「たけのこの里」vs「きのこの山」!チョコレート1歳刻みランキング
こんにちは、CCCMKホールディングスの永田です。
2月の一大イベント、バレンタインデーと言えば「チョコレート」ですよね。
日々のおやつやちょっとした贈り物としても、購買する機会が多いのではないでしょうか。
今回はそんな「チョコレート」について、性別や年齢によって購買する商品にどのような違いがあるのか人気商品の1歳刻みランキングから読み解いていきます。
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今回使用するデータの概要
今回使用するデータの抽出定義は、以下です。
期間:2021年11月1日~2022年10月31日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・15~69歳の男女(満年齢基準日:2022年4月1日)
チョコレートの男女総合ランキング
まず、男女総合のランキングからです。
総合ランキング1~3位は有楽製菓「ブラックサンダー」、ロッテ「トッポ」、ロッテ「ガーナミルク」と、小さなおやつ用から数人でシェアできるもの、お菓子作りにも使用できる板チョコなど、さまざまな形状のチョコレートがランクインしていました。
4位以降を見てみると、キャラクターとコラボした子ども向けの商品などもあることから、やはり商品によって購買する年齢が異なりそうです。
そこで、性別や年齢によって購買する商品がどのように変化するのか、商品ごとに1歳刻みのランキングを見ていきます。
なお、今回使用しているデータについては下記からダウンロードが可能です。ぜひ、ダッシュボードを操作しながらご覧ください。
チョコレートの男女ランキングTOP10を比較
続いて、男女それぞれのランキングについて見ていきます。TOP10は以下のとおりとなりました。
1位の商品を比較すると、男性は有楽製菓「ブラックサンダー」、女性は不二家「アンパンマンペロペロチョコ」でした。
女性ランキングを確認してみると、1位の商品はもちろん、9位の明治「アポロ」、10位の江崎グリコ「グリコ ジャイアントカプリコいちご」など、比較的子ども向けの商品が多いようです。男性ランキングではこれらの商品は10位以内にランクインしていませんでした。
自分用・家族用に購買する機会の数の違いなども大きいのかもしれません。
続いては1歳刻みでさらに詳しくランキングを見ていきましょう。
たけのこの里 vs きのこの山!購買層の違いを比較
チョコレート商品の中でもライバル関係としてたびたび人気が比較されるのが、明治から発売されている「きのこの山」と「たけのこの里」です。
2020年には「きのこの山たけのこの里国民大調査」が行われ、47都道府県のうち、46の都道府県でたけのこ派がきのこ派を上回る結果となりましたが、それぞれ購買層の違いはあるのでしょうか?
年齢によるランキングの変化
男女総合ランキングでは、6位が「たけのこの里」、18位に「きのこの山」と、国民大調査と同じように「たけのこの里」のほうが人気が高い結果となりました。
年齢によるランキング推移を見てみると、どちらも55歳ほどまでにランキングが下降していきますが、「たけのこの里」は45歳まで6位~3位を維持し、「きのこの山」は、15歳の7位から30歳の24位までランキングが下降し、その後中高年層では47歳の11位まで盛り返す特徴的な動きをみせています。
若年層では「きのこの山」よりも「たけのこの里」のほうが人気なのかもしれません。
性別によるランキングの変化
次に、性別による人気ランキングの違いについて見ていきます。
「たけのこの里」は男性ランキング3位、女性ランキング7位と男性に人気ですが、年齢によるランキング推移は男女で大きな違いはありませんでした。
「きのこの山」は男性ランキング15位、女性ランキング20位と男性人気のほうが高いです。年齢による推移をみると男性が年齢とともにランキングが下降する一方で、女性のランキングでは20代後半でランク外まで下降するものの、30代後半にかけてランキングが上昇していました。
若年層には「きのこの山」と比べて「たけのこの里」のほうが人気なので、子育て世代においてもランキングを落とさず人気を維持しているのかもしれません。
子ども向け商品も年齢によって購買理由が変化する?
続いては子ども向けのチョコレート商品についても見ていきましょう。
年齢によるランキングの変化
総合ランキング4位の不二家「アンパンマンペロペロチョコ」について見てみます。
15歳の4位から若干下降はするものの、30代にかけてランキングがアップし30~39歳では1位にランクインしました。その後、年齢とともに下降しますが、50代にかけて63歳の8位までランクアップしています。
中高生は自撮りをする際のアイテム的な目的で、30代は小さなお子さま用として、50代以降はお孫さん用として購買するなど、年齢によって購買している理由が異なりそうです。
さらに、男性ランキング11位、女性ランキング1位と、女性ランキングのほうが圧倒的に高く、男女の差が大きく出る結果でした。
性別によるランキングの変化
では、他の子ども向けの商品でも性別による人気の違いがあるのか見ていきます。
ランキング12位の明治「アポロ」と、17位のブルボン「チョコあ~んぱん」の男女別ランキングを見てみます。
「アポロ」は、男性ランキング20位、女性ランキング9位、「チョコあ~んぱん」は女性ランキング11位、男性ランキングではランキング圏外です。どちらも女性人気のほうが高い結果となりました。
年齢の推移を見てみても、「アンパンマンペロペロチョコ」と同じように、10代からランキングが下降し、その後30代で上昇する動きをみせています。やはり、年齢によって自分用やお子さま用など、購買する理由に違いがあるのではないでしょうか。
トッポ vs ポッキー、若者人気はどっち?
スティック状の商品として比較されやすいロッテ「トッポ」と、江崎グリコ「ポッキーチョコレート」は、どのような購買層の違いがあるのでしょうか?
トッポ vs ポッキー
総合ランキングでは「トッポ」が2位、「ポッキーチョコレート」が22位と、圧倒的に「トッポ」のほうが人気です。
年齢によるランキング推移を見てみると「トッポ」は53歳まで1~3位を維持し、その後下降しています。対して「ポッキーチョコレート」は10代から下降するものの30代で再度上昇、その後年齢とともにランキングがアップしていました。
若年層については、圧倒的に「トッポ」が人気です。外でシェアして食べる機会が多く、チョコが手につかないといった理由から選んでいるのかもしれません。
ポッキー vs ポッキー<極細>
一方、同じポッキーでも1/2程度の細さが特徴的な、江崎グリコ「ポッキー<極細>」について見てみましょう。
総合ランキングでは7位と、通常のポッキーよりもランキングが高い結果となりました。
年齢推移については「トッポ」と似ており、54歳まで3~9位を維持した後、年齢とともにランキングが下降しています。
通常のポッキーは1966年に発売され、その後2007年に極細が登場したため、年齢が高い方には通常のポッキーのほうが、若年層には極細ポッキーが人気なのかもしれません。
性別・年齢で選んでいる商品には大きな違いがある
今回、チョコレートの1歳刻みランキングから、性別や年齢によって購買する商品には大きな差があることがみえてきました。
今回使用した1歳刻みのデータは、CCCMKホールディングスが約7,000万人の属性データと購買データをシングルIDで管理しているからこそ出せるものです。こういったデータを活用したダイレクトアプローチ施策も可能なので、お気軽にご相談ください。
なお、今回の記事の元になっているデータはダウンロードしていただけます。こちらもぜひご覧ください。
※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。
参考:きのこの山 たけのこの里 2020国民大調査 愛こそニッポンの元気プロジェクト|株式会社 明治 - Meiji Co., Ltd.
永田桜子|マーケティングユニット
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