「クラフトボス」シリーズ 男性1位はブラックコーヒー、女性1位は紅茶!コーヒー・紅茶の1歳刻みランキング
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
お仕事中や勉強中にほっと一息、コーヒーや紅茶を飲む方は多いのではないでしょうか?
一口に「コーヒー・紅茶」と言ってもさまざまな種類がありますが、性別や年齢によって購入商品に違いがあるのか、人気商品の1歳刻みランキングをブランドごとに読み解きます。
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今回使用するデータの概要
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
期間:2021年8月1日~2022年7月31日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・15~69歳の男女(満年齢基準日:2022年4月1日)
コーヒー・紅茶の男女総合ランキング
まずは、コーヒーと紅茶の男女総合ランキングTOP30をみてみましょう。
総合ランキング1~3位を占めたのは、サントリー「クラフトボス ブラック」「クラフトボスティー」「クラフトボス ラテ」と、同シリーズからブラックコーヒー、紅茶、ラテがバランスよくランクインしています。
クラフトボスシリーズの人気がうかがえる結果となりましたが、性別や年齢によって購入する商品には差が出るのでしょうか?ブランドごとに1歳刻みのランキングをみていきます。
なお、今回利用するデータについては、下記からダウンロードが可能です。ぜひダッシュボードを操作しながらご覧ください。
男性はコーヒー、女性は紅茶を好む傾向?
性別ごとにランキングTOP10を比べてみると、男性はコーヒー系(赤色)が多く、女性は紅茶系(青色)が多いことがわかります。
下記のリサーチでは、男女ともにコーヒー派のほうが多いが、男性に比べると女性の方が紅茶派が多いという結果も見られました。
出典:コーヒー派?紅茶派?どっちが多い? : LINEリサーチ調査レポート|リサーチノート powered by LINE
さらに詳しくみてみると、男性ランキングのコーヒーは、ブラック系が7ブランド中5ブランド、女性はラテ系が5ブランド中3ブランドを占めており、男性はブラック派、女性はラテ派の傾向が強いのかもしれません。
【コーヒー・紅茶の人気傾向】年齢・性別で購買商品はどう違うのか
年齢や性別によるランキングの推移を、1歳刻みランキングから詳しく見ていきます。
若年層は紅茶派、年齢が上がるとコーヒー派が増える?
まずはコーヒー・紅茶で年齢による人気推移があるのか、見てみます。
比較したのは、コーヒー代表として総合1位のサントリー「クラフトボス ブラック」と、紅茶代表として9位のキリンビバレッジ「午後の紅茶 レモンティー」です。
コーヒーは年齢とともにランキングも上がる一方、紅茶は若年層に人気が高く、年齢とともにランキングが下がっていました。
さらに詳しく見てみると、サントリー「クラフトボス ブラック」は、20~30代にかけてランキングが上がっていますが、同じくブラックコーヒーの伊藤園「タリーズコーヒー ブラック」は30~40代にかけてランキングが上がり、50代でピークを迎えています。
「クラフトボス ブラック」は缶ではなくペットボトルを採用し、おしゃれ感を想起させる”クラフト”で若年層に刺さったことで、従来の缶コーヒーより若い年齢層にも選ばれているのかもしれません。
基本的に若年層は紅茶派が多く、年齢が上がるにつれてコーヒー派が増えていましたが、ブランドの特徴やマーケティングの戦略によって若干年齢層は異なりそうです。
ボトルコーヒー人気の中、缶コーヒーは男性人気の傾向に?
前述のランキングで上位ランクインのコーヒーであるサントリー「クラフトボス ブラック」や「ボス ザ・エスプレッソ」は、ペットボトルやキャップ付きのボトル缶でしたが、一昔前は出先で購入するコーヒーと言えば、「缶コーヒー」が定番でした。
今も「缶コーヒー」を買っているどのような層なのでしょうか。CCJC(日本コカ・コーラ)「ジョージア エメラルドマウンテン」のランキングを男女で比較してみます。
総合23位のCCJC(日本コカ・コーラ)「ジョージア エメラルドマウンテン」は、男性ランキングだと17位ですが、女性ランキングではTOP30にランクインしていませんでした。ほぼすべての年代で男性人気のほうが高いことがわかります。
また、総合26位のサントリー「ボス 無糖ブラック」についても同様で、男性ランキングでは18位ですが、女性はランキング外です。このことから、ボトル缶のコーヒーが出る以前に缶コーヒーを購入していた男性が、購入し続けている可能性が見えてきました。
ラテ系は女性、クラフト系は男性人気が高い
続いて、コーヒー人気の男女での違いについて見てみましょう。
総合8位のラテ系飲料である森永乳業「マウントレーニア カフェラッテ」は、男性ランキングだと15位ですが、女性人気は3位と女性に人気です。
同じくラテ系の雪印メグミルク「雪印コーヒー」も、女性ランキング9位、男性ランキング11位と女性人気が高い結果になりました。
男女ランキングTOP10でも読み取れたように、やはりラテ系は女性人気の方が高いのかもしれません。一方、ブランド名に”クラフト”とつくラテのランキングをみてみると、男性の方が人気のものもあります。総合ランキング6位のCCJC(日本コカ・コーラ)「ジョージア ジャパンクラフトマン カフェラテ」は、女性ランキングで11位、男性ランキング6位です。
同じクラフト系のサントリー「クラフトボス ラテ」も、女性ランキングで6位、男性ランキングで3位と、男性のほうが人気という結果になりました。
このことから、基本的にはラテ系は女性人気が高く、”クラフト系”は男性に人気が高いのではないかということが見えてきました。
また、年齢によるランキング推移をみてみると、森永乳業「マウントレーニア カフェラッテ」や雪印メグミルク「雪印コーヒー」は20~30代でピークを迎えた後年齢とともにランキングが下がりますが、CCJC「ジョージア ジャパンクラフトマン カフェラテ」やサントリー「クラフトボス ラテ」は年齢による推移が少なく、年齢とともにランキングも若干上昇しています。
前者は甘みが強く、後者は甘さ抑えめですっきりとした飲み心地なこともあり、甘い飲み物は比較的若い方に人気で、年齢が上がるにつれてすっきりとしたものを求める方が増えるのかもしれません。
年齢・性別によって好みの違いが大きく見られた
今回、コーヒー・紅茶のランキングを読み解いたところ、性別や年齢、マーケティング施策などによって購入ブランドに差があることが見えてきました。
総合的に見るとコーヒーは男性人気、紅茶は女性人気が高く、年齢について見てみると、若年層には紅茶が、年齢が上がるにつれてコーヒーが選ばれているようです。
今回の記事で活用した1歳刻みのデータは、CCCMKホールディングスが約7,000万人購買・行動データをシングルIDで管理しているからこそ分析できるものです。
このような購買データを用いたマーケティングについてご相談があれば、ぜひお問い合わせください。
なお、今回の記事の元になったデータは、以下よりダウンロードしていただけます。
こちらもご覧ください。
※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
参考:コーヒー派?紅茶派?どっちが多い? : LINEリサーチ調査レポート|リサーチノート powered by LINE
参考:ITmedia ビジネスオンライン シリーズ累計30億本超 「クラフトボス」誕生のきっかけとなった予想外な“若者の本音”
永田桜子|マーケティングユニット
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