オロナミンC+ポカリスエットで「おうちオロポ」昨年比1.3倍伸長!
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
サウナ愛好者の間では定番の飲み物「オロポ」をご存知でしょうか?
大塚製薬の「オロナミンC」と「ポカリスエット」を混ぜた飲み物のことでサウナドリンクとして流行し始めましたが、サウナだけでなく入浴後や運動後に「おうちオロポ」を楽しむ方も増えています。
今回は、「オロナミンC」と「ポカリスエット」を同時に購入している人を「オロポ購入者」と定義し、「おうちオロポ」の購入者数推移や特徴について購買・行動データから読み解きます!
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「おうちオロポ」昨年比1.3倍伸長!
まずは、オロポブームがどのように変化しているのか、購入数の推移をみてみます。
2020年9月から2022年8月までの直近2年間の推移を月次でみてみると、季節性からか2年連続で7・8月が販売数のピークとなっています。
※詳細な販売本数は非公開となります。ご了承くださいませ。
全体を通してみても微増しているようですが、実際に2020年9月~2021年8月、2021年9月~2022年8月で比較すると全体的な購入数も1.3倍に増加しています。
近年のサウナブームはドラマ「サ道」の影響もあり、2019年ごろから一気に加速したと言われています。
そのブームが広がるとともに「オロポ」も認知を広め、サウナ後だけでなく運動後などに飲む人も出てきたことで購入数は増加し続けているのかもしれません。
「オロポ」購入者の特徴とは?
購入数の推移からオロポブームの広がりが見て取れましたが、実際にはどのような人が購入しているのでしょうか。基本的なデモグラフィックデータや志向性をみてみましょう。
「オロポ」購入者は単品購入者より若年層?
「オロポ」購入者は「オロナミンC」や「ポカリスエット」の単品購入者と比較してどのような特徴があるのかを見てみます。
オロナミンC単品購入者:女性30代~40代の比率が高い
まずオロナミンCの単品購入者の性年代構成比です。
T会員全体と比べると女性30代~40代の比率が高い(40-44歳女性で最大+3.6pt)ことがわかります。
過去、エナジードリンクについて分析したコラムでもオロナミンCは女性ランキング1位、男性ランキング9位と女性人気の傾向がありました。
男性は49歳から健康意識に変化?栄養・エナジードリンクの1歳刻みランキング!
ポカリスエット単品購入者:男女ともに20代後半~40代の比率が高い
次にポカリスエットの単品購入者の性年代構成比です。
T会員全体と比べると男女ともに20代後半~40代の比率が高い(35-39歳女性で最大+3.3pt)ことがわかります。
2015年ごろから中高生をターゲットにブランドの若返りを目指したこともあり、男女ともに比較的若い層から支持されているのかもしれません。
ここまでそれぞれの単品購入者についてみてみましたが、「オロポ」購入者はどのような違いがあるでしょうか?
オロポ購入者:10~30代の若年層の比率が圧倒的に多い
T会員全体と比べると男女ともに10代~30代の比率が圧倒的に高い(20-24歳男性で最大+4pt)ことがわかります。
それぞれの単品購入者と比べてみても若年層、特に20代男性の比率が高いことがわかります。サウナと言えば若年層というよりはその親世代が通っているイメージでしたが、漫画やドラマ、SNSの影響もありサウナの良さが若年層に広がったことでこのような構成比になっているのかもしれません。
「オロポ」購入者はSNS好き?
次は「オロポ」購入者の志向性についてみてみましょう。
顧客DNA(※)からオロポ購入者と単品購入者の志向性を比較してみてみると、
オロポ購入者は
・オロナミンC購入者と比べると「情報通」「情報拡散タイプ」
・ポカリスエット購入者と比べても「情報拡散タイプ」「SNS発信タイプ」
の志向性が高いことがわかりました。
※Tカードの利用履歴から機械学習で衣食住遊働などを中心に多数の項目をスコアリングしたデータ
もともと情報収集・発信が好きな方がSNS等で情報をキャッチし、発信を繰り返すことでブームのきっかけになったのかもしれません。
オロポはSNS好きな若年層が購入?
オロポ購入者についてみてみると、単品購入者とは異なる、若年層でSNS好きな特徴が見えてきました。
このように購買データや属性データを掛け合わせた分析は、CCCMKホールディングスが約7,000万人の属性・購買データをシングルIDで管理しているからこそできることです。
その他にも、購買データを基に、新商品の初動2週間を比較した4カテゴリ(アイス・菓子・清涼飲料・アルコール類)の人気ランキングを、「Z世代」をはじめとする10セグメントごとにみることができるダッシュボードも、下記よりダウンロードいただけますので、ぜひご覧ください。
無料でダウンロード可能です!
※データは毎月自動で更新します。
※PCでの閲覧を推奨しております。
今後も、世の中のできことをデータで検証してみるコラムを発信していきますので、お楽しみに!
参考:ポカリ若返り戦略成功の裏には「走りながら考えられる大塚製薬の柔軟さ」がある (1/3):MarkeZine(マーケジン)
※今回使用したデータの概要
期間:2020年9月1日~2022年8月31日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・10~89歳の男女(満年齢基準日:2022年4月1日)
※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
永田桜子|マーケティングユニット
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