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ちいかわでバズった!しるこサンドの購買者が約1.3倍に!


こんにちは、CCCMKホールディングスの北村です。

「ちいかわ」の公式Xで投稿されたオリジナル漫画に愛知の名物お菓子「しるこサンド」が登場し、トレンド入りしたことが話題になりました。
ちいかわとは、「なんか小さくてかわいいやつ」の略で、イラストレーター・ナガノ氏作の漫画作品です。

しるこサンドは、あんをビスケットにサンドしており、あんの甘さとビスケットの塩気がマッチした松永製菓のお菓子です。

トレンド入りにより、松永製菓のWEBサイトが一時つながらなくなるなどの影響もありましたが、バズる前と後で購買者の特徴に変化は起こったのでしょうか? Tカード利用者約1.3億人(有効ID数)の購買・行動データから読み解いていきます!

今回の分析に活用している購買データを用いた「新商品ランキング」を無料で公開しています。
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目次[非表示]

  1. 1.バズる前後1週間の購買者推移
  2. 2.バズる前後1週間の購買者を比較 
    1. 2.1.基本属性
    2. 2.2.志向性
    3. 2.3.ライフスタイルアンケート
  3. 3.バズる前後1週間の併買商品を比較 
    1. 3.1.お菓子併買
    2. 3.2.加工食品併買
  4. 4.約1.3億人の購買・行動データで購買者分析を!

バズる前後1週間の購買者推移

Xにトレンド入りした2023年11月7日を境に2023年10月31日~11月6日を「ちいかわバズ前」、2023年11月7日~11月13日を「ちいかわバズ後」とし、バズる前後一週間の購買者の推移を見てみます。

Tポイント提携先での購買データで推移を見たところ、ちいかわバズ後は前期間と比べて購買者数が約1.3倍増えました。
さらにちいかわバズ後にしるこサンドを買った方のうち、約69.8%が直近1年間でしるこサンドを購買した履歴がありませんでした。
ちいかわバズをきっかけに初めてしるこサンドを買った方も多そうですね。

バズる前後1週間の購買者を比較 

基本属性や志向性(※1)、ライフスタイルアンケート(※2)から、ちいかわバズ前後の購買者の違いを読み解きます。 ※1: Tカードの利用履歴から機械学習で衣食住遊働などを中心に多数の項目をスコアリングしたデータ ※2:T会員のみなさまに、サイト上で任意で回答いただくアンケート情報

基本属性

まずは購買している性年代について見ていきます。

購買者の男女比率はちいかわバズ前後でほとんど差がありませんでした。もともと約7割が女性という結果であるため、しるこサンドは女性人気が高いことがわかります。

続いて、性・年代で見てみます。
バズ前購買者は女性50代後半、70代前半がボリュームゾーンでしたが、バズ後は30代後半がボリュームゾーンに変わりました。また、女性の20~50代前半、男性20代後半~40代で購買比率が高まっていることから、ちいかわバズの影響で比較的若年層の購買者が増えたのかもしれません。

以降はちいかわバズ後の特徴的な年代である20~30代女性に絞ってデータを見ていきます。

志向性

まず特徴的な志向性を見てみます。

ちいかわバズ前は衣:国産ブランド好き、遊:自然派などの特徴があり、自然なライフスタイル重視型の傾向がありそうです。

一方ちいかわバズ後は、食:SNS好き、情報:SNS発信タイプの特徴がありました。Xでは、「ちいかわで話題になっていたから買った」という声や、購入したしるこサンドの画像の投稿もあったことから、Xでのトレンド入りをきっかけに購買した方も多そうですね。

ライフスタイルアンケート

続いて、ライフスタイルアンケートの結果を見てみます。 バズ後は、バズ前に比べて未婚で子どもがいない方が多かったです。 趣味は、漫画(+15.4pt)、SNS(+13.6pt)という特徴があったため、SNS発の漫画ちいかわとも相性がよさそうです。

また、1か月に使える金額(お小遣い)は、バズ前よりもバズ後のほうが「5~8万円未満」回答者が+3.5pt多かったことも特徴的でした。

バズる前後1週間の併買商品を比較 

続いて併買している食品から購買者の変化を見てみます。

お菓子併買

お菓子併買では、バズ後購買者の10位にエンスカイ「ちいかわ デコステッカー2 ガムつき」がランクインしていました。

一方、バズ前購買者は、キャラクター商品が2位ロッテ「ドラえもんフーセンガム」、9位エイワ「ハローキティ・チョコマシュマロ」にランクイン。

バズ後購買者はSNS好きというのもあって、SNS発のキャラクター商品を買っていて、バズ前購買者は長年愛され続けられているキャラクター商品を買っているという違いが見られました。

ちなみに、2位カンロ「金のミルク」は2021年からちいかわコラボパッケージでの発売をしています。ちいかわとコラボきっかけで購買している人も多いのかもしれません。

また、ちいかわバズ前のしるこサンド購買者は、三幸製菓「生活志向芋かりんとう」や三幸製菓「越後樽焼 ごま」、イケダヤ製菓「えびちび」など、昔ながらの和菓子や米菓系の商品が購買されていました。

しるこサンドも半世紀以上のロングセラー商品であるため、もともとは歴史ある味を好む方が買っていそうですね。

加工食品併買

次に併買している加工食品を見てみます。
ちいかわバズ後は、ヤマザキ×ちいかわの「たっぷりチョコチップスナック」が3位、「ランちいパック ハチワレのケチャップパスタ風」が5位にランクイン。こちらは、漫画に出てきたケチャップパスタやチョコチップスナックをイメージした商品で、実際に商品パッケージにもちいかわの漫画が掲載されていました。

ちいかわバズ前はランクインしていなかったちいかわ関連商品が加工品でもランクインしているため、しるこサンド購買者はちいかわバズをきっかけに変化したといえそうですね。

約1.3億人の購買・行動データで購買者分析を!

今回はちいかわの漫画きっかけにXでバズったしるこサンドに注目してみました。バズ前後1週間の購買者を比べてみたところ、このような発見がありました。

・ちいかわバズ効果で一時的にSNS派、ちいかわファンのしるこサンド購買が増えた可能性がある
・ちいかわバズ前のしるこサンド購買者は昔ながらのお菓子が好き

このように、購買データや属性データを掛け合わせた分析はCCCMKホールディングスが約1.3億人(有効ID数)の属性・購買データをシングルIDで管理しているからこそできることです。

今回の分析にも活用した購買データを用いて毎月更新される、新商品の人気ランキングも、無料でダウンロードいただけます!

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■こんな人におすすめ
・発売した新商品がどんな属性に人気なのか確認したい
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新商品ランキング
※データは毎月自動で更新します。
※PCでの閲覧を推奨しております。


今後も、世の中のできことをデータで検証してみるコラムを発信していきますので、お楽しみに!

※今回使用したデータの概要
期間:2022年11月1日~2023年11月13日
抽出元:多種多様なTポイント提携先の購買データ
対象者:全国・16~89歳の男女(満年齢基準日:2023年4月1日)


※CCCMKホールディングスでは、セキュリティ上厳重に管理された環境のもと、個人を特定できない状態でマーケティング分析を行っております。
※本コラムに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。


北村 萌|マーケティングチーム
インサイドセールスでの経験を活かしながら
「CCCMKホールディングスのデータって面白い!」
と思っていただけるコンテンツを発信してまいります!

本記事を引用・転載をご希望の方は、事前にお問い合わせよりご連絡ください。

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