます。
こうした、年齢や志向性などを基にした購買分析ができるのは、約7,000万人の属性データと購買データをシングルIDで管理しているCCCマーケティングだからこそです。
ダッシュボードは無料でダウンロードできますので、ぜひダウンロードしてみてくださいね。
※データは毎月自動で更新します。
※PCでの閲覧を推奨しております。
※CCCマーケティングでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
※1「SNS派」「パパママ」のセグメントは、顧客DNA及び弊社アンケート(ライフスタイルアンケート)データを参考に作成しています。
顧客DNAとは、Tカードの利用履歴から機械学習で衣食住遊働などを中心に多数の項目をスコアリングしたデータです。
ライフスタイルアンケートとは、T会員のみなさまに、Tサイト上で任意で回答いただくアンケート情報です。
永田桜子|マーケティングユニット
「データ」と「視点」を活かして みなさまの
「気づき」につながる発信を心掛けてまいります!
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