【損害保険業界向け】損保ユーザー分析!データから見る「ダイレクト型派」「代理店型派」の違いとは?
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
損害保険には、直接保険会社と契約する「ダイレクト型」と、代理店を通して契約する「代理店型」があります。それぞれ保険料や補償内容には違いがあり、どちらを選ぶかは人によって異なりますが、選ぶ人にはどのような特徴があるのでしょうか?
施策を行う際のターゲット像を明らかにするためにも、今回の記事では損害保険の「ダイレクト型」を選ぶ人と「代理店型」を選ぶ人の違いを分析した結果について紹介していきます。
損害保険の「ダイレクト型」と「代理店型」の違い
今一度「ダイレクト型」「代理店型」にはどういった違いがあるのか見てみましょう。
ダイレクト型は比較的低価格であり、電話のほかインターネットからの申し込みが可能です。直接代理店を訪れる必要がないことから手間もかかりませんが、契約内容や補償内容はある程度自分で調べ、理解する必要があります。
一方、代理店型は手数料がかかることからダイレクト型よりも保険料は高くなるものの、対面で相談しながら補償内容を決められます。保険についてよくわからない方や、電話・インターネットでの申し込みや手続きに不安を感じている方でも検討しやすい方法です。
どちらにもメリットとデメリットはありますが、それぞれの申し込み者にはどういった特徴があるのでしょうか。CCCMKホールディングスが保有する購買・行動データから詳しく読み解いていきます。
なお、今回の分析内容を詳しく解説した資料については下記よりダウンロードが可能です。ぜひご覧ください。
「ダイレクト型派」と「代理店型派」の特徴を比較
ダイレクト型派と代理店型派の違いについて、基本属性、ライフスタイル、志向性に注目して読み解いていきます。
基本属性
まずはダイレクト型派と代理店型派の属性から比較していきます。それぞれ以下のような特徴がみられました。
■ダイレクト型派
・年代:55歳以上の割合が多い(最大2.5pt差)
・性別:代理店型派と比べると、より男性の割合が多い(6.1pt差)
■代理店型派
・ 年代:54歳以下の割合が多い(最大2.6pt差)
・ダイレクト型派と比べると、女性の割合が多い(6.1pt差)
ダイレクト型はインターネットから加入の手続きができることや安価であることから若年層に多く選ばれているのかと多いかと思いきや、50歳以上の男性が多く選択していました。
ある程度保険の知識があり、代理店に頼る必要がないからかもしれません。
対面で相談ができる代理店型については、比較的若年層に支持されていました。
ここからは、特に違いが出そうな50歳以上の男性に絞って見ていきます。
車種・携帯会社
T会員向けのアンケート結果からライフスタイルの違いをより詳しく見ていきます。
車種、携帯会社について、ダイレクト型派と代理店型派ではそれぞれ以下のような特徴がありました。
■ダイレクト型派
・ 車種:コンパクトカー、軽自動車
・ 携帯会社:格安スマホ
■代理店型派
・車種:SUV、スポーツカー
・携帯会社:キャリア会社
この領域においては、ダイレクト型派のほうが節約傾向にあることがわかります。ダイレクト型派と代理店型派では、お金を掛ける部分に違いがあるのかもしれません。
趣味・興味関心
上記は、ライフスタイルのうち、趣味・興味関心について比較したものです。
■ダイレクト型派
・スポーツ
・スポーツ観戦
・ジョギング、ウォーキング
など、比較的アウトドア派の傾向が強くみられました。車は趣味としてではなく、日常使いとして活用しているのではないでしょうか。
■代理店型派
・ゲーム
・漫画
など、比較的インドア派の傾向が強いです。さらに、ダイレクト型派と比較して車・ドライブへの関心が強い傾向があったため、趣味の一環として車を活用しているのかもしれません。
志向性
続いて、両者の志向性(顧客DNA※)の違いについて見てみましょう。
※顧客DNA:Tカードの利用履歴から機械学習で衣食住遊働などを中心に多数の項目をスコアリングしたデータ
顧客DNAから、ダイレクト型と代理店型では以下のような志向性の違いが見えてきました。
■ダイレクト型派
・衣類:ブランド無頓着
・遊び:やりくり上手
■代理店型派
・食:外食好き
・住まい:タワマン派
ダイレクト型派については、コスパを重視している傾向が強いようです。反対に代理店型派を見てみると、コスパはそれほど重視していない傾向が表れていました。
このことから、やはりダイレクト型と代理店型ではお金を掛ける部分に違いがあるのではないかと考えられます。
ダイレクト型派と代理店型派には多くの違いがあった
今回の分析結果をまとめると、以下のようになります。
同じ損保ユーザーであっても、ダイレクト型派と代理店型派では性年代の他にも、お金を掛ける部分や、志向性に違いがあることが見えてきました。マーケティングを行う上では、こういった違いを押さえて取り組んでいくことが重要です。
基本属性やライフスタイル、志向性からそれぞれの特徴が見えてきましたが、さらに家族構成や年収、購入している雑誌などからも比較した情報については、下記資料で詳しく紹介しています。ぜひこちらもダウンロードしてご覧ください。
今回のような分析ができるのは、CCCMKホールディングスが約7,000万人のT会員のデータをシングルIDによって管理しているからです。データを活用したマーケティングに取り組みたいと考えている方はぜひご相談ください。
永田桜子|マーケティングユニット
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