ペットボトル「白湯」、約9℃の気温ダウンで売上点数1.7倍伸長!
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
冷え込む日も多くなる中、ペットボトルに入った「白湯」が販売されているのをご存じでしょうか?
SNSでも「待ってました!」との反響で注目を集めています。
近年健康や美容意識から自宅で習慣的に飲む人が増えていましたが、ペットボトルに入った白湯はどのようなタイミングで、どのような人が購買しているのでしょうか?
購買・行動データで見てみましょう!
9℃の気温ダウンで「白湯」の売上点数1.7倍伸長!
今回は2022年11月1日に発売されたアサヒ飲料「おいしい水 天然水 白湯」を取り上げます。
まずは発売以降どのような広がりを見せているのか、販売点数推移を見てみます。
参考)気象庁|過去の気象データ検索
※詳細な販売点数は非公開となります。ご了承くださいませ。
図は棒グラフで販売点数、線グラフで東京都の平均気温の推移を表示しています。
点数の推移だけでみると大方右肩上がりですが、さらに東京の気温 と照らし合わせて見てみると、11月中旬と12月初旬の気温が一気に下がるタイミングで販売点数が急増していることがわかります。
特に11月29日から12月3日の気温が8.9℃下がった時に、販売点数は約1.7倍に伸長していました。
SNSでの広がりはもちろん、気温の低下にも大きく影響を受け、販売点数を伸ばしているのかもしれません。
白湯はやっぱり朝売れる?
次に1日の中ではどのようなタイミングで購買されるのか、時間帯別の購買金額割合を見てみます。
図からも分かる通り、最も購買が多いのは朝(31.1%)で、昼(25.3%)が続く形になっています。
下記記事にもあるように、今回商品企画の際に想定していた朝方や出勤時のシーンに最も多く購買されていました。
昼にもある程度購買されていることから、もともと出先でも白湯を飲みたいというニーズもあったのかもしれません。
参考)アサヒの「白湯」が想定の3倍超ヒット 男性市場の拡大に活路
白湯購買者属性!健康・SNS好きが購入?
次にどのような人が購買しているのか、属性やアンケートデータを見てみます。
基本属性
まずは性年代の構成比について見てみましょう。
T会員全体と比べると女性74.6%、男性25.4%と圧倒的に女性人気であることがわかります。
もともと健康・美容に関心のある女性を中心に白湯ブームが広がっていたこともあり、20~50代の広い年代の女性で人気が広がっているのかもしれません。(40-44歳女性で最大+4.9pt)
趣味・興味関心
次に趣味や興味関心を聞いたライフスタイルアンケート※の結果を見てみます。
※T会員のみなさまに、サイト上で任意で回答いただくアンケート情報
T会員全体と比べて白湯購買者の特徴的な解答結果を見てみると、1位美容、2位ファッション、3位SNSと、美容に興味関心があり、情報感度も高い様子が伺えます。
志向性
次に、特徴的な志向性(顧客DNA※)を見てみます。
※Tカードの利用履歴から機械学習で衣食住遊働などを中心に多数の項目をスコアリングしたデータ
白湯購買者は、T会員全体よりも
・全体:美意識が高い
・食:新商品・美容食品好き
・情報:SNS発信・情報拡散タイプ
であることがわかりました。
美容意識からもともと白湯を飲んでいたり、興味がある方がSNS上で情報をキャッチしたり、発信することによって購買が広がっているのかもしれません。
ペットボトル白湯伸長中!
注目のペットボトル「白湯」について、どのようなタイミングで、どのような人が購買しているのか見えてきました。
このように購買データや属性データを掛け合わせた分析は、CCCMKホールディングスが約7,000万人の属性・購買データをシングルIDで管理しているからこそできることです。
その他にも、購買データを基に、新商品の初動2週間を比較した4カテゴリ(アイス・菓子・清涼飲料・アルコール類)の人気ランキングを、「Z世代」をはじめとする10セグメントごとにみることができるダッシュボードも、下記よりダウンロードいただけますので、ぜひご覧ください。
無料でダウンロード可能です!
※データは毎月自動で更新します。
※PCでの閲覧を推奨しております。
今後も、世の中のできことをデータで検証してみるコラムを発信していきますので、お楽しみに!
※今回使用したデータの概要
期間:2022年11月1日~2022年12月6日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・10~89歳の男女(満年齢基準日:2022年4月1日)
※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
永田桜子|マーケティングユニット
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